山本涼太は、長野県木島平村出身の選手です。ノルディック複合で2022年北京五輪の団体銅メダルを取り、2026年ミラノ・コルティナ五輪にも出場しました。2026年7月16日、スキージャンプへの転向を発表し、2030年の五輪を目指して新しい挑戦を始めています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1997年5月13日 |
| 出身 | 長野県木島平村 |
| 出身校 | 飯山高校、早稲田大学スポーツ科学部 |
| 所属 | 長野日野自動車 |
| 身長 | 167センチ |
| 競技 | ノルディック複合(2025-26シーズンまで)→スキージャンプ(2026-27シーズンから) |
| 五輪 | 2022年北京・2026年ミラノ・コルティナの2大会に出場(ともに複合) |
ノルディック複合とは
ノルディック複合は、ジャンプとクロスカントリースキーの2つで競う種目です。前半のジャンプの得点を時間の差に置きかえ、後半のクロスカントリーでは、ジャンプの順位がよかった選手から順にスタートします。ゴールに一番早く着いた選手が勝ちです。ジャンプの力と、雪の上を走る持久力の両方が求められます。
山本は、その複合の中でも特にジャンプを得意とした選手でした。前半のジャンプで上位につけて、後半のレースを有利に進める形を持ち味にしていました。
複合時代の歩み
山本は長野県の木島平村で育ちました。飯山高校を卒業し、早稲田大学のスポーツ科学部に進みました。社会人になってからは長野日野自動車に所属しています。
W杯(ワールドカップ)では、2018-19シーズンから総合順位に名前が載るようになりました。2020-21シーズンには総合14位まで上がり、2021年のドイツ・オーベルストドルフ世界選手権では、個人ノーマルヒル11位、個人ラージヒル10位に入りました。団体と、2人1組の団体スプリントはともに4位でした。
2022年の北京五輪では、個人ノーマルヒル14位、個人ラージヒル12位でした。そして4人で戦う団体で銅メダルを取りました。日本の複合が団体で取ったメダルとして、大きな話題になりました。
2022年11月には、W杯の個人戦で自己最高の2位に入りました。W杯の個人戦の表彰台は通算4回(2位1回、3位3回)です。2022-23シーズンはW杯総合12位で、これが複合での最高の順位です。このシーズンは、前半のジャンプで最も好成績を残した選手として表彰されました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪(複合)
複合での最後の五輪となったミラノ・コルティナ大会では、次の成績でした。
| 種目 | 成績 |
|---|---|
| 個人ノーマルヒル | 15位(前半のジャンプは3位) |
| 個人ラージヒル | 15位 |
| 団体スプリント(2人1組・渡部暁斗と) | 6位 |
個人ノーマルヒルでは、前半のジャンプで首位と19秒差の3位につけました。しかし後半のクロスカントリーで順位を下げ、15位でした。レースの後には、足元が見えないほど雪がぐしゃぐしゃだったと話し、雪の状態に苦しんだことを明かしました。ジャンプの強さを、あらためて見せた大会でもありました。
ジャンプへの転向
2026年7月16日、山本は2026-27シーズンからジャンプに転向すると発表しました。29歳での決断です。
大きな理由の一つは、2030年のフランス・アルプス冬季五輪で、ノルディック複合が行われないことが決まったことです。山本は、五輪はいまも自分の一番の目標だと話しています。もう一度その夢を追いかけたい思いが、決断を後押ししました。
ジャンプ台から飛び立つときの高まりや、空を飛ぶ感覚にも引かれ続けてきたといいます。中でも、200メートルを超える大ジャンプを競うスキーフライングに強い魅力を感じてきたと語っています。
一方で、複合を離れるのは寂しく、簡単な決断ではなかったとも話しています。複合に育ててもらった誇りは持ち続けるとし、自分の転向をきっかけに、複合があらためて注目されることを願っています。
転向後の成績(2026年夏〜秋)
ジャンプに専念した最初の夏から、国内の大会で上位に入っています。
