2026年 冬季五輪の競技
フリースタイルスキー/フリースキー(英語:Freestyle skiing / Freeski)は、スキー・スノーボードに分類される冬の競技です。主な種目はモーグル、デュアルモーグル、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエア、レール。試合の形式は個人、エアリアル団体、その他団体・混合形式(大会別)があります。
スキークロス等は検索入口を別に作っても、この親競技と二重計上しない。レール等を含み、全てが五輪種目とはしない。
フリースタイルスキーはどんな競技か
フリースタイルスキーは、スキーで空中の技やコブの斜面の滑り、スピードの勝負を見せる競技のまとまりです。ひとつの競技の中に、性格のちがう種目がたくさん入っています。ジャンプ台やハーフパイプで技を見せる種目は「フリースキー」とも呼ばれます。
1960年代から70年代に、北米などで、決まった形にとらわれない自由な滑りとして広がりました。冬季五輪では、1992年のアルベールビル大会でモーグルが正式種目になりました。その後、エアリアル、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアと、少しずつ種目がふえてきました。
2026年のミラノ・コルティナ五輪では、新しくデュアルモーグルが加わり、15種目が行われました。会場はイタリア北部のリビーニョです。
種目とルールのくわしい説明
| 種目 | どんな種目か | 勝ち方 |
|---|---|---|
| モーグル | コブがたくさんある急斜面を滑り、途中の2か所でジャンプする。 | ジャッジの採点とタイム |
| デュアルモーグル | 2人が並んだ2つのコースを同時に滑る。勝ち抜き戦。 | ジャッジがどちらが上かを判定 |
| エアリアル | 大きなジャンプ台から飛び、空中で宙返りやひねりを見せる。 | ジャッジの採点×技の難しさ |
| スキークロス | 4人ほどがいっせいにスタートし、カーブやジャンプのあるコースで競走する。 | 先にゴールした人が勝ち |
| ハーフパイプ | 半分に切った筒の形のコースを往復しながら、空中で技を出す。 | ジャッジの採点 |
| スロープスタイル | 手すり(レール)やジャンプ台がならぶコースで、技を続けて見せる。 | ジャッジの採点 |
| ビッグエア | 大きなジャンプ台から1回飛び、大技を見せる。 | ジャッジの採点 |
点数の決まり方
モーグル
モーグルの点数は、3つの要素からできています。ターン(コブの滑り)が60%、エア(ジャンプの技)が20%、スピード(タイム)が20%です。いちばん大事なのはターンです。上半身をぶらさず、脚だけでコブを吸収して滑るほど、高い点が出ます。
合計点が同じになったときは、ターンの点が高い選手が上の順位になります。2026年の五輪の女子モーグルでは、まさにこの決まりで3位と4位が分かれました。
エアリアル
空中の姿勢、技の形、着地をジャッジが採点します。その点に、技の難しさを表す数字(難度)をかけて得点にします。難しい技に挑戦するほど、成功したときの点が大きくなります。
ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエア
ジャッジが、技の難しさ、高さ、完成度、着地、構成の多様さなどを見て、全体の印象で点をつけます。決勝では何回か滑り、ハーフパイプとスロープスタイルは、いちばん良かった1本の点で順位を決めるのが基本です。ビッグエアは、ちがう技の2本の点を合計するのが基本です。
スキークロス
採点はありません。予選のタイムで組み分けをして、4人ずつの組で走ります。上位2人が次に進む勝ち抜き戦です。ぶつかり合いもあり、最後まで順位が分かりません。
見どころ・観戦のポイント
モーグルは、ひざから下だけが激しく動き、上半身はほとんど動かないのが理想です。画面で選手の頭の位置を見てください。頭が上下にゆれない選手ほど、ターンが上手です。2回のジャンプでは、回転やひねりの技が入ります。
エアリアルは、1回のジャンプにすべてをかける種目です。高く飛び上がり、数回の宙返りとひねりを決めて、ぴたりと着地できるかが見どころです。
ハーフパイプやビッグエアでは、何回転したかが大きな注目点です。技の名前に入る数字(1440など)は、回った角度を表します。360度で1回転なので、1440なら4回転です。
日本の主な選手とこれまでの成績
日本はモーグルで強さを見せてきました。1998年の長野五輪では、里谷多英さんが女子モーグルで金メダルを取りました。2002年のソルトレークシティー五輪でも銅メダルでした。上村愛子さんも、五輪で何度も入賞しました。
男子では、堀島行真選手が2022年の北京五輪で銅メダルを取りました。フリースキーでは、2014年のソチ五輪で小野塚彩那さんが女子ハーフパイプの銅メダルを取っています。
