小野光希は、2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを取った選手です。4年前の北京五輪は9位で涙をのみましたが、予選11位からの逆転で表彰台に立ちました。W杯ではハーフパイプで8回優勝し、年間1位にも2度なっています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 小野光希(おの・みつき) |
| 生年月日 | 2004年3月5日 |
| 出身 | 埼玉県吉川市 |
| 所属 | INPEX(五輪のときはバートン) |
| 種目 | スノーボード・ハーフパイプ |
| 主な実績 | 2026年ミラノ・コルティナ五輪 銅メダル、2023年・2025年世界選手権 銅メダル、2020年ローザンヌユース五輪 金メダル、W杯ハーフパイプ年間1位2回 |
小野光希は、半分に切った筒のような雪の壁を左右に行き来しながら技を出す「ハーフパイプ」の選手です。身長154センチと小柄ですが、高さのあるエアと、回る向きの違う技をそろえた滑りで世界の上位を争ってきました。北京五輪の直後に早稲田大学スポーツ科学部に入学し、競技と学業を両立させてきました。全日本スキー連盟の2026/2027シーズンの強化選手の名簿では、所属はINPEXです。
これまでの歩み
ジュニアで世界一を重ねる
国際大会に初めて出たのは、2018年にニュージーランドのカードローナで開かれたジュニア世界選手権です。いきなりハーフパイプで優勝し、2019年のジュニア世界選手権でも続けて金メダルを取りました。2020年1月には、スイスのローザンヌで開かれた冬季ユース五輪のハーフパイプでも金メダルを取っています。
W杯で表彰台、そして北京五輪
2019-20シーズンにW杯(ワールドカップ)にデビューし、2020年2月のカルガリー(カナダ)で初めて表彰台の2位に入りました。2021年1月と2022年1月のラークス(スイス)でも2位になっています。
2022年2月の北京五輪では、ハーフパイプで9位でした。同じ大会では冨田せなが銅メダルを取っています。小野は悔しさに涙を流し、この大会のあと早稲田大学に入学しました。
W杯で2年続けて年間1位
2022-23シーズンに一気に世界の頂点に立ちます。12月のコッパーマウンテン(アメリカ)で3位に入ると、1月のラークス、2月のマンモスマウンテン(アメリカ)とカルガリーで3連勝しました。W杯のハーフパイプの年間1位と、ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエアを合わせた「パーク&パイプ」の総合1位に輝きます。3月の世界選手権(ジョージア・バクリアニ)でも銅メダルを取りました。
2023-24シーズンも、コッパーマウンテンで2位、ラークス、マンモスマウンテン、カルガリーで再び3連勝し、2年続けてハーフパイプの年間1位になりました。2025年3月の世界選手権(スイス・エンガディン)では、2大会続けての銅メダルを取っています。
主な成績
五輪・世界選手権など
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2018年 | ジュニア世界選手権(カードローナ) | 金メダル |
| 2019年 | ジュニア世界選手権 | 金メダル |
| 2020年 | ローザンヌユース五輪 | 金メダル |
| 2022年 | 北京五輪 | 9位 |
| 2023年 | 世界選手権(バクリアニ) | 銅メダル |
| 2025年 | 世界選手権(エンガディン) | 銅メダル |
| 2026年 | ミラノ・コルティナ五輪 | 銅メダル(85.00点) |
W杯の優勝
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の記録では、W杯の優勝は8回で、すべてハーフパイプです。
| シーズン | 優勝した大会 | 年間順位など |
|---|---|---|
| 2022-23 | ラークス、マンモスマウンテン、カルガリー | ハーフパイプ1位、パーク&パイプ総合1位 |
| 2023-24 | ラークス、マンモスマウンテン、カルガリー | ハーフパイプ1位 |
| 2024-25 | なし(コッパーで3位) | — |
| 2025-26 | バターミルク、札幌 | — |
昨季2025-26シーズンは、2026年1月9日にアメリカ・コロラド州のバターミルクで優勝し、五輪のあとの3月8日には札幌で開かれたW杯でも勝ちました。札幌の大会は予選も1位で通過しています。
一方で、2024-25シーズンはW杯で一度も勝てませんでした。崇礼で4位、コッパーマウンテンで3位、ラークスで4位、アスペンで8位と、表彰台にあと一歩の大会が続きます。五輪シーズンも、12月の崇礼で9位、続くコッパーマウンテンは出場を見送るという苦しい立ち上がりでした。それでも1月のバターミルクで約2年ぶりのW杯優勝をあげ、調子を上げて五輪に向かいました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪
女子ハーフパイプは、イタリアのリビーニョで行われました。2月11日の予選は76.00点の11位で、決勝に進める12人の中でぎりぎりの通過でした。決勝は2月12日に行われ、3回滑っていちばん高い得点で順位が決まります。
