2026年 冬季五輪の競技
スキージャンプ(英語:Ski jumping)(別の呼び方:ジャンプ・スキージャンプ・ski jump)は、スキー・スノーボードに分類される冬の競技です。主な種目は個人、団体(4人)、スーパーチーム(2人)、混合団体。試合の形式は個人戦、団体戦があります。
台の大きさは競技種目と別の軸。フライングも掲載し、五輪の台だけに限定しない。サマージャンプは同じ競技の別シーズン。
飛距離、姿勢、風。空を飛ぶ数秒の先に、得点をめぐる細かな駆け引きがあります。
ここに注目して見る
踏み切り
助走から空中へ移るタイミングに注目。スキーと体の姿勢の変化を追ってみましょう。
着地まで見る
飛型点は飛行中だけでなく、着地やその後の安定性も評価します。
点数で見比べる
飛距離が長くても、飛型点や風・ゲートの補正によって最終得点が変わります。
種目と試合の形式
| 種目 | どんな形式か |
|---|---|
| 個人 | 選手ごとのジャンプを採点。大会規程に沿ったラウンドの合計得点で争います。 |
| 団体(4人) | 国・チームの4人の成績をまとめる形式。採用大会の規程を確認します。 |
| スーパーチーム(2人) | 2人で組む団体形式。4人制団体と区別して観戦しましょう。 |
| 混合団体 | 男女を組み合わせるチーム競技。人数・ラウンドは大会の方式によります。 |
飛距離だけでは決まらない。
得点は飛距離点と飛型点が基本。適用大会では風やゲート変更の補正も加わります。飛型点は5人の審判の最高・最低を除く3人分を合計。台のHSと、飛距離点の基準になるK点も別の指標です。
知っておきたい言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| HS(ヒルサイズ) | 台の規模を表す指標。K点や、その日の最長飛距離とは別です。 |
| ノーマル/ラージ | FIS規則のHS区分ではノーマル85〜109m、ラージ110〜149m。150〜184mのジャイアントという区分もあります。 |
| フライングヒル | HS200m以上の大きな台。ノーマルやラージとは規模を分けて見ます。 |
| テレマーク | 着地で脚を前後に開く姿勢。着地の安定性も採点の対象です。 |
よくある質問
Q. 夏の大会もジャンプ?
A. グランプリなど、雪のない季節に実施する大会も同じ競技の一部です。日程ではGPと冬のWCを分けています。
Q. 男女で同じ大会に出る?
A. 男女とも個人戦があり、混合形式もあります。開催地や大会によって実施種目は異なります。
Q. 今の順位と最終順位は同じ?
A. ラウンド途中の順位と最終順位を区別します。結果欄は公式大会報告で確認した最終順位を掲載しています。
ジャンプの歴史と五輪での歩み
スキージャンプは、19世紀のノルウェーで始まったといわれます。五輪では、1924年にフランスのシャモニーで開かれた第1回冬季大会から行われている、とても古い競技です。長いあいだ男子だけの競技でしたが、2014年ソチ大会で女子のノーマルヒルが始まりました。2022年北京大会では男女で組む混合団体が加わりました。2026年ミラノ・コルティナ大会では女子のラージヒルが初めて行われ、男子の団体は4人制から2人1組の「スーパーチーム」に変わりました。
日本のジャンプの歩み
日本のジャンプが世界を驚かせたのは、1972年の札幌五輪です。70メートル級(いまのノーマルヒル)で、笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅を取り、表彰台を日本が独占しました。3人は「日の丸飛行隊」と呼ばれ、いまも語り継がれています。
1994年リレハンメル大会では団体で銀メダルを取りました。1998年の長野五輪では、船木和喜がラージヒルで金、ノーマルヒルで銀を取り、原田雅彦がラージヒルで銅を取りました。団体では岡部孝信、斎藤浩哉、原田雅彦、船木和喜の4人で金メダルに輝きました。
2014年ソチ大会では、41歳の葛西紀明がラージヒルで銀メダルを取り、団体でも銅メダルを取りました。葛西は五輪に8大会出場した「レジェンド」として知られます。2018年平昌大会では高梨沙羅が女子ノーマルヒルで銅メダルを取りました。2022年北京大会では小林陵侑がノーマルヒルで金、ラージヒルで銀を取りました。
日本の主な選手
- 小林陵侑: W杯(ワールドカップ)の総合優勝を2回(2018-19、2021-22シーズン)果たしました。年末年始の「ジャンプ週間」では、2018-19シーズンに4戦全勝を達成しています。2025-26シーズンもW杯総合2位に入りました。
- 二階堂蓮: 2026年五輪で銀1個、銅2個の合計3個のメダルを取りました。2025-26シーズンはジャンプ週間のインスブルック大会で優勝し、W杯総合でも4位に入りました。
- 中村直幹: 2026年五輪の代表です。2026年夏のグランプリでは、9月のルーマニア・ラスノフ大会で優勝しました。
- 高梨沙羅: 女子のW杯で総合優勝4回、通算60勝を超える勝利を挙げてきた第一人者です。2026年五輪では混合団体の銅メダルに貢献しました。
- 丸山希: 2025-26シーズンはW杯の開幕から3連勝しました。2026年五輪では女子ノーマルヒルで銅メダルを取りました。
