勢藤優花は北海道上川町出身のスキージャンプの選手で、オカモトグループに所属しています。2018年の平昌から2026年のミラノ・コルティナまで五輪に3大会続けて出場し、W杯では女子で初めての団体戦の優勝メンバーにもなりました。2026-27シーズンも現役を続け、2027年の世界選手権を目指します。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 勢藤優花(せとう・ゆうか) |
| 生年月日 | 1997年2月22日 |
| 出身 | 北海道上川郡上川町 |
| 出身校 | 上川町立上川中学校、旭川龍谷高校、北海道メディカル・スポーツ専門学校 |
| 所属 | オカモトグループ |
| 身長 | 168cm |
| 種目 | スキージャンプ(女子) |
| 主な実績 | 五輪3大会連続出場(2018年平昌17位、2022年北京14位、2026年ミラノ・コルティナ ノーマルヒル14位・ラージヒル15位)、W杯団体2勝、W杯個人最高4位 |
勢藤優花は、北海道上川町出身のスキージャンプの選手です。オカモトグループに所属し、10年以上にわたって日本の女子ジャンプを支えてきました。
五輪には2018年の平昌、2022年の北京、2026年のミラノ・コルティナと3大会続けて出場しています。妹の勢藤理桜もW杯に出場した経験を持つジャンプ選手です。
これまでの歩み
旭川龍谷高校に通っていた2014年12月、ノルウェーのリレハンメル大会でW杯に初めて出場し、32位でした。次の札幌大会では22位に入り、初めてW杯のポイントを手にしています。
2015年のジュニア世界選手権(カザフスタン・アルマトイ)では、個人7位、団体で銅メダルを取りました。同じ年には、スウェーデンのファールンで開かれた世界選手権にも出場しています。
高校卒業後は北海道メディカル・スポーツ専門学校で学びながら競技を続けました。2015-16シーズンには山形県の蔵王大会で5位に入り、W杯の総合順位で17位になりました。2016-17シーズンも韓国・平昌の大会で5位に入り、総合12位まで順位を上げています。
2017-18シーズンには、女子で初めて行われたW杯の団体戦で優勝しました。2017年12月16日のドイツ・ヒンターツァルテン大会で、伊藤有希、岩渕香里、高梨沙羅と組んで勝ち、翌年1月の蔵王大会の団体戦でも優勝しています。
2018年2月には平昌五輪に出場し、個人ノーマルヒルで17位でした。シーズン最後の3月25日には、ドイツのオーベルストドルフ大会で4位に入りました。これが今もW杯の個人での最高成績です。
2022年の北京五輪では、個人ノーマルヒルで14位でした。北京のあとは、引退が頭をよぎったこともあったといいます。それでも、まだ表彰台に乗っていないまま辞めたら中途半端になる、と考えて続ける道を選びました。
目標をはっきりさせたことで、仲間への負けたくない気持ちも強くなりました。2023年2月のドイツ・ビリンゲン大会では、伊藤有希、丸山希、高梨沙羅の日本勢3人が表彰台を独占しました。このとき10位だった勢藤は、喜びの輪に加わらずにホテルへ戻りました。競技を続けてきた中で、一番悔しい瞬間だったと振り返っています。
五輪シーズンの2025-26シーズンは好調でした。2025年9月、五輪の会場で開かれたプレ大会で2度表彰台に立ちました。W杯でも安定した成績を残し、2026年1月の札幌大会では10位に入って、このシーズン6度目のトップ10となりました。
主な成績
五輪・世界選手権
| 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|
| 2015年 世界選手権(ファールン) | 個人ノーマルヒル | 31位 |
| 2017年 世界選手権(ラハティ) | 個人ノーマルヒル | 14位 |
| 2018年 平昌五輪 | 個人ノーマルヒル | 17位 |
| 2019年 世界選手権(ゼーフェルト) | 個人ノーマルヒル | 28位 |
| 2021年 世界選手権(オーベルストドルフ) | 個人ノーマルヒル | 22位 |
| 2021年 世界選手権(オーベルストドルフ) | 団体 | 4位 |
| 2022年 北京五輪 | 個人ノーマルヒル | 14位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ五輪 | 個人ノーマルヒル | 14位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ五輪 | 個人ラージヒル | 15位 |
W杯
| シーズン | 総合順位 | おもな成績 |
|---|---|---|
| 2015-16 | 17位 | 蔵王大会で5位 |
| 2016-17 | 12位 | 平昌大会で5位 |
| 2017-18 | 13位 | オーベルストドルフ大会で4位(個人の最高成績)、団体で2勝 |
| 2025-26 | – | 札幌大会(1月)で10位など、シーズン中にトップ10を重ねる |
2026年ミラノ・コルティナ五輪
3大会続けての五輪の舞台は、イタリアのプレダッツォのジャンプ台でした。前の年のプレ大会で2度表彰台に立った、相性の良い台です。1月の札幌大会のあとには、これまでの大きな大会と違い、今回はきちんと準備ができた状態で臨めると話していました。
2月7日(現地)の女子個人ノーマルヒルは14位でした。この種目では丸山希が銅メダルを取り、高梨沙羅が13位、伊藤有希が17位でした。
続く女子個人ラージヒルでは15位でした。日本勢では丸山の8位が最高で、伊藤が14位、高梨が16位でした。目標にしてきた表彰台には届きませんでしたが、2種目とも10位台にまとめました。
2026-27シーズンの予定と見どころ
