鈴木猛史(すずき・たけし)|経歴・パラリンピックの成績・2026-27シーズン

PARA ALPINE

鈴木猛史(すずき・たけし) パラアルペンスキー男子座位

鈴木猛史は、福島県猪苗代町出身のパラアルペンスキーの選手です。チェアスキーで滑る男子座位の選手で、2014年のソチ・パラリンピックの回転で金メダルを取りました。2026年のミラノ・コルティナ大会では、37歳で男子回転座位の銅メダルを取り、ソチ大会以来12年ぶりにパラリンピックの表彰台に上りました。

プロフィール

項目 内容
名前 鈴木猛史(すずき・たけし)
生年月日 1988年5月1日
出身 福島県耶麻郡猪苗代町
種目 パラアルペンスキー 男子座位(チェアスキー)
出身校 福島県立猪苗代高校、駿河台大学文化情報学部(2011年卒業)
所属 KYB(2015年8月入社)
パラリンピック 2006年トリノから2026年ミラノ・コルティナまで6大会に出場
メダル 金1・銅3の4個(2010年大回転 銅、2014年回転 金・滑降 銅、2026年回転 銅)

鈴木猛史は、小学2年生の春に交通事故にあい、両脚の太ももから下を失いました。小学3年生でチェアスキーを始め、福島県障害者スキー協会に入って競技の道に進みました。

チェアスキーは、体に合わせて作った座席の下に1本のスキー板を付けた用具です。両手には、先に小さなスキー板の付いたストック(アウトリガー)を持ち、バランスをとりながら滑ります。赤と青の旗門を次々と通過する回転では、すばやく正確なターンが求められます。鈴木はこの回転を最も得意としてきました。

これまでの主な成績

初めてのパラリンピックは、17歳で出場した2006年のトリノ大会です。滑降で4位に入りました。2010年のバンクーバー大会では、男子大回転座位で銅メダルを取り、初めてパラリンピックの表彰台に立ちました。

W杯では、2011-12シーズンに男子座位の総合2位に入り、2012-13シーズンには男子座位の総合優勝と回転の種目別優勝を果たしました。世界のトップに立ったことで、次のソチ大会への期待が高まりました。

2014年のソチ大会では、3月8日の滑降で銅メダルを取ったあと、3月13日の回転で金メダルを取りました。2018年の平昌大会はスーパー複合と大回転で4位、2022年の北京大会にも出場し、5大会続けてパラリンピックの舞台に立ちました。

パラリンピック 主な成績
2006年 トリノ 滑降 4位、回転 12位
2010年 バンクーバー 大回転座位 銅、スーパー大回転 5位、スーパー複合 5位
2014年 ソチ 回転座位 金、滑降座位 銅
2018年 平昌 スーパー複合 4位、大回転 4位、滑降 9位
2022年 北京 出場(5大会連続)
2026年 ミラノ・コルティナ 回転座位 銅、大回転 4位、滑降 6位、アルペン複合 6位、スーパー大回転 7位

2025-26シーズンのふり返り

パラリンピックの年となった2025-26シーズンも、鈴木は世界を転戦しました。2026年1月にはオーストリアのザールバッハで開かれたW杯に出場し、本番に向けて滑りを仕上げていきました。37歳になっても、技術系の回転・大回転からスピード系の滑降まで、すべての種目に出場できる力を保っていました。

2026年ミラノ・コルティナ・パラリンピック

アルペンスキーの会場はイタリアのコルティナ・ダンペッツォでした。鈴木は5種目すべてに出場しました。3月7日の男子滑降座位は6位、3月9日の男子スーパー大回転座位は7位、3月10日の男子アルペン複合座位は6位でした。

3月13日の男子大回転座位は4位で、表彰台まであと一歩でした。レースのあと、鈴木は「この難しいバーンで、この順位というのは自分を褒めてあげたい」と話しつつ、目標はメダルだったとして悔しさも口にしました。