| 日付 | 大会 | 会場 | 順位 |
|---|---|---|---|
| 2026年8月22日 | サマージャンプ蔵王大会(男子成年) | アリオンテック蔵王シャンツェ(山形市・ノーマルヒル) | 3位 |
| 2026年10月17日 | UHB杯 | 大倉山ジャンプ競技場(札幌市・ラージヒル) | 3位 |
蔵王大会では、優勝した小林陵侑、2位の成田絆に続く3位でした。UHB杯では、優勝した二階堂蓮、2位の竹花大松に続く3位でした。五輪のメダリストたちと同じ大会で表彰台に上り、ジャンプ専門の選手としても戦えることを示しています。夏のグランプリ(FISの夏の国際大会)には出ていません。
2026-27シーズンの予定と見どころ
ジャンプのW杯は、11月20〜22日にノルウェーのリレハンメルで開幕します。W杯に出る日本代表は、全日本スキー連盟が開幕前に決めます。山本が代表に入れるかどうかが、最初の注目点です。
| 時期 | 大会 | 開催地 |
|---|---|---|
| 11月20〜22日 | W杯開幕戦 | リレハンメル(ノルウェー) |
| 12月29日〜1月6日 | ジャンプ週間(4大会) | ドイツ・オーストリア |
| 1月22〜24日 | W杯札幌大会 | 大倉山ジャンプ競技場(札幌市) |
| 2月18〜21日 | W杯フライング大会 | ビケルスン(ノルウェー) |
| 2月25日〜3月7日 | ノルディックスキー世界選手権 | ファルン(スウェーデン) |
日本の男子ジャンプは、小林陵侑、二階堂蓮、中村直幹、内藤智文らがW杯の上位で戦っていて、代表争いはとても厳しくなっています。1月の札幌大会は、地元の日本で行われるW杯です。山本がジャンプ選手としてW杯の舞台に立つ姿が見られるかに、注目が集まります。本人があこがれを語ったスキーフライングの大会は、2月のビケルスン大会などで行われます。
強さ・ジャンプの特徴
複合の選手は、ジャンプとクロスカントリーの両方を練習しなければなりません。山本はその中で、ジャンプでは世界のトップと戦える力を持っていました。五輪の個人ノーマルヒルで前半のジャンプ3位に入ったことや、W杯で前半のジャンプの成績がもっともよかった選手として表彰されたことが、その力を表しています。
ジャンプに専念したことで、練習の時間をすべてジャンプに使えるようになりました。転向した最初の夏から、国内の大会で2回表彰台に上っています。複合で鍛えた体力と、もともとの飛ぶ力が、どこまでのびるかが楽しみな選手です。
よくある質問
山本涼太はなぜジャンプに転向したのですか?
2030年の冬季五輪でノルディック複合が行われないことが決まり、五輪を目指し続けるためにジャンプを選びました。空を飛ぶ感覚、特にスキーフライングにずっと引かれてきたことも理由に挙げています。
複合ではどんな成績を残しましたか?
2022年北京五輪の団体で銅メダルを取りました。W杯の個人戦では2位1回、3位3回の表彰台があり、2022-23シーズンの総合12位が最高です。
転向後の大会の成績は?
2026年8月のサマージャンプ蔵王大会と、10月17日のUHB杯で、ともに3位に入っています。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
スキージャンプの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- 熊本日日新聞(共同) 複合の山本涼太がジャンプ転向 30年五輪から実施除外で決断
- デイリースポーツ 山本涼太がジャンプ転向を発表
- デイリースポーツ 山本涼太が15位 前半ジャンプ3位も後退
- 山本涼太(ウィキペディア)
- Ryota Yamamoto(ウィキペディア英語版)
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
- 熊本日日新聞(共同) 小林陵侑、伊藤有希が優勝 サマージャンプ蔵王大会
- 北海道新聞 二階堂蓮がヒルサイズ超え2本で優勝 UHB杯
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。