吉永一貴は愛知県尾張旭市出身のショートトラックの選手で、トヨタ自動車に所属しています。18歳で出た2018年の平昌五輪は日本の男子ショートトラックで史上最年少の代表で、2026年のミラノ・コルティナ五輪まで3大会続けて出場しました。2018年の世界選手権では男子5000mリレーで銅メダルを取っています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 吉永一貴(よしなが・かずき) |
| 生年月日 | 1999年7月31日 |
| 出身 | 愛知県尾張旭市 |
| 所属 | トヨタ自動車 |
| 身長 | 173cm |
| 種目 | ショートトラック(男子500m・1000m・1500m・リレー) |
| 主な実績 | 五輪3大会連続出場(2018年平昌・2022年北京・2026年ミラノ・コルティナ)、2018年世界選手権 5000mリレー銅メダル、2016年ユース五輪500m銀メダル |
吉永一貴は、愛知県尾張旭市出身のショートトラックの選手です。トヨタ自動車に所属し、長く日本の男子ショートトラックのエースとして戦ってきました。
18歳で出場した2018年の平昌五輪は、日本の男子ショートトラックで史上最も若い代表でした。その後も北京、ミラノ・コルティナと3大会続けて五輪に出ています。
ショートトラックとは
ショートトラックは、1周111.12mの小さなリンクを、4〜6人ほどが一斉に滑って着順を競う競技です。タイムではなく着順で次のラウンドに進むため、抜くタイミングや位置どりの駆け引きが勝負を分けます。
接触や転倒も多く、反則があれば失格になります。逆に、ほかの選手の反則で転ばされた場合などには、救済措置として次のラウンドに進めることもあります。
これまでの歩み
母の美佳さん(旧姓・加藤)は、全日本選手権で3連覇を果たしたトップスケーターでした。ただ、吉永がショートトラックを始めたのは、母に勧められたからではありません。小学2年生のころ、母に連れられて見に行った大会で選手たちがとても輝いて見え、自分からやりたいと言い出したのがきっかけです。
当時はサッカーや水泳もしていましたが、しだいにショートトラックに打ち込むようになりました。母は自分からやると決めた以上は妥協を許さず、家で映像を見ながら一緒に滑りを研究したと伝えられています。
10代で頭角をあらわし、2016年にノルウェーで開かれたリレハンメル・ユース五輪では男子500mで銀メダルを取りました。2017年の札幌冬季アジア大会では、男子5000mリレーで銅メダルを手にしています。
2017年12月の全日本選手権では2度目の総合優勝を果たし、平昌五輪の代表に選ばれました。開会式の時点で18歳193日で、日本の男子ショートトラックで史上最年少の五輪代表でした。
初めての五輪となった平昌大会では、男子1500mの予選で先頭に立って攻め、3着でゴールしました。しかしレース後の審議で、内側から抜こうとした際に前の選手にブレードが当たったと判定され、失格になりました。同じ大会の1000mでは準々決勝まで進んでいます。
平昌五輪の直後、2018年3月にカナダのモントリオールで開かれた世界選手権では、男子5000mリレーで銅メダルを取りました。
2大会目の2022年北京五輪では、男子1500mで準決勝まで勝ち上がりましたが、準決勝2組で3着となり、決勝には届きませんでした。レース後には、うまく踏ん張れずに順位決定戦にまわってしまい、すごく悔しいと話しています。男子5000mリレーでは8位でした。
五輪シーズンの2025-26シーズンも、世界を転戦するワールドツアーに出場しました。11月にオランダのドルドレヒトで開かれた第4戦では、男子1500mで準決勝に進んでいます。こうして3大会続けての五輪代表をつかみました。
主な成績
五輪
| 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|
| 2018年 平昌 | 1500m | 予選で失格 |
| 2018年 平昌 | 1000m | 準々決勝で敗退 |
| 2022年 北京 | 1500m | 準決勝で敗退 |
| 2022年 北京 | 5000mリレー | 8位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 500m | 16位(準々決勝で敗退) |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 1000m | 13位(準々決勝で敗退) |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 1500m | 22位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 5000mリレー | 7位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 混合2000mリレー | 12位 |
そのほかの国際大会
| 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|
| 2016年 リレハンメル・ユース五輪 | 500m | 銀メダル |
| 2017年 札幌冬季アジア大会 | 5000mリレー | 銅メダル |
| 2018年 世界選手権(モントリオール) | 5000mリレー | 銅メダル |
2026年ミラノ・コルティナ五輪
3大会目の五輪では、個人の3種目とリレー2種目に出場しました。
2月12日(現地)の男子1000mは、準々決勝2組で4着となり、準決勝には進めませんでした。優勝はオランダのファントワウトでした。
男子500mでは、2月16日の予選1組で接触して転倒しました。それでも救済措置が認められ、18日の準々決勝に進みました。準々決勝は4組で4着となり、ここで敗退しました。優勝はカナダのデュボワでした。