- 伊藤有希: 長く日本の女子を引っぱるベテランです。2026年夏のグランプリでは、8月のフランス・クールシュベル大会で優勝しました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果
ジャンプはイタリア北部のプレダッツォで行われました。日本は銀1個、銅3個の合計4個のメダルを取りました。
| 種目 | 日本選手の成績 |
|---|---|
| 女子ノーマルヒル(2月7日) | 丸山希が銅。高梨沙羅13位、勢藤優花14位、伊藤有希17位 |
| 男子ノーマルヒル(2月9日) | 二階堂蓮が銅。小林陵侑8位、中村直幹15位 |
| 混合団体(2月10日) | 丸山希、小林陵侑、高梨沙羅、二階堂蓮で銅(合計1034.0点) |
| 男子ラージヒル(2月14日) | 二階堂蓮が銀。小林陵侑6位、中村直幹15位 |
| 女子ラージヒル(2月15日) | 丸山希8位、伊藤有希14位、勢藤優花15位、高梨沙羅16位 |
| 男子スーパーチーム | 小林陵侑、二階堂蓮で6位 |
混合団体の銅メダルは、日本がこの種目で取った初めてのメダルです。優勝はスロベニアで、北京大会に続く2連覇でした。高梨沙羅は北京大会の混合団体でスーツの規定違反により失格となっていて、4年越しでメダルをつかみました。男子ラージヒルでは、スロベニアのドメン・プレブツが金、二階堂蓮が銀、ポーランドのカツペル・トマシャクが銅でした。初めて行われた女子ラージヒルは、ノルウェーのアンナオディネ・ストロムが制しました。
2026-27シーズンの見どころ
W杯は2026年11月にノルウェーのリレハンメルで開幕します。年末年始のジャンプ週間(ドイツとオーストリアの4大会)は、毎年もっとも注目される戦いです。2027年1月には日本でもW杯があり、山形の蔵王と札幌で開かれる予定です。2月下旬から3月上旬には、スウェーデンのファルンでノルディックスキー世界選手権が開かれます。
前のシーズンは、スロベニアのドメン・プレブツがW杯総合優勝とジャンプ週間の総合優勝を果たしました。女子では妹のニカ・プレブツが、1シーズンでW杯16勝という男女を通じた最多記録を作りました。日本勢は、五輪で結果を出した二階堂蓮と丸山希、そして小林陵侑がこの兄妹にどこまで迫れるかが見どころです。
国内の主なジャンプ台
- 大倉山ジャンプ競技場(札幌市): 1931年に最初の台が作られ、1972年札幌五輪の90メートル級(いまのラージヒル)の会場になりました。いまの台はK点123メートル、ヒルサイズ137メートルです。1980年からW杯が開かれ、2007年のノルディックスキー世界選手権の会場にもなりました。
- 宮の森ジャンプ競技場(札幌市): 1970年に札幌五輪に向けて作られたノーマルヒルで、K点90メートル、ヒルサイズ100メートルです。札幌五輪の70メートル級で日の丸飛行隊が表彰台を独占した場所です。
- 白馬ジャンプ競技場(長野県白馬村): 1998年長野五輪のジャンプ会場です。船木和喜らが金メダルを取った舞台として知られます。
- 蔵王ジャンプ台(山形市): W杯が開かれる国内の会場の一つです。
解説の出典
- FIS スキージャンプ(国際スキー・スノーボード連盟)
- ジャンプ混合団体 日本が混合団体初の銅メダル獲得(テレビ東京)
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
- 2025–26 FIS Ski Jumping World Cup(ウィキペディア英語版)
- 宮の森ジャンプ競技場(札幌市)
- 大倉山ジャンプ台のデータ(skisprungschanzen.com)
スキージャンプのこれからの大会
| 日程(現地) | 大会 | 開催地 | 案内 |
|---|---|---|---|
| 10月24日(土)〜25日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 男女 |
クリンゲンタール(ドイツ) | 公式の案内 |
| 11月20日(金)〜22日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
リレハンメル(ノルウェー) | 公式の案内 |
| 11月28日(土)〜29日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男子 |
ルカ(フィンランド) | 公式の案内 |
| 11月28日(土)〜29日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 女子 |
ヒンツェンバッハ(オーストリア) | 公式の案内 |
| 12月4日(金)〜6日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
ビスワ(ポーランド) | 公式の案内 |
| 12月11日(金)〜13日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
ティティゼー・ノイシュタット(ドイツ) | 公式の案内 |
| 12月18日(金)〜20日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
エンゲルベルク(スイス) | 公式の案内 |
| 12月28日(月)〜29日(火) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
