小栗大地は、名古屋市出身のパラスノーボードの選手で、SCSKに所属しています。義足で滑るSB-LL1クラスの選手です。2026年のミラノ・コルティナ・パラリンピックのバンクドスラロームで銀メダルを取り、日本の冬季パラリンピック通算100個目のメダルになりました。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 小栗大地(おぐり・だいち) |
| 生年月日 | 1981年1月19日 |
| 出身 | 愛知県名古屋市 |
| 所属 | SCSK |
| 種目 | パラスノーボード(バンクドスラローム、スノーボードクロス) |
| クラス | SB-LL1 |
| パラリンピック | 2018年平昌から3大会連続で出場 |
小栗大地は、義足で滑るパラスノーボードの選手です。日本の義足スノーボーダーの第一人者として知られています。2026年のミラノ・コルティナ・パラリンピックで、バンクドスラロームの銀メダルを取りました。
2013年、仕事中の事故で右脚をひざの上から失いました。大腿義足を付けて滑る選手で、脚の障害が重い選手のクラス「SB-LL1」で競っています。
これまでの歩み
スノーボードを始めたのは小学5年生のときです。大学2年生からは、夏休みにニュージーランドの合宿に通うようになりました。大学を卒業したあとは、冬は国内のスキー場、夏はニュージーランドで滑る生活を続け、25歳でプロのスノーボーダーになりました。その後は会社に勤めながら、競技を続けていました。
2013年に事故で右脚を失いましたが、約4か月後には義足を付けてスノーボードを再開しました。パラスノーボードの世界に進み、2018年の平昌パラリンピックに出場しました。スノーボードクロスで7位、バンクドスラロームで6位でした。
平昌のあと、練習の時間を増やすため、当時の勤め先にアスリートとして働く形への切り替えを申し出ました。2022年の北京パラリンピックでは、義足の脚を前に置く向きに滑り方を変えて臨みました。野球の右打者が左打者になるような大きな変更です。北京ではスノーボードクロスで5位、バンクドスラロームで7位に入りました。
2025年にカナダのビッグホワイトで開かれた世界選手権では、スノーボードクロスで銅メダルを取りました。
主な成績
パラリンピック
| 大会 | スノーボードクロス | バンクドスラローム |
|---|---|---|
| 2018年 平昌 | 7位 | 6位 |
| 2022年 北京 | 5位 | 7位 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 7位 | 銀メダル |
3大会続けて入賞(8位以内)を重ね、3回目の大会で初めてのメダルにたどり着きました。
世界選手権
| 年 | 開催地 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | ビッグホワイト(カナダ) | スノーボードクロス | 銅メダル |
名古屋市からは、スポーツの功績をたたえる名古屋市スポーツ功労賞を受けています。
2026年ミラノ・コルティナ・パラリンピック
パラスノーボードの会場は、イタリアのコルティナ・ダンペッツォでした。小栗は男子SB-LL1クラスで2種目に出場しました。
先に行われたスノーボードクロスは7位でした。同じクラスの小須田潤太(オープンハウス)は決勝に進み、4位でした。
続くバンクドスラロームでは、2本目でタイムを伸ばし、59秒02で2位に入りました。45歳での銀メダルです。このメダルは、日本が冬季パラリンピックで取った通算100個目のメダルになりました。
金メダルは米国のノア・エリオット、銅メダルは同じく米国のマイク・シュルツでした。小須田は5位でした。
| 種目(男子SB-LL1) | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| バンクドスラローム | ノア・エリオット(米国) | 小栗大地(日本) | マイク・シュルツ(米国) |
ミラノ・コルティナ大会で日本が取ったメダルは、銀3個と銅1個の合わせて4個でした。銀はアルペンスキーの村岡桃佳の2個と小栗の1個、銅はアルペンスキーの鈴木猛史です。パラスノーボードでは、2018年平昌大会で成田緑夢が金と銅を取っており、小栗はそれに続くメダリストになりました。