日本では、福島県の猪苗代町で2009年にフリースタイルスキーの世界選手権が開かれました。モーグルのワールドカップも、日本で何度も行われています。
2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果
堀島行真が銅と銀、2つのメダル
男子モーグルの堀島行真選手は、決勝で最高難度の技「コーク1440」を決めて、一時はトップに立ちました。得点は83.44点です。しかし、そのあとの2人に抜かれて銅メダルでした。2大会続けての銅メダルです。金メダルはオーストラリアのクーパー・ウッズ選手、銀メダルはカナダのミカエル・キングズベリー選手でした。2人は同じ得点でした。
新種目の男子デュアルモーグルでは、堀島選手が決勝に進み、銀メダルを取りました。優勝はキングズベリー選手です。日本の島川拓也選手は3位決定戦で敗れ、4位でした。
冨高日向子は同点で4位
女子モーグルの冨高日向子選手は、決勝で78.00点を出しました。3位のフランスのペリーヌ・ラフォン選手と同じ点でした。しかし、ターンの点がわずかに低く、4位になりました。里谷さん以来の女子モーグルのメダルには、あと一歩届きませんでした。冨高選手は、このシーズンかぎりでの引退を表明しました。
そのほかの日本選手
| 種目 | 日本選手のおもな順位 |
|---|---|
| 男子スキークロス | 古野慧 4位(日本勢初のメダルまであと一歩) |
| 女子デュアルモーグル | 冨高日向子 7位 |
| 男子ハーフパイプ | 松浦透磨 13位 |
| 女子ビッグエア | 古賀結那 25位(予選で敗退) |
世界のおもな話題
女子ハーフパイプでは、中国の谷愛凌(アイリーン・グー)選手が94.75点で優勝しました。北京五輪に続く2大会連続の金メダルです。今大会はビッグエアとスロープスタイルでも銀メダルを取り、2大会の五輪のメダルは合わせて金3個、銀3個になりました。報道によると、フリースタイルスキーの選手として冬季五輪で最も多くのメダルを取った選手になりました。
2026-27シーズンの見どころ
ワールドカップは、2026年11月下旬から始まります。種目ごとに会場がちがい、ヨーロッパ、北米、中国などで行われます。
シーズンの大きな山場は、2027年にオーストリアのモンタフォンで開かれるフリースタイルスキーとスノーボードの世界選手権です。五輪で2つのメダルを取った堀島選手が、今度こそ世界一の座をつかめるかに注目が集まります。冨高選手が引退した女子モーグルでは、次の世代の選手の成長も見どころです。
よくある質問
Q. フリースタイルスキーとフリースキーは、ちがうものですか。
A. フリースキーは、フリースタイルスキーの中の一部です。ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアのような、技を見せる種目をまとめてフリースキーと呼ぶことが多いです。
Q. モーグルは速く滑れば勝てますか。
A. 速さだけでは勝てません。スピードは点数の20%で、ターンが60%をしめます。速く、そしてきれいに滑ることが大切です。
Q. 「コーク1440」とは何ですか。
A. 体をななめにかたむけながら回る技で、合わせて4回転分(1440度)回ります。モーグルの中では、とても難しい技です。
Q. スキークロスとスノーボードクロスは同じルールですか。
A. 何人かでいっせいに滑って先にゴールした人が勝つ点は同じです。使う道具が、スキーかスノーボードかのちがいです。
解説の出典
- Wikipedia Freestyle skiing at the 2026 Winter Olympics
- FIS フリースタイルスキー
- 全日本スキー連盟(SAJ)
- 秋田魁新報(共同) デュアルモーグル、堀島が「銀」
- coki 堀島行真、男子モーグル銅
- デイリースポーツ 冨高日向子が涙の4位
- 北海道新聞 冨高日向子が今季限りで引退表明
- AFPBB News 谷愛凌、女子ハーフパイプで金
- Wikipedia 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団
フリースタイルスキー/フリースキーのこれからの大会
| 日程(現地) | 大会 | 開催地 | 案内 |
|---|---|---|---|
| 11月26日(木)〜27日(金) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
インスブルック(オーストリア) | 公式の案内 |
| 12月3日(木)〜5日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
北京(中国) | 公式の案内 |
