野明花菜は長野県下諏訪町出身のスピードスケート選手で、立教大学に在学しています。2026年のミラノ・コルティナ五輪では女子団体追い抜きの3位決定戦に出て、銅メダルを取りました。両親もともに五輪に出た元選手で、新しい世代の団体追い抜きを担う一人です。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 野明花菜(のあけ・はな) |
| 生年月日 | 2004年11月28日 |
| 出身 | 長野県諏訪郡下諏訪町 |
| 出身校 | 下諏訪町立下諏訪中学校、長野県岡谷南高校 |
| 所属 | 立教大学(スポーツウエルネス学部) |
| 種目 | スピードスケート(女子中長距離・団体追い抜き) |
| 主な実績 | 2026年ミラノ・コルティナ五輪 団体追い抜き銅メダル、2024年世界ジュニア選手権 団体追い抜き金メダル |
野明花菜は、長野県下諏訪町出身のスピードスケート選手です。立教大学に通いながら競技を続けています。
初めての五輪となった2026年のミラノ・コルティナ大会では、女子団体追い抜きの3位決定戦に出場し、銅メダルを取りました。速さと持久力をあわせ持つオールラウンダーとして、評価の高い選手です。
家族とスケート
両親はともに元スピードスケート選手です。父の弘幸さんと母の三枝さん(旧姓・上原)は、どちらも五輪に2度出場しています。スケートの町として知られる長野県の諏訪地方で育ち、自然な流れで氷の上に立つようになりました。
ただ、結果を出すほど「五輪選手の子ども」として見られることが、つらかった時期もあったと報じられています。中学時代、先生に母親のことを言われた際、私は私です、と言い返したこともあったそうです。
これまでの歩み
中学時代は陸上競技にも打ち込み、1500mで地域の大会に出ていました。長野県岡谷南高校に進んでからはスピードスケートに専念し、ジュニアのW杯で各国を転戦しました。2023-24シーズンのジュニアW杯では、19歳以下の部の1500mと3000mでそれぞれ2位に入っています。
名前が広く知られたのは、2024年2月に青森県八戸市で開かれた世界ジュニア選手権です。地元・日本での大会で、女子団体追い抜きで金メダルを取りました。個人でも3000mで銀メダル、500mとマススタートで銅メダルと、出た種目で次々とメダルを手にし、合わせて4つのメダルを持ち帰りました。
その後、立教大学のスポーツウエルネス学部に進みました。ところが2024年12月、左足首を骨折する大けがをしてしまいます。五輪シーズンの2025-26シーズンは、本来は復帰に向けた助走の期間と考えていました。
それでも、2025年の夏に回復ぶりを認められ、日本スケート連盟から団体追い抜きの控えの選手に選ばれました。W杯でも団体追い抜きのレースに加わり、日本はこのシーズンの種目別ランキングで2位に入りました。こうして、ミラノ・コルティナ五輪の代表の座をつかみました。
主な成績
| 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|
| 2024年 世界ジュニア選手権(八戸) | 団体追い抜き | 金メダル |
| 2024年 世界ジュニア選手権(八戸) | 3000m | 銀メダル |
| 2024年 世界ジュニア選手権(八戸) | 500m・マススタート | どちらも銅メダル |
| 2023-24 ジュニアW杯 | 19歳以下の部 1500m・3000m | どちらも2位 |
| 2025-26 W杯 | 団体追い抜き 種目別(日本) | 2位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ五輪 | 団体追い抜き | 銅メダル |
2026年ミラノ・コルティナ五輪
日本の女子団体追い抜きは、高木美帆、佐藤綾乃、堀川桃香の3人で準々決勝と準決勝を滑りました。2月17日(現地)の準決勝でオランダに0秒11の差で敗れ、同じ日に3位決定戦にまわりました。
この3位決定戦で、堀川に代わって起用されたのが21歳の野明でした。五輪で初めてのレースが、メダルのかかった一戦になったのです。2番目の位置で滑り、途中で体勢を崩しかける場面もありましたが、前後の高木と佐藤に支えられて最後まで隊列についていきました。日本は2分58秒50で米国に勝ち、銅メダルを取りました。
日本の女子団体追い抜きにとっては3大会続けての表彰台で、高木にとっては通算10個目の五輪メダルでした。ゴールのあと、野明は涙を流して喜びました。
表彰式のあとの会見で両親について聞かれると、両親のことが嫌だった時期もあったけれど、最高の形で恩返しができたかな、と話しました。両親はどちらも五輪でメダルに届いていなかったため、娘の銅メダルは家族にとって特別な意味を持つものになりました。
長野県の知事も、県出身の野明の銅メダルをたたえるメッセージを出しました。立教大学にとっては、初めての冬季五輪のメダリストです。この年には都民スポーツ大賞も受けています。
2026-27シーズンの予定と見どころ
日本スケート連盟が2026年4月22日に発表した今季の強化選手で、野明は立教大学の所属として「ナショナル強化選手」に入りました。大学4年生として迎えるシーズンです。
日本の女子団体追い抜きは、高木美帆と佐藤綾乃が2026年3月に現役を退き、大きな世代交代の時期を迎えています。五輪の銅メダルを知る野明と堀川桃香が、新しいチームの軸になることが期待されます。