小栗が出る2つの種目
バンクドスラロームは、壁のように傾いたカーブ(バンク)が続くコースを1人ずつ滑り、タイムを競う種目です。複数回滑って、いちばん良いタイムで順位が決まります。1本目で失敗しても、次で取り返せるのが特徴です。小栗はミラノ・コルティナで、この仕組みを生かして2本目に順位を上げました。
スノーボードクロスは、ジャンプやこぶのあるコースを複数の選手が同時に滑り、着順を争う種目です。予選のタイムで勝ち上がった選手が、決勝ラウンドで競います。小栗は北京大会でこの種目の5位に入り、2025年の世界選手権でも銅メダルを取りました。
義足の選手は、義足の側と反対の脚で、どう体重をかけて曲がるかが腕の見せどころです。小栗は北京大会の前に、義足の脚を前に置く向きに変えました。ターンのしかたを一から作り直す、勇気のいる変更でした。
2026-27シーズンの予定
FISパラスノーボードのワールドカップは、11月のオランダから始まります。日本代表の顔ぶれは、競技団体が決めて発表します。
| 時期 | 大会 | 場所 |
|---|---|---|
| 2026年11月26・27日 | W杯 開幕戦(バンクドスラローム) | ランドグラーフ(オランダ)の屋内ゲレンデ |
| 2027年の年明けから | W杯 | イタリア、スイス、オーストリア(キュータイは1月27日から) |
| 2027年3月 | W杯 | 米国、カナダ |
今季は、2030年のフランス・アルプス・パラリンピックに向けた4年間の最初のシーズンです。同じLL1クラスには、2025年の世界選手権の王者、小須田潤太もいます。日本の2人が世界の上位で競い合う姿に注目です。
強さ・特徴
- プロだった滑りの土台:けがの前に25歳でプロになった実力者で、長い競技経験が強みです。
- あきらめない挑戦:脚を失って約4か月で雪上に戻り、40代になっても滑り方を大きく変えるなど、工夫を続けてきました。
- バンクの使い方:傾いたカーブ(バンク)を使ってスピードを保つ滑りで、2本目にタイムを伸ばしてメダルをつかみました。
よくある質問
小栗大地はどんなメダルを取りましたか?
2026年のミラノ・コルティナ・パラリンピックで、バンクドスラローム男子SB-LL1の銀メダルを取りました。日本の冬季パラリンピック通算100個目のメダルです。
「SB-LL1」とはどんなクラスですか?
脚の障害が重い選手のクラスです。ひざより上で脚を失った選手などが入ります。
パラリンピックには何回出ていますか?
2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナの3回です。
小須田潤太とはどんな関係ですか?
同じ日本の義足スノーボーダーで、同じSB-LL1クラスの選手です。ミラノ・コルティナ大会では、2人ともバンクドスラロームとスノーボードクロスに出場しました。
けがの前からスノーボードをしていたのですか?
はい。小学5年生で始め、25歳でプロのスノーボーダーになりました。2013年の事故のあと、約4か月で義足を付けて滑り始めました。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
パラスノーボードの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- Daichi Oguri(ウィキペディア英語版)
- 義足スノーボーダー小栗大地(Sportiva パラスポ+! 2022年3月24日)
- 小栗大地 北京パラリンピック(Sportiva 2022年3月12日)
- 秋田魁新報(共同通信) スノボ小栗「銀」、小須田は5位
- 秋田魁新報(共同通信) 小須田は4位、小栗7位 スノーボードクロス
- nippon.com ミラノ・コルティナ冬季パラ、日本のメダルは銀3、銅1で計4個
- IPC ミラノ・コルティナ2026 パラスノーボード 結果
- ミラノ・コルティナ2026 冬季パラリンピック(名古屋市)
- FIS パラスノーボード・ワールドカップ ランドグラーフ大会(2026-27開幕戦)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。