二階堂蓮は、北海道江別市出身のスキージャンプ選手です。2026年ミラノ・コルティナ五輪で、ラージヒルの銀メダルなど3個のメダルを取りました。2025-26シーズンにW杯初優勝を果たし、総合4位に入った、いま勢いのある選手です。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2001年5月24日 |
| 出身 | 北海道江別市 |
| 出身校 | 下川商業高校 |
| 所属 | 日本ビール(2022-23シーズンから) |
| 身長 | 166センチ |
| 五輪 | 2026年ミラノ・コルティナ大会に出場(銀1個・銅2個) |
これまでの歩み
二階堂蓮は、北海道江別市の出身です。高校は、ジャンプの強豪として知られる北海道の下川商業高校に進みました。卒業後は東海大学に入りましたが、1年で中退し、競技に打ちこむ道を選びました。2021-22シーズンはNSC札幌に所属し、2022-23シーズンから日本ビールの所属になりました。
W杯の初出場は、2019-20シーズンの札幌大会です。このときはポイントを取れませんでした。2022-23シーズンから、W杯で少しずつポイントを重ねるようになりました。
転機は、W杯を回って2シーズン目の2023-24シーズンです。ドイツのクリンゲンタール大会で、作山憲斗ヘッドコーチから助走のスタートについて助言を受け、それを取り入れました。これが自信につながったと本人は振り返っています。その後は10位台の成績が安定し、総合22位まで上がりました。2024-25シーズンは総合19位に上げ、ラハティ大会では小林陵侑と組んだ2人1組の団体で3位に入りました。
2025-26シーズンの大躍進
2025-26シーズンは、大きく花開いたシーズンでした。11月のルカ大会(フィンランド)で2位に入り、個人戦で初めて表彰台に上りました。12月のクリンゲンタール大会でも2位、エンゲルベルク大会(スイス)で3位に入りました。
そして2026年1月4日、ジャンプ週間のインスブルック大会(オーストリア)で、W杯初優勝を果たしました。ジャンプ週間の総合順位は4位でした。その後も札幌大会で3位、ドイツのビリンゲン大会で2日続けて2位、3月のプラニツァ大会(スロベニア)で2位に入りました。
| 日付 | 大会 | 順位 |
|---|---|---|
| 2025年11月29日 | W杯 ルカ(フィンランド) | 2位 |
| 2025年12月14日 | W杯 クリンゲンタール(ドイツ) | 2位 |
| 2025年12月20日 | W杯 エンゲルベルク(スイス) | 3位 |
| 2026年1月4日 | W杯 インスブルック(オーストリア) | 優勝 |
| 2026年1月17日 | W杯 札幌 | 3位 |
| 2026年1月31日 | W杯 ビリンゲン(ドイツ) | 2位 |
| 2026年2月1日 | W杯 ビリンゲン(ドイツ) | 2位 |
| 2026年3月27日 | W杯 プラニツァ(スロベニア) | 2位 |
個人戦の表彰台は、このシーズンだけで8回(優勝1回、2位5回、3位2回)です。W杯の総合順位は4位でした。日本の男子では、総合2位の小林陵侑に次ぐ順位です。
主な成績
W杯の総合順位
| シーズン | 総合順位 |
|---|---|
| 2023-24 | 22位 |
| 2024-25 | 19位 |
| 2025-26 | 4位(初優勝を含む表彰台8回) |
五輪と世界選手権
| 大会 | 主な成績 |
|---|---|
| 2023年世界選手権(プラニツァ) | 団体ラージヒル7位 |
| 2025年世界選手権(トロンハイム) | 団体ラージヒル5位、混合団体5位 |
| 2026年フライング世界選手権(オーベルストドルフ) | 団体金メダル、個人銅メダル |
| 2026年ミラノ・コルティナ五輪 | 個人ラージヒル銀メダル、個人ノーマルヒル銅メダル、混合団体銅メダル、スーパーチーム6位 |
フライング世界選手権の金と銅
2026年1月、ドイツのオーベルストドルフでフライング世界選手権が開かれました。フライングは、200メートルを超える大ジャンプを競う、いちばん大きなジャンプ台の種目です。二階堂は個人戦で3位に入り、銅メダルを取りました。優勝はスロベニアのドメン・プレブツ、2位はノルウェーのマリウス・リンドビクでした。
続く団体戦では、小林陵侑、内藤智文、中村直幹と組み、日本が初めて優勝しました。二階堂は4番手をつとめ、2回目に229メートルの大ジャンプを見せました。あとに飛ぶオーストリアの選手に重圧をかけるジャンプでした。勝負の場面を「めっちゃ面白い」と感じ、楽しんで飛んでいたと伝えられています。