オーベルストドルフ(ドイツ) | 公式の案内 |
| 2026年12月29日(火)〜2027年1月6日(水) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
ジャンプ週間(ドイツ・オーストリアの4会場) | 公式の案内 |
| 2026年12月31日(木)〜2027年1月1日(金) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
ガルミッシュ・パルテンキルヘン(ドイツ) | 公式の案内 |
| 1月2日(土)〜3日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
インスブルック(オーストリア) | 公式の案内 |
| 1月5日(火)〜6日(水) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男女 |
ビショフスホーフェン(オーストリア) | 公式の案内 |
| 1月9日(土)〜10日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 女子 |
リュブノ(スロベニア) | 公式の案内 |
| 1月15日(金)〜16日(土) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 女子 |
張家口(中国) | 公式の案内 |
| 1月15日(金)〜17日(日) | FIS スキージャンプ ワールドカップ 男子 |
ザコパネ(ポーランド) | 公式の案内 |
ほかの大会も日程の一覧で見る(全25件)
スキージャンプの最近の結果
| 日付(現地) | 大会 | 上位(表彰台) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 9月20日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 女子 個人ノーマルヒル | 1位 アンナ・トファルドシュ(ポーランド) 2位 曾坪(中国) 3位 エマ・クリネツ(スロベニア) |
公式結果 |
| 9月20日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 男子 個人ノーマルヒル | 1位 ジェイソン・コルビー(米国) 2位 パベウ・ボンセク(ポーランド) 3位 ダニル・ワシリエフ(カザフスタン) |
公式結果 |
| 9月19日(土) | FIS スキージャンプ グランプリ 男子 個人ノーマルヒル | 1位 中村直幹(日本) 2位 ジェイソン・コルビー(米国) 3位 クリストッフェルエリクセン・スンダル(ノルウェー) |
公式結果 |
| 9月19日(土) | FIS スキージャンプ グランプリ 女子 個人ノーマルヒル | 2位 宮嶋林湖(日本) ほかの順位は公式結果で |
公式結果 |
| 8月9日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 女子 個人ラージヒル | 1位 伊藤有希(日本) 2位 セリーナ・フライターク(ドイツ) 3位 曾坪(中国) |
公式結果 |
| 8月9日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 男子 個人ラージヒル | 1位 ダニエル・チョフェニク(オーストリア) 2位 フィリップ・ライムント(ドイツ) 3位 シュテファン・クラフト(オーストリア) |
公式結果 |
| 8月8日(土) | FIS スキージャンプ グランプリ 女子 個人ラージヒル | 1位 アンナオディネ・ストレム(ノルウェー) 2位 伊藤有希(日本) 3位 イングビルシンネーベ・ミッツコーゲン(ノルウェー) |
公式結果 |
| 8月8日(土) | FIS スキージャンプ グランプリ 男子 個人ラージヒル | 1位 ダニエル・チョフェニク(オーストリア) 2位 フィリップ・ライムント(ドイツ) 3位 中村直幹(日本) |
公式結果 |
| 8月2日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 女子 個人ラージヒル | 1位 ニカ・ボダン(スロベニア) 2位 伊藤有希(日本) 3位 シリエ・オプセット(ノルウェー) |
公式結果 |
| 8月2日(日) | FIS スキージャンプ グランプリ 男子 個人ラージヒル | 1位 中村直幹(日本) 2位 カイマル・バグル(エストニア) 3位 ロク・オブラク(スロベニア) |
公式結果 |
スキー・スノーボードのほかの競技
アルペンスキー・クロスカントリースキー・ノルディック複合・フリースタイルスキー/フリースキー・スノーボード・山岳スキー(スキーモ)・テレマークスキー・スピードスキー・フリーライド(スキー・スノーボード)・スキー技術選・基礎スキー競技・スキーボブ・スノースクート・パラアルペンスキー・パラクロスカントリースキー・パラスノーボード・スノースケート・スノーモト・モノスキー(一般・立位)・スノーボード技術選・スキーバイク(協会別の形式)・スコール/スクワル
出典
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。