| 12月8日(火)〜11日(金) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
バルトランス(フランス) | 公式の案内 |
| 12月10日(木)〜12日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
崇礼(シークレットガーデン)(中国) | 公式の案内 |
| 12月10日(木)〜12日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ブリッケンリッジ(米国) | 公式の案内 |
| 12月12日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ルカ(フィンランド) | 公式の案内 |
| 12月14日(月)〜15日(火) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
アローザ・レンツァーハイデ(スイス) | 公式の案内 |
| 12月18日(金)〜20日(日) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ドライツィンネン(ドロミテ)(イタリア) | 公式の案内 |
| 12月18日(金)〜20日(日) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
コッパーマウンテン(米国) | 公式の案内 |
| 1月7日(木)〜8日(金) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
クライシュベルク(オーストリア) | 公式の案内 |
| 1月9日(土)〜10日(日) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ラック・ボーポール(カナダ) | 公式の案内 |
| 1月13日(水)〜16日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ラークス(スイス) | 公式の案内 |
| 1月14日(木)〜17日(日) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
ライターアルム(オーストリア) | 公式の案内 |
| 1月15日(金)〜16日(土) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
バル・サンコーム(カナダ) | 公式の案内 |
| 1月15日(金)〜17日(日) | FIS フリースタイルスキー/フリースキー ワールドカップ 男女 |
レークプラシッド(米国) | 公式の案内 |
ほかの大会も日程の一覧で見る(全31件)
フリースタイルスキー/フリースキーの最近の結果
| 日付(現地) | 大会 | 上位(表彰台) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 3月29日(日) | FIS フリースタイルスキー W杯 男子 フリースキー・ハーフパイプ | 1位 ルーク・ハロルド(ニュージーランド) 2位 ヘンリー・シルダル(エストニア) 3位 ヨン・サリネン(フィンランド) |
公式結果 |
| 3月29日(日) | FIS フリースタイルスキー W杯 女子 フリースキー・ハーフパイプ | 1位 ゾーイ・アトキン(英国) 2位 ミーシャ・トーマス(ニュージーランド) 3位 アレクサンドラ・グラズコワ(個人の中立選手) |
公式結果 |
| 3月28日(土) | FIS フリースタイルスキー W杯 男子 フリースキー・スロープスタイル | 1位 ビルク・ルード(ノルウェー) 2位 ヘンリー・シルダル(エストニア) 3位 マック・フォアハンド(米国) |
公式結果 |
| 3月28日(土) | FIS フリースタイルスキー W杯 女子 フリースキー・スロープスタイル | 1位 サラ・ヘフリン(スイス) 2位 カースティ・ミュアー(英国) 3位 ジュリア・タンノ(スイス) |
公式結果 |
スキー・スノーボードのほかの競技
アルペンスキー・クロスカントリースキー・スキージャンプ・ノルディック複合・スノーボード・山岳スキー(スキーモ)・テレマークスキー・スピードスキー・フリーライド(スキー・スノーボード)・スキー技術選・基礎スキー競技・スキーボブ・スノースクート・パラアルペンスキー・パラクロスカントリースキー・パラスノーボード・スノースケート・スノーモト・モノスキー(一般・立位)・スノーボード技術選・スキーバイク(協会別の形式)・スコール/スクワル
出典
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。