五輪のあとの2026年3月27日、勢藤は札幌市内で取材にこたえ、来季も現役を続けると明言しました。2027年の世界選手権に出ることを目標にしたいと話しています。
夏の大会では、さっそく結果を出しました。7月31日の札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会では、1回目に全体トップの95mを飛んで優勝しました。8月2日の大倉山サマージャンプ大会でも、女子でただ一人2回とも120mを超えて初優勝し、札幌のサマー大会で3連勝を飾っています。
今季の女子W杯は11月21日にノルウェーのリレハンメルで開幕します。今季から女子のジャンプ週間が始まるほか、1月には日本でも3戦が開かれます。おもな日程は次のとおりです。
| 日程(現地) | 大会 | 場所 |
|---|---|---|
| 11月21〜22日 | W杯 開幕戦 | リレハンメル(ノルウェー) |
| 11月28〜29日 | W杯 | ヒンツェンバッハ(オーストリア) |
| 12月5〜6日 | W杯 | ビスワ(ポーランド) |
| 12月28日〜2027年1月5日 | 女子ジャンプ週間(4戦) | ドイツ・オーストリア |
| 1月19〜20日 | W杯(ノーマルヒル2戦) | 蔵王(山形県) |
| 1月23日 | W杯(ラージヒル) | 札幌・大倉山(北海道) |
| 2月25日〜3月上旬 | 世界選手権 | ファールン(スウェーデン) |
| 3月20日 | W杯 最終戦(フライングヒル) | プラニツァ(スロベニア) |
見どころは、まだ手にしていないW杯の個人での表彰台です。夏の好調を冬まで続けられるか、そして目標の世界選手権の代表に入れるかに注目です。1月の蔵王と札幌は、日本のファンの前で飛べる大切な大会になります。
ミラノ・コルティナ五輪の日本女子ジャンプ
ミラノ・コルティナ五輪の女子ジャンプには、日本から勢藤のほか、丸山希、高梨沙羅、伊藤有希の4人が出場しました。4人とも、W杯で長く一緒に戦ってきた仲間です。
| 種目 | 日本勢の結果 |
|---|---|
| 個人ノーマルヒル | 丸山希 3位(銅メダル)、高梨沙羅 13位、勢藤優花 14位、伊藤有希 17位 |
| 個人ラージヒル | 丸山希 8位、伊藤有希 14位、勢藤優花 15位、高梨沙羅 16位 |
男女2人ずつで飛ぶ混合団体では、丸山、小林陵侑、高梨、二階堂蓮の日本が銅メダルを取りました。勢藤は個人の2種目に出場し、どちらも日本勢の中で中ほどの順位でした。
特徴
- 長く第一線で戦う経験:17歳でW杯に初出場し、10年以上W杯を戦ってきました。
- 団体戦での強さ:女子で初めて行われたW杯の団体戦で優勝したメンバーの一人です。
- 表彰台への強い思い:北京五輪のあと、表彰台に立つことを目標に掲げて競技を続けています。
よくある質問
五輪には何回出ていますか?
3回です。2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナに続けて出場しました。
W杯の最高成績は?
個人では2018年3月のオーベルストドルフ大会の4位です。団体では2017-18シーズンに2度優勝しています。
2026-27シーズンも競技を続けますか?
はい。2026年3月に現役を続けると明言し、2027年の世界選手権を目標に掲げています。
家族にもジャンプ選手はいますか?
妹の勢藤理桜もジャンプの選手で、W杯に出場したことがあります。
今季、日本で見られる大会はありますか?
2027年1月19日と20日に山形県の蔵王で2戦、23日に札幌の大倉山で1戦、女子のW杯が開かれる予定です。
ほかの日本の選手
相原史郎・藤澤五月・深田茉莉・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・木村葵来・小林陵侑・工藤璃星・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・野明花菜・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野光希・小野寺佳歩・佐藤幸椰・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・吉永一貴・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
スキージャンプの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- 勢藤優花(ウィキペディア)
- Yūka Setō(ウィキペディア英語版)
- 北海道新聞 上川町出身の勢藤優花 悔しさを乗り越え3度目の五輪へ(2026年2月5日)
- 北海道新聞 高梨が日本勢最高8位 勢藤は10位 女子W杯札幌大会(2026年1月25日)
- 北海道新聞 丸山、飛躍の銅 ジャンプ女子ノーマルヒル ミラノ五輪
- 北海道新聞 ジャンプ女子ラージヒル 日本勢、丸山8位が最高 伊藤14位、勢藤15位
- 北海道新聞 スキージャンプ・勢藤優花が現役続行 「27年世界選手権出る」(2026年3月27日)
- 北海道新聞 勢藤優花が頂点 宮の森サマージャンプ(2026年7月31日)
- 北海道新聞 勢藤優花 サマージャンプ札幌大会3連勝(2026年8月2日)
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
- 2026–27 FIS Ski Jumping World Cup(ウィキペディア英語版・日程)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。