工藤璃星は、札幌市出身のスノーボード女子ハーフパイプの選手です。W杯に初めて出た2025-26シーズンに種目別2位に入り、16歳で出たミラノ・コルティナ五輪では5位でした。2024年のユース五輪の金メダリストです。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 工藤璃星(くどう・りせ) |
| 生年月日 | 2009年8月28日 |
| 出身 | 北海道札幌市 |
| 所属 | TOKIOインカラミ |
| 学校 | 札幌市立北白石中学校、開志創造高校(2025年入学) |
| 種目 | スノーボード・ハーフパイプ |
| 主な実績 | 2026年ミラノ・コルティナ五輪 5位、2024年江原道ユース五輪 金メダル、2025-26 W杯種目別2位、2026年Xゲームズ 2位、全日本選手権 優勝2回 |
工藤璃星は、札幌市出身のハーフパイプの選手です。2024年のユース五輪で金メダルを取り、W杯に初めて出た2025-26シーズンには種目別で2位に入りました。16歳で出たミラノ・コルティナ五輪では5位です。全日本スキー連盟(SAJ)は、2026/2027シーズンの工藤をBランクに選んでいます。
これまでの歩み
ばんけいで育った札幌の選手
3歳のとき、父の影響でスノーボードを始めました。札幌市のばんけいスキー場で小さいころから練習しています。札幌市と市のスポーツ協会が行う「さっぽろジュニアアスリート発掘育成事業」の育成選手でもありました。同じ札幌出身で、五輪で銅メダルを取った山田琉聖も、この事業の出身です。
13歳で日本一、ユース五輪で金
2023年、全日本選手権のハーフパイプで優勝しました。2024年1月には、韓国で行われた江原道ユース五輪の女子ハーフパイプで金メダルを取ります。このとき銀メダルだったのが清水さらです。同じ2024年の全日本選手権は3位でした。2025年4月に、通信制の開志創造高校に入学しています。
W杯デビューの年に種目別2位
2025-26シーズンにW杯に初めて出ました。12月11日の中国・崇礼(シークレットガーデン)の開幕戦でいきなり2位に入り、1月17日のスイス・ラークスでも2位です。1月のXゲームズ(アメリカ・アスペン)では2位に入り、優勝した清水さらと日本の2人で表彰台に並びました。W杯の種目別の順位は、1位の韓国のチェ・ガオン(300点)にわずか4点差の296点で2位でした。ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエアを合わせた「パーク&パイプ」の総合でも2位です。
2026年ミラノ・コルティナ五輪
女子ハーフパイプは、イタリアのリビーニョで行われました。2月11日の予選では、1回目が83.50点、2回目が84.75点と、2本とも80点台をそろえて4位で決勝に進みました。工藤は「行けなかったら申し訳ない気持ちだったので、それが少し楽になった」と話しています。
| 回 | 予選 | 決勝 |
|---|---|---|
| 1回目 | 83.50点 | 77.50点 |
| 2回目 | 84.75点(予選4位) | 81.75点 |
| 3回目 | — | 記録なし |
2月12日の決勝では、1回目の最初に、横に2回転半する「フロントサイド900」と「バックサイド900」を続けて決めました。2回目に81.75点まで上げて、5位でした。金メダルは韓国のチェ・ガオン(90.25点)、銅メダルは小野光希(85.00点)、4位は清水さら(84.00点)です。報道では、工藤はレースのあと「悔しい、でも楽しめた」と話し、「これを機にすごい成長できる」と前を向いています。5月には、山田琉聖とともに札幌市長から特別表彰を受けました。
主な成績
| 年 | 大会 | 結果 |
|---|---|---|
| 2023年 | 全日本選手権 | 優勝 |
| 2024年1月 | 江原道ユース五輪 | 金メダル |
| 2024年 | 全日本選手権 | 3位 |
| 2025年12月 | W杯崇礼 | 2位 |
| 2026年1月 | W杯ラークス | 2位 |
| 2026年1月 | Xゲームズ(アスペン) | 2位 |
| 2026年2月 | ミラノ・コルティナ五輪 | 5位(81.75点) |
| 2026年3月 | 全日本選手権(札幌・ばんけい) | 優勝(70.25点) |
| 2025-26 | W杯 | 種目別2位(296点) |
2026年3月10日の全日本選手権は、小さいころから練習してきた札幌のばんけいスキー場で行われました。天候と雪の状態で決勝が取りやめになり、予選の結果がそのまま最終順位になって、工藤が優勝しています。
滑りの特徴
工藤の強みは、本番でも点数を大きく崩さない安定感です。五輪の予選では2本とも80点台、決勝でも77.50点と81.75点を続けて出しました。左右どちらの回り方でも、横に2回転半する900を決められるのも持ち味です。ハーフパイプでは、片方の回り方だけでなく両方の技をそろえると、構成の幅が広がり、点数も上がりやすくなります。
W杯に出た最初のシーズンに、開幕戦で表彰台に上がり、種目別で1位とわずか4点差まで迫りました。五輪のあとには「これを機にすごい成長できる」と話しており、次の4年でどこまで伸びるかが楽しみな選手です。
2026-27シーズン