2026年ミラノ・コルティナ五輪
初めての五輪で、二階堂は3個のメダルを取りました。日本のジャンプが取った4個のメダルのうち、3個に名前をきざみました。
2月9日の個人ノーマルヒルでは、1回目は6位でした。2回目に106.5メートルを飛んで順位を上げ、銅メダルを取りました。翌10日の混合団体では、丸山希、小林陵侑、高梨沙羅と組んで銅メダルを取りました。日本がこの種目で取った初めてのメダルです。
2月14日の個人ラージヒルでは銀メダルを取りました。金はスロベニアのドメン・プレブツ、銅はポーランドのカツペル・トマシャクでした。2人1組で行われた男子のスーパーチームは、小林陵侑と組んで6位でした。この試合は大雪のため、3回目のジャンプの記録が採用されませんでした。
2026-27シーズンの予定と見どころ
この夏、二階堂は夏のグランプリには出ていません。国内の大会で調子を上げています。10月17日には札幌の大倉山ジャンプ競技場で開かれたUHB杯で優勝しました。ヒルサイズ(安全に飛べるとされる距離の目安)の137メートルを超える143メートルと142メートルを飛び、合計280.1点でした。
W杯は11月20〜22日にノルウェーのリレハンメルで開幕します。主な予定は次のとおりです。
| 時期 | 大会 | 開催地 |
|---|---|---|
| 11月20〜22日 | W杯開幕戦 | リレハンメル(ノルウェー) |
| 12月29日〜1月6日 | ジャンプ週間(4大会) | ドイツ・オーストリア |
| 1月22〜24日 | W杯札幌大会 | 大倉山ジャンプ競技場(札幌市) |
| 2月18〜21日 | W杯フライング大会 | ビケルスン(ノルウェー) |
| 2月25日〜3月7日 | ノルディックスキー世界選手権 | ファルン(スウェーデン) |
| 3月18〜21日 | W杯最終戦 | プラニツァ(スロベニア) |
見どころは、W杯での2勝目と、総合順位をさらに上げられるかです。前のシーズンに初優勝したジャンプ週間では、総合優勝争いに加われるかが注目されます。フライングで結果を出しているので、ビケルスンやプラニツァの大きなジャンプ台も楽しみです。世界選手権では、個人の大会で初めてのメダルがねらいです。
強さ・ジャンプの特徴
二階堂は身長166センチと小柄な選手です。長野五輪の団体金メダリストの岡部孝信さんは、その体の小ささを技術でおぎなっていると解説しています。
岡部さんによると、二階堂は以前から遠くまで飛ぶ選手でした。ただ、うまくいったときとそうでないときの差が大きかったといいます。その差が小さくなり、安定したことが躍進につながりました。飛び出す方向などの技術が上がり、下向きに力を伝えながら前にも進めるようになったこと、空気の抵抗を受けにくい飛び方を身につけたことも、飛距離がのびた理由に挙げられています。
作山ヘッドコーチは、失敗を次に生かして、毎年「思考のレベルアップ」ができていると評価しています。課題を一つずつ乗りこえてきたことが、成績の向上につながっています。
よくある質問
二階堂蓮の五輪のメダルはいくつですか?
3個です。2026年ミラノ・コルティナ大会で、個人ラージヒルの銀、個人ノーマルヒルの銅、混合団体の銅を取りました。
W杯で優勝したことはありますか?
あります。2026年1月4日、ジャンプ週間のインスブルック大会で初優勝しました。2025-26シーズンは総合4位でした。
所属はどこですか?
日本ビールです。2022-23シーズンから所属しています。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
スキージャンプの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- FIS W杯ジャンプ男子 2025-26シーズン総合順位
- 二階堂蓮(ウィキペディア)
- 2025–26 FIS Ski Jumping World Cup(ウィキペディア英語版)
- FIS Ski Flying World Championships 2026(ウィキペディア英語版)
- 時事通信 日本、層の厚さ示す 中村直幹と内藤智文が立役者―フライング世界選手権
- Number Web 岡部孝信さんの解説(二階堂蓮)
- web Sportiva 二階堂蓮 成長の要因は「思考のレベルアップ」
- 北海道新聞 二階堂蓮がヒルサイズ超え2本で優勝 UHB杯
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。