葛西優奈(かさい・ゆうな)|経歴・成績・2026-27シーズンの予定

葛西優奈(かさい・ゆうな)|経歴・成績・2026-27シーズンの予定
NORDIC COMBINED

葛西優奈|女子複合の世界王者、双子の妹と世界の頂点へ

葛西優奈は札幌市出身のノルディック複合の選手で、2026年4月から日本航空(JAL)に所属しています。2025年の世界選手権では、女子マススタートで金メダルを取りました。双子の妹の葛西春香とともに、日本の女子複合を引っぱっています。

プロフィール

項目 内容
名前 葛西優奈(かさい・ゆうな)
生年月日 2004年2月4日
出身 北海道札幌市
身長 165cm
出身校 東海大学付属札幌高校、早稲田大学
所属 日本航空(JAL。2026年4月から)
種目 ノルディック複合(女子)
主なタイトル 2025年世界選手権 女子マススタート金メダル

ノルディック複合は、スキージャンプとクロスカントリーの2つを1人でこなす競技です。女子の複合はまだ五輪の種目になったことがなく、W杯と世界選手権がいちばん大きな舞台です。

葛西優奈は、その世界選手権で頂点に立った選手です。双子の妹の葛西春香も同じ競技のトップ選手で、2人で日本の女子複合を引っぱっています。

これまでの歩み

14歳だった2018年3月、名寄市で開かれた全日本選手権の複合5キロで4位に入りました。3位とは約38秒の差でした。翌2019年、白馬村での全日本選手権では2位に入り、国内の大会で初めてメダルを取りました。

2020年1月にスイスのローザンヌで開かれた冬季ユース五輪には、スキージャンプの個人で出場して6位でした。2021年にフィンランドのラハティで開かれた世界ジュニア選手権では、複合の個人で4位に入っています。

W杯には2020-21シーズンから出場しています。最初のシーズンは総合14位で、その後も8位、6位、9位と上位で戦い続けました。2023年に早稲田大学へ進み、同じ年に米国レークプラシッドで開かれたユニバーシアードでは、マススタートで金メダル、個人で銀メダルを取りました。

大きな一歩は2025年2月です。エストニアのオテパーで開かれたW杯のマススタートで、W杯初優勝を果たしました。日本の女子選手がW杯で勝ったのは初めてです。2位には妹の春香が入り、日本の女子で初めて姉妹が1位と2位を占めました。マススタートは、先にクロスカントリーを走り、あとのジャンプで順位を決める方式です。このレースでは、走りを5位で終え、ジャンプの93.5mで逆転しました。

同じ月の2月27日、ノルウェーのトロンヘイムで開かれた世界選手権のマススタートで金メダルを取りました。女子の複合で日本の選手が世界王者になったのは初めてです。春香も銅メダルで、姉妹そろって表彰台に上がりました。このシーズンのW杯は総合4位(854点)でした。

主な成績

W杯の総合順位

シーズン 総合順位
2020-21 14位
2021-22 8位
2022-23 6位
2023-24 9位
2024-25 4位(854点)
2025-26 5位(764点)

世界選手権

大会 種目 成績
2021年 オーベルストドルフ(ドイツ) 個人 15位
2023年 プラニツァ(スロベニア) 個人 5位
2023年 プラニツァ(スロベニア) 混合団体 5位
2025年 トロンハイム(ノルウェー) マススタート 金メダル
2025年 トロンハイム(ノルウェー) 個人 6位
2025年 トロンハイム(ノルウェー) 混合団体 4位

そのほかの大会

大会 種目 成績
2020年 冬季ユース五輪(ローザンヌ) スキージャンプ個人 6位
2021年 世界ジュニア選手権(ラハティ) 複合個人 4位
2023年 ユニバーシアード(レークプラシッド) マススタート 金メダル
2023年 ユニバーシアード(レークプラシッド) 個人 銀メダル

2025-26シーズンと五輪をめぐる動き

女子の複合は、2026年のミラノ・コルティナ五輪でも種目に入りませんでした。2026年1月には、W杯の会場で女子の選手たちがストックを「X」の形に組んで抗議し、葛西も加わりました。

シーズンの成績では、1月10日にオテパーで行われた個人(グンダーセン方式)で2位に入りました。総合優勝したノルウェーのイーダマリー・ハーゲンに次ぐ順位です。W杯の総合順位は5位(764点)で、2シーズン続けて5位以内に入りました。

さらに2026年7月7日、国際オリンピック委員会(IOC)は、2030年のフランス・アルプス五輪でノルディック複合そのものを行わないと決めました。葛西姉妹は女子の複合が五輪の種目になることを目標にしてきましたが、その道は一段と厳しくなりました。それでも、W杯と世界選手権はこれまでどおり続きます。

2026年3月に早稲田大学を卒業し、4月1日に春香とともに日本航空に入社しました。北海道新聞によると、JALが五輪の種目ではない競技の選手をアスリート社員として採用したのは初めてです。

2026-27シーズンの予定と見どころ

W杯の女子は、12月3〜6日のノルウェー・トロンヘイム大会から始まります。トロンヘイムは、2025年に世界選手権で金メダルを取った思い出の場所です。

いちばん大きな目標は、2027年2月25日からスウェーデンのファルンで開かれる世界選手権です。女子は2月25日の個人(ノーマルヒル・5キロ)から始まり、3月3日の個人(ラージヒル・5キロ)まで、個人2種目と団体スプリントが予定されています。男女で組む混合団体もあります。

団体スプリントは2人1組で戦う種目です。姉妹がそろって代表に入れば、日本にとって大きなチャンスになります。前回の大会で取ったマススタートの金メダルに続き、どの種目で表彰台に立つかが見どころです。代表は全日本スキー連盟が選びます。

特徴

  • ジャンプの力:ユース五輪にはスキージャンプの選手として出場しました。W杯初優勝のレースも、ジャンプで逆転して勝ちました。
  • 長く続く安定感:W杯では6シーズン続けて総合15位以内に入り、直近の2シーズンは5位以内です。
  • 姉妹で高め合う:双子の妹・春香も2024-25シーズンにW杯総合3位に入ったトップ選手です。世界選手権とW杯で、2人そろって表彰台に立ちました。

よくある質問

葛西優奈は世界選手権で何のメダルを取りましたか?

2025年にノルウェーのトロンヘイムで開かれた世界選手権で、女子マススタートの金メダルを取りました。妹の春香は同じ種目で銅メダルでした。

女子のノルディック複合は五輪で見られますか?

これまで五輪の種目になったことはありません。2030年の五輪では、男子も含めて複合そのものが行われないと決まりました。女子の大きな大会はW杯と世界選手権です。

今季、いちばん大きな大会は何ですか?

2027年2月25日から3月6日までスウェーデンのファルンで開かれる世界選手権です。女子の個人2種目と団体スプリント、混合団体が予定されています。

ほかの日本の選手

相原史郎・堀島行真・伊藤有希・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ

ノルディック複合の種目・日程・結果は競技のページへ。

出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

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