SAJは2026/2027シーズンの工藤璃星を女子ハーフパイプのBランクに選んでいます。女子のSランクは小野光希と清水さら、Aランクは冨田せなです。国際スキー・スノーボード連盟(FIS)のカレンダーでは、今季のハーフパイプW杯は次のとおりです。日付は開催地の日付です。
| 日程(現地) | 開催地 | 大会 |
|---|---|---|
| 2026年12月9日〜11日 | 崇礼(シークレットガーデン・中国) | W杯ハーフパイプ |
| 12月17日〜19日 | コッパーマウンテン(アメリカ) | W杯ハーフパイプ |
| 2027年1月13日〜16日 | ラークス(スイス) | W杯ハーフパイプ |
| 2月17日〜18日 | カルガリー(カナダ) | W杯ハーフパイプ |
| 2月25日〜28日 | アスペン(アメリカ) | W杯ハーフパイプ |
| 3月6日〜21日 | モンタフォン(オーストリア) | 世界選手権 |
| 4月1日〜4日 | シルバプラナ(スイス) | W杯ハーフパイプ(最終戦) |
昨季は種目別1位まであと4点でした。今季はW杯での初優勝と、種目別1位がかかります。3月にはオーストリアのモンタフォンで世界選手権もあります。どの大会に出るかは、大会ごとのエントリーで決まります。
ハーフパイプの見方
ハーフパイプは、筒を半分に切ったような雪の壁を左右に行き来しながら、壁の上で技を出す種目です。1回の滑りで5〜6回ほどエアをします。ジャッジは、技の難しさ、エアの高さ、着地のきれいさ、技の種類の多さ、技と技のつなぎを見て、100点満点で採点します。
五輪やW杯の決勝では、ふつう3回滑って、いちばん高い点で順位が決まります。1回目で安全に点を取り、2回目と3回目で難しい技に挑む選手も多いため、最後の1本で順位が大きく入れかわることがあります。回転の数だけでなく、背中側に回る「バックサイド」と体の正面側に回る「フロントサイド」、ふだんと逆向きで踏み切る「スイッチ」や「キャブ」など、回り方の種類をそろえることも高い点につながります。
同じ年代のライバル・清水さら
工藤璃星を語るうえで欠かせないのが、同じ年代の清水さらです。2024年のユース五輪では工藤が金、清水が銀でした。2026年1月のXゲームズでは清水が優勝し、工藤が2位です。ミラノ・コルティナ五輪では清水が4位、工藤が5位と、2人そろって表彰台のすぐ近くまで迫りました。
W杯では、2025-26シーズンの種目別で工藤が2位に入り、表彰台に何度も上がりました。一方で清水は、2025年の世界選手権で銀メダルを取っています。2人とも2030年の五輪のころにはまだ20歳前後で、これから何年も日本の女子ハーフパイプを引っぱっていく選手です。同じ大会で競い合うことが、おたがいを伸ばしています。
よくある質問
工藤璃星の五輪の結果は?
2026年ミラノ・コルティナ五輪の女子ハーフパイプで5位でした。決勝の最高点は81.75点です。
名前の読み方は?
「くどう・りせ」と読みます。
何歳ですか?
2009年8月28日生まれで、2026年10月の時点で17歳です。
W杯で優勝したことはありますか?
まだありません。W杯の最高成績は2位で、2025-26シーズンに2回あります。
所属はどこですか?
TOKIOインカラミです。全日本スキー連盟の2026/2027シーズンの強化指定名簿でも、所属はTOKIOインカラミとなっています。
学校はどこですか?
2025年4月に、通信制の開志創造高校に入学しました。
ほかの日本の選手
相原史郎・藤澤五月・深田茉莉・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・木村葵来・小林陵侑・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・野明花菜・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野光希・小野寺佳歩・佐藤幸椰・勢藤優花・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・吉永一貴・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
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出典
- 工藤璃星(ウィキペディア)
- Snowboarding at the 2026 Winter Olympics – Women's halfpipe(Wikipedia 英語版)
- 工藤璃星4位で決勝へ スノーボード女子ハーフパイプ(北海道新聞)
- 五輪までの1年で急成長 工藤璃星「悔しい、でも楽しめた」(北海道新聞)
- 札幌市の育成事業実る 山田琉聖、工藤璃星両選手(北海道新聞)
- 札幌市長 山田琉聖選手、工藤璃星選手に市長特別表彰(2026年5月21日)
- X Games Aspen 2026—Full Podium Recap(SLUSH)
- スノーボードHP 全日本選手権 女子は工藤璃星が優勝 男子の平野流佳は2位(北海道新聞)
- 2025–26 FIS Snowboard World Cup(Wikipedia 英語版)
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スノーボード・ハーフパイプ
- FIS カレンダーと結果(スノーボード 2026-27)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。