小野は1回目で勝負に出ました。報道によると、最初の壁で体の正面側に2回転半する「フロントサイド900」を板の後ろをつかむテールグラブで決め、続けて「フロントサイド1080」、後ろ向きから回る「キャブ900」、逆の足を前にした「スイッチバックサイド540」を入れました。回る向きの違う4方向の技をすべて入れたこの1本で85.00点を出し、この時点で2位につけます。
2回目と3回目はさらに点を上げようと攻めましたが、転倒が続きました。最後はフロントサイド1080の着地が乱れましたが、1回目の得点で3位を守り、銅メダルが決まりました。
| 順位 | 選手 | 得点 |
|---|---|---|
| 1位 | チェ・ガオン(韓国) | 90.25点 |
| 2位 | クロエ・キム(アメリカ) | 88.00点 |
| 3位 | 小野光希(日本) | 85.00点 |
| 4位 | 清水さら(日本) | 84.00点 |
| 5位 | 工藤璃星(日本) | 81.75点 |
| 9位 | 冨田せな(日本) | 68.25点 |
日本の女子ハーフパイプは、北京五輪の冨田せなに続いて2大会続けての表彰台です。決勝には日本から4人が進みました。小野は「積み重ねてきたものが報われた」という思いを語り、この4年間はうれしいことより苦しいことのほうが多く、滑るのがつらい時期もあったと明かしています。
滑りの特徴
小野の強みは、回る向きの違う技を1本の中にそろえられることです。ハーフパイプでは、体の正面側に回るフロントサイド、背中側に回るバックサイドに加え、後ろ向きから回るキャブや、逆の足を前にしたスイッチの技があります。五輪の1回目は、この4方向をすべて入れた構成でした。採点では技の難しさだけでなく、種類の多さやつなぎの流れも見られるため、4方向をそろえることが高い得点につながります。
W杯で3連勝を2シーズン続けたように、一度流れに乗ると強いのも特長です。海外の大会の前には、とんかつ店のカツサンドを買って機内で食べるのが験担ぎだと伝えられています。スマートフォンのカードゲームを通じて、ライバルのクロエ・キムと交流していることでも知られています。
2026-27シーズンの予定と見どころ
全日本スキー連盟(SAJ)は、今季も小野をハーフパイプのいちばん上のSランクの強化選手に選んでいます。女子で同じSランクにいるのは清水さらで、Aランクには冨田せながいます。五輪で4位と5位に入った清水さら、工藤璃星を含め、国内の争いも激しくなっています。
今季のW杯のハーフパイプは、FISのカレンダーでは次の6か所です。日付は開催地の日付です。
| 日程(現地) | 開催地 | 国 |
|---|---|---|
| 2026年12月9日〜11日 | 崇礼(シークレットガーデン) | 中国 |
| 12月17日〜19日 | コッパーマウンテン | アメリカ |
| 2027年1月13日〜16日 | ラークス | スイス |
| 2月17日〜18日 | カルガリー | カナダ |
| 2月25日〜28日 | アスペン | アメリカ |
| 4月1日〜4日 | シルバプラナ | スイス |
いちばんの山場は、2027年3月6日から21日にオーストリアのモンタフォンで開かれる世界選手権です。小野は世界選手権で2大会続けて銅メダルを取っていて、今回は初めての金メダルをねらいます。ラークスとカルガリーは過去に何度も勝っている会場で、W杯で3度目の年間1位を取り戻せるかも見どころです。どの大会に出るかは、大会ごとのエントリーで決まります。
よくある質問
名前の読み方は?
「おの・みつき」と読みます。
五輪には何回出ていますか?
2022年北京と2026年ミラノ・コルティナの2大会です。順位は9位と銅メダルでした。
今季はいつから試合がありますか?
W杯のハーフパイプは、2026年12月9日からの中国・崇礼で始まります。
ほかの日本の選手
相原史郎・藤澤五月・深田茉莉・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・木村葵来・小林陵侑・工藤璃星・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・野明花菜・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野寺佳歩・佐藤幸椰・勢藤優花・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・吉永一貴・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
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出典
- FIS 選手プロフィール Mitsuki ONO
- 小野光希(ウィキペディア)
- 小野光希が銅、清水さらは4位 スノーボード・12日(北海道新聞)
- スノボ小野光希、銅メダル 日本女子ハーフパイプ連続表彰台(北海道新聞)
- 小野光希の銅メダル(SPREAD)
- 早稲田大学 競技スポーツセンター ミラノ・コルティナ五輪 結果
- Snowboarding at the 2026 Winter Olympics – Women's halfpipe(Wikipedia 英語版)
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スノーボード・ハーフパイプ
- FIS カレンダーと結果(スノーボード 2026-27)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。