吉田雪乃は岩手県盛岡市出身のスピードスケート選手で、寿広に所属しています。女子500mを得意とする短距離の選手で、W杯で通算3勝を挙げました。初めての五輪だった2026年ミラノ・コルティナ大会は500m13位でしたが、4年後に向けて競技を続けています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 吉田雪乃(よしだ・ゆきの) |
| 生年月日 | 2003年1月29日 |
| 出身 | 岩手県盛岡市 |
| 出身校 | 岩手県立盛岡工業高校 |
| 所属 | 寿広 |
| 種目 | スピードスケート(女子短距離。おもに500m・1000m) |
| コーチ | 及川佑(元五輪代表) |
| 五輪 | 2026年ミラノ・コルティナ大会に初出場 |
吉田雪乃は、日本の女子短距離のこれからを背負う選手です。いちばんの得意は500mで、W杯ではこの種目で3回優勝しています。
500mの自己ベストは36秒88です。日本記録は小平奈緒の36秒47で、その差は0秒41まで縮まりました。
これまでの歩み
岩手県盛岡市の出身で、盛岡工業高校に通いながら力をつけました。高校1年だった2020年1月、スイスのローザンヌで開かれた冬季ユース五輪に出場しました。女子500mで銅メダルを取り、国や地域をまぜたチームで走る混合チームスプリントでは金メダルでした。
2022年の世界ジュニア選手権では、1000mで金メダル、500mで銀メダルを取りました。2023年にカナダのケベックで開かれた四大陸選手権では、500mで銅メダルに入りました。大人の国際大会でも表彰台に立ったことになります。
2023年からは、元五輪代表の及川佑さんの指導を受けています。及川さんは2006年トリノ五輪の男子500mで4位に入った、短距離の専門家です。北海道新聞によると、まだ粗削りだった吉田の滑りは、及川さんの指導で磨かれていきました。
大きく飛躍したのは2024-25シーズンです。11月22日、長野市のエムウェーブで開かれたW杯第1戦の女子500mを37秒74で制しました。W杯で初めての優勝です。続く北京大会の500mでも勝ち、このシーズンは2勝を挙げました。W杯の女子500mの種目別ランキングでは3位(461点)に入りました。
2025-26シーズンは、五輪の出場枠がかかったW杯で好調を続けました。11月15日、米国のソルトレークシティー大会で36秒88の自己ベストを出しました。11月22日のカナダ・カルガリー大会では、1000mでも1分13秒66の自己ベストを出しています。
12月14日には、ノルウェーのハーマルで開かれたW杯第4戦の500mを37秒65で制しました。通算3勝目で、この勝利で初めての五輪代表入りを確実にしました。12月26日には長野市で行われた全日本選手権の女子500mで初優勝しました。2022年北京五輪の500mで銀メダルを取った高木美帆を破っての優勝でした。
主な成績
国際大会
| 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|
| 2020年 冬季ユース五輪(ローザンヌ) | 500m | 銅メダル |
| 2020年 冬季ユース五輪(ローザンヌ) | 混合チームスプリント | 金メダル |
| 2022年 世界ジュニア選手権 | 1000m | 金メダル |
| 2022年 世界ジュニア選手権 | 500m | 銀メダル |
| 2023年 四大陸選手権(ケベック) | 500m | 銅メダル |
| 2026年 ミラノ・コルティナ五輪 | 500m | 13位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ五輪 | 1000m | 16位 |
W杯の優勝
| シーズン | 大会 | 種目 | メモ |
|---|---|---|---|
| 2024-25 | 第1戦 長野(日本) | 500m | 2024年11月22日。37秒74でW杯初優勝 |
| 2024-25 | 第2戦 北京(中国) | 500m | 通算2勝目 |
| 2025-26 | 第4戦 ハーマル(ノルウェー) | 500m | 2025年12月14日。37秒65で通算3勝目 |
自己ベスト
| 種目 | タイム | 日付・場所 |
|---|---|---|
| 500m | 36秒88 | 2025年11月15日・ソルトレークシティー(米国) |
| 1000m | 1分13秒66 | 2025年11月22日・カルガリー(カナダ) |
| 1500m | 2分08秒22 | 2020年11月6日・帯広 |
500mの自己ベストは、1年で37秒74から36秒88へ、0秒86も縮まりました。500mと1000mの記録は、標高が高く記録が出やすい北米のリンクで出したものです。