大会最終日の3月15日、得意の男子回転座位で結果を出しました。1回目は47秒65で3位につけ、2回目は攻めの滑りで全体トップの43秒65を記録しました。合計1分31秒30で3位に入り、銅メダルを取りました。ソチ大会の金メダル以来、12年ぶりのパラリンピックのメダルで、通算4個目です。日本選手団は、この大会で銀3個、銅1個の合わせて4個のメダルを取りました。

大会後の2026年5月25日には、宮城県から特別表彰を受けました。その場で鈴木は、応援してくれた人たちに良い報告ができたことを喜び、4年後の大会でもメダルを取れるよう練習に励みたいと話しています。

2026-27シーズンの予定と見どころ

2026-27シーズンは、2030年のフランス・アルプス・パラリンピックに向けた4年間の最初のシーズンです。FISのパラ・スノースポーツ委員会は2026年5月、パラアルペンスキーのW杯を24レースに増やす案を承認しました。2027年のパラアルペンスキー世界選手権は、フランスのティーニュで準備が進んでいます。W杯のおもな開催地は次のとおりです。

時期 おもな開催地
2026年12月 シュタイナッハ(オーストリア)、サンタ・カテリーナ(イタリア)、ヴェイゾナ(スイス)
2027年の年明けから サンモリッツ(スイス・1月8〜10日)、フェルトベルク(ドイツ)、クランスカ・ゴーラ(スロベニア)、セッラ・ネヴェア(イタリア)
2027年3月 バルドネッキア(イタリア)

見どころは、得意の男子回転座位でW杯の表彰台に立てるかどうかです。ミラノ・コルティナ大会の回転の2回目では、全体トップのタイムを出しました。経験を重ねたベテランが、世界選手権の舞台でどんな滑りを見せるかに注目です。日本代表の顔ぶれは、日本障害者スキー連盟が決めて発表します。

パラアルペンスキーの種目と座位

パラアルペンスキーには、スピード系の滑降とスーパー大回転、技術系の大回転と回転、そしてスピード系と技術系を組み合わせたアルペン複合があります。回転は旗門の間隔が最も狭く、短い間に何度もターンをくり返す種目で、2本の合計タイムで順位を決めます。

座って滑る座位の選手は、体幹の力が使える範囲によってLW10からLW12のクラスに分かれます。違うクラスの選手が同じレースで競うため、クラスごとに決められた係数を実際のタイムにかけた計算タイムで順位を決めます。両脚を失った鈴木は、体幹の力を生かしてチェアスキーを操っています。

地元・福島とのつながり

鈴木は、スキー場が多いことで知られる福島県猪苗代町で育ちました。福島県障害者スキー協会に入って競技を始め、地元の猪苗代高校を卒業しています。福島県は、パラリンピックに出場した地元ゆかりの選手として、鈴木を紹介してきました。

特徴

  • 回転の切れ味:ソチ大会の金メダルも、ミラノ・コルティナ大会の銅メダルも、男子回転座位で取りました。
  • 長く第一線で戦う力:17歳のトリノ大会から37歳のミラノ・コルティナ大会まで、6大会続けてパラリンピックに出場しました。
  • 全種目に出られる幅の広さ:ミラノ・コルティナ大会では5種目すべてに出場し、すべてで7位以内に入りました。

よくある質問

鈴木猛史のパラリンピックのメダルはいくつですか?

4個です。2010年バンクーバー大会の大回転で銅、2014年ソチ大会の回転で金と滑降で銅、2026年ミラノ・コルティナ大会の回転で銅を取りました。

チェアスキーとはどんな用具ですか?

座席の下に1本のスキー板を付けた用具です。両手に持つアウトリガーという短いスキー付きのストックでバランスをとりながら滑ります。

W杯で総合優勝したことはありますか?

あります。2012-13シーズンに男子座位の総合優勝を果たし、回転の種目別でも優勝しました。

ほかの日本の選手

相原史郎・藤木日菜・藤澤五月・深田茉莉・古野慧・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・平山将大・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・川除大輝・木村葵来・小林陵侑・小須田潤太・工藤璃星・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮嶋林湖・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・野明花菜・野々村太陽・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野光希・小野寺佳歩・佐藤幸椰・勢藤優花・島川拓也・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田和哉・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・吉永一貴・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ

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出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-18。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

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