W杯前半の代表は、10月の全日本距離別選手権の結果などをもとに決まります。今季のおもな日程は次のとおりです。
| 日程(現地) | 大会 | 場所 |
|---|---|---|
| 10月23〜25日 | 全日本距離別選手権(W杯前半の代表選考) | 長野市・エムウェーブ |
| 11月13〜15日 | W杯 第1戦 | 北京(中国) |
| 11月20〜22日 | W杯 第2戦 | 帯広(北海道) |
| 12月4〜6日 | W杯 第3戦 | ヘーレンフェーン(オランダ) |
| 12月11〜13日 | W杯 第4戦 | スタバンゲル(ノルウェー) |
| 12月28〜30日 | 全日本選手権 | 八戸(青森県) |
| 2027年1月29〜31日 | W杯 第5戦 | ソルトレークシティー(米国) |
| 2月5〜7日 | W杯 第6戦 | カルガリー(カナダ) |
| 2月25〜28日 | 世界距離別選手権 | 北京(中国) |
けがから戻った昨季は団体追い抜きが中心でした。今季は1500mや3000mなど個人の種目で、どこまで世界との差をつめられるかに注目が集まります。
団体追い抜きとは
団体追い抜き(チームパシュート)は、3人が1列に並んで滑り、タイムを競う種目です。女子は400mのリンクを6周、2400mを滑ります。先頭の選手が風を受けて引っぱり、後ろの2人はその陰で力をためながら、順番に先頭を入れかえていきます。
記録になるのは、3人目の選手がゴールしたときのタイムです。1人だけが速くても勝てず、3人の息がそろうことが何より大切になります。五輪では、2チームずつ同時に滑るトーナメント方式で順位を決めます。
日本の女子は、この種目を得意にしてきました。2018年の平昌五輪で金メダル、2022年の北京五輪で銀メダル、そして2026年のミラノ・コルティナ五輪で銅メダルと、3大会続けて表彰台に立っています。
| 五輪 | 日本女子の成績 |
|---|---|
| 2018年 平昌 | 金メダル |
| 2022年 北京 | 銀メダル |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 銅メダル(野明は3位決定戦に出場) |
3人の隊列では、前の選手との間をできるだけ詰めて滑ることが求められます。野明が五輪の3位決定戦で任された2番目は、先頭の選手のすぐ後ろで形をくずさずについていく役目です。経験の浅い選手にとっては、とても難しい位置でした。
特徴
- オールラウンダー:世界ジュニア選手権では500mから3000m、マススタートまで幅広い種目でメダルを取りました。
- 大舞台での強さ:五輪の初レースがメダルのかかった3位決定戦でしたが、最後まで滑りきって銅メダルをつかみました。
- けがからの復活:2024年12月の左足首の骨折から、1年あまりで五輪の舞台に立ちました。
よくある質問
五輪では何の種目に出ましたか?
女子団体追い抜きの3位決定戦です。高木美帆、佐藤綾乃と3人で滑り、米国に勝って銅メダルを取りました。
両親もスケート選手ですか?
はい。父の弘幸さんと母の三枝さんは、ともに五輪に2度出場した元スピードスケート選手です。
今はどこに所属していますか?
立教大学です。スポーツウエルネス学部で学びながら競技を続けています。
3位決定戦はどんな内容でしたか?
相手は米国でした。日本は2分58秒50でゴールし、3分02秒00の米国に3秒50の差をつけて勝ちました。準決勝ではオランダに0秒11の差で敗れていました。
ほかの日本の選手
相原史郎・藤澤五月・深田茉莉・長谷川帝勝・平野歩夢・平野流佳・堀川桃香・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・木村葵来・小林陵侑・工藤璃星・倉坪克拓・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・長森遥南・内藤智文・中村直幹・二階堂蓮・荻原大翔・小栗大地・鬼塚雅・小野光希・小野寺佳歩・佐藤幸椰・勢藤優花・清水さら・新濱立也・高梨沙羅・冨田せな・戸塚優斗・谷地宙・山田梨央・山田琉聖・山本涼太・柳本理乃・吉田雪乃・吉永一貴・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
スピードスケートの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- 野明花菜(ウィキペディア)
- 2024 World Junior Speed Skating Championships(ウィキペディア英語版)
- 秋田魁新報(共同) 初陣の野明、「銅」貢献で涙 元選手の両親への恩返し(2026年2月19日)
- デイリースポーツ 女子団体パシュートは銅メダル 21歳の野明花菜は歓喜の涙(2026年2月18日)
- Speed skating at the 2026 Winter Olympics – Women's team pursuit(ウィキペディア英語版)
- 長野県 野明花菜選手の銅メダル獲得に寄せる知事メッセージ
- 2025–26 ISU Speed Skating World Cup(ウィキペディア英語版・種目別ランキング)
- 令和8年度 スピードスケート強化選手(日本スケート連盟・2026年4月22日)
- 2026/27 公式競技会一覧(日本スケート連盟・2026年10月7日現在)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。