2026年ミラノ・コルティナ五輪
初めての五輪では、メダル候補として期待されました。2月15日(現地)の女子500mは13位でした。
スタートでは、同じ組の選手が構えに入るのが早く、ふだんどおりに構えた吉田は遅いと判断されて、フライングの笛を鳴らされました。気にしたこともない点で取られて焦ったと、本人は話しています。そのあと出足が鈍り、タイムは自己ベストより1秒10遅くなりました。1000mは16位でした。
レースのあとは涙を見せ、メダルを取れなければ競技をやめる覚悟だったと明かしました。それでも4日後の2月19日には、ミラノで氷の上に戻って練習しました。周りの支えを受けて、次の五輪に向けてもう一度がんばろうと思えるようになったと語っています。
2026-27シーズンの予定と見どころ
日本スケート連盟が2026年4月に発表した今季の強化選手に、吉田も入りました。高木美帆が2026年春に引退し、今季は新しい顔ぶれで戦う最初のシーズンです。吉田は女子短距離の中心として期待されています。
W杯の前半4戦の代表は、10月23〜25日に長野市のエムウェーブで行われる全日本距離別選手権の結果などで決まります。後半の2戦と世界距離別選手権の代表は、12月の全日本選手権の結果も合わせて選ばれます。今季のおもな日程は次のとおりです。
| 日程(現地) | 大会 | 場所 |
|---|---|---|
| 11月13〜15日 | W杯 第1戦 | 北京(中国) |
| 11月20〜22日 | W杯 第2戦 | 帯広(北海道) |
| 12月4〜6日 | W杯 第3戦 | ヘーレンフェーン(オランダ) |
| 12月11〜13日 | W杯 第4戦 | スタバンゲル(ノルウェー) |
| 12月28〜30日 | 全日本選手権 | 八戸(青森県) |
| 2027年1月29〜31日 | W杯 第5戦 | ソルトレークシティー(米国) |
| 2月5〜7日 | W杯 第6戦 | カルガリー(カナダ) |
| 2月25〜28日 | 世界距離別選手権 | 北京(中国) |
見どころは、500mで36秒台を安定して出せるかどうかです。2シーズン続けてW杯で勝っている種目で、今度は種目別ランキングの1位を争えるかに注目です。11月20〜22日の帯広大会は、日本で世界のトップ選手と戦う機会になります。
特徴
- 500mが武器:W杯の3勝はすべて女子500mです。1000mでも1分13秒台の自己ベストを持っています。
- 短距離の専門家に学ぶ:2023年から、元五輪代表で男子500mのスペシャリストだった及川佑コーチの指導を受けています。
- 各年代でのメダル:ユース五輪、世界ジュニア、四大陸選手権と、年代ごとの国際大会でメダルを取ってきました。
- 伸び続ける記録:W杯初優勝から1年で、500mの自己ベストを0秒86縮めました。
よくある質問
吉田雪乃はW杯で何勝していますか?
3勝です。すべて女子500mで、2024-25シーズンに長野と北京で2勝、2025-26シーズンにノルウェーのハーマルで1勝しました。
500mの自己ベストは何秒ですか?
36秒88です。2025年11月15日、米国ソルトレークシティーのW杯で出しました。日本記録は小平奈緒の36秒47です。
今季、日本で滑る姿を見られますか?
11月20〜22日に、帯広市の明治北海道十勝オーバルでW杯第2戦があります。W杯の代表は、10月の全日本距離別選手権の結果などで決まります。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
スピードスケートの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- 吉田雪乃(ウィキペディア)
- Yukino Yoshida(ウィキペディア英語版・自己ベスト)
- 2024–25 ISU Speed Skating World Cup(ウィキペディア英語版・種目別ランキング)
- 北海道新聞 吉田雪乃の急成長 立役者は500スペシャリスト及川佑コーチ(2026年1月29日)
- 北海道新聞 スピードスケートW杯第4戦最終日 女子500mは吉田雪乃が優勝(2025年12月)
- 秋田魁新報(共同) 吉田雪乃、地元に支えられ初五輪 13位に涙
- 秋田魁新報(共同) 涙のレースの吉田雪乃、氷に戻る スピード女子、4年後へ意欲
- 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの日本選手団(ウィキペディア)
- 令和8年度 スピードスケート強化選手(日本スケート連盟・2026年4月22日)
- 2026/27 公式競技会一覧(日本スケート連盟・2026年10月7日現在)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。