男子1500mは22位でした。リレーでは、男子5000mリレーに岩佐暖、宮田将吾、渡邊啓太と出場して7位に入りました。男女2人ずつで走る混合2000mリレーは、金井莉佳、宮田将吾、中島未莉と組んで12位でした。
3大会続けて五輪に出ましたが、メダルや入賞にはまだ届いていません。日本の男子ショートトラックにとっても、世界との差をどう縮めるかが大きな課題として残りました。
2026-27シーズンの予定と見どころ
日本スケート連盟が2026年4月22日に発表した今季のショートトラックの強化選手に、吉永はトヨタ自動車の所属として名を連ねています。2030年のフランス・アルプス五輪に向けた4年間の、最初のシーズンです。
国際大会に送る選手は、日本スケート連盟が7月に公表した選考基準にもとづいて決まります。今季のワールドツアーと世界選手権の日程は次のとおりです(各大会の日本代表は日本スケート連盟の発表待ち)。
| 日程(現地) | 大会 | 場所 |
|---|---|---|
| 10月23〜25日 | ワールドツアー | バンクーバー(カナダ) |
| 10月30日〜11月1日 | ワールドツアー | モントリオール(カナダ) |
| 11月20〜22日 | ワールドツアー | ソウル(韓国) |
| 11月27〜29日 | ワールドツアー | 上海(中国) |
| 12月4〜6日 | ワールドツアー | 北京(中国) |
| 2027年2月5〜7日 | ワールドツアー | ヨーロッパ(場所は発表待ち) |
| 2月12〜14日 | ワールドツアー | ティルブルフ(オランダ) |
| 3月12〜14日 | 世界選手権 | ソウル(韓国) |
3大会の五輪を知る選手として、日本代表を引っぱる役目も期待されます。北京五輪で準決勝まで進んだ1500mで、ワールドツアーの決勝に残れるかが最初の見どころです。
ミラノ・コルティナ五輪の日本男子
ミラノ・コルティナ五輪の男子ショートトラックには、日本から吉永のほか、宮田将吾、渡邊啓太、岩佐暖が出場しました。個人種目の日本勢の結果は次のとおりです。
| 種目 | 日本勢の結果 |
|---|---|
| 500m | 吉永一貴 16位、宮田将吾 25位 |
| 1000m | 吉永一貴 13位、宮田将吾 23位 |
| 1500m | 渡邊啓太 12位、宮田将吾 20位、吉永一貴 22位 |
| 5000mリレー | 日本(岩佐暖・宮田将吾・渡邊啓太・吉永一貴) 7位 |
個人種目では、吉永が500mと1000mで日本勢の最高順位でした。準々決勝の壁を越えて、準決勝や決勝に残ることが、日本の男子にとって次の4年間の大きな目標になります。
特徴
- 攻める滑り:平昌五輪の前から、攻めるレースがしたいと話してきました。平昌五輪の1500m予選でも、序盤から先頭に立ってレースを引っぱりました。
- 長い代表歴:18歳で五輪に出てから、3大会続けて日本代表として戦っています。
- スケート一家:母は全日本選手権を3連覇した元トップ選手です。
よくある質問
五輪には何回出ていますか?
3回です。2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナの3大会に続けて出場しました。
平昌五輪の1500mで何があったのですか?
予選を3着でゴールしましたが、前の選手を抜こうとした際にブレードが当たったと判定され、失格になりました。
今の所属はどこですか?
トヨタ自動車です。2026-27シーズンもトヨタ自動車の所属として、日本スケート連盟の強化選手に入っています。
母もスケート選手だったのですか?
はい。母の美佳さん(旧姓・加藤)は、ショートトラックの全日本選手権で3連覇したトップ選手でした。
ほかの日本の選手
相原史郎・藤澤五月・深田茉莉・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・木村葵来・小林陵侑・工藤璃星・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・野明花菜・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野光希・小野寺佳歩・佐藤幸椰・勢藤優花・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
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出典
- Kazuki Yoshinaga(ウィキペディア英語版)
- Sportiva 平昌五輪 吉永一貴(2018年2月)
- Sportiva 平昌五輪 男子1500m予選の失格(2018年2月12日)
- デイリースポーツ 吉永一貴は決勝進出ならず ショートトラック(2022年2月9日)
- 北海道新聞 スケート、吉永一貴が準決勝へ ショートトラックWT(2025年11月28日)
- 北海道新聞 吉永、金井は準決勝進めず ショートトラック・12日(2026年2月13日)
- 北海道新聞 吉永が準々決勝進出 ショートトラック・16日(2026年2月16日)
- 北海道新聞 吉永敗退、女子リレーは6位 ショートトラック・18日(2026年2月19日)
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
- 令和8年度 ショートトラック強化選手(日本スケート連盟・2026年4月22日)
- 2026/27 ショートトラック国際競技会派遣選手選考基準(日本スケート連盟)
- ISU Short Track Event Calendar 2026/27(国際スケート連盟)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。