村岡桃佳は、埼玉県深谷市出身のパラアルペンスキーの選手で、トヨタ自動車に所属しています。チェアスキーで滑る座位の選手で、冬季パラリンピックで取ったメダルは11個と、日本の選手で最も多い記録です。2026年のミラノ・コルティナ大会では、銀メダルを2個取りました。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 村岡桃佳(むらおか・ももか) |
| 生年月日 | 1997年3月3日 |
| 出身 | 埼玉県大里郡川本町(いまの深谷市) |
| 所属 | トヨタ自動車 |
| 種目 | パラアルペンスキー(座位) |
| クラス | LW10-2 |
| パラリンピック | 2014年ソチから冬は4大会に出場。2021年の東京大会には陸上で出場 |
村岡桃佳は、チェアスキーで滑るパラアルペンスキーの選手です。冬季パラリンピックで取ったメダルは11個で、日本の選手として歴代最多です。
4歳のときの病気(横断性脊髄炎)で両脚にまひが残り、車いすを使って生活しています。座って滑る「座位」のカテゴリーで、体幹の力が使える範囲によって分かれるクラスのうち、LW10-2に入っています。
これまでの歩み
小学2年生で車いす陸上を、3年生でチェアスキーを始めました。中学生のころ、日本の座位を引っぱっていた森井大輝らにあこがれて、本格的に競技の道に入りました。
高校生だった2014年、17歳でソチ・パラリンピックに初めて出場しました。大回転で5位、回転で9位に入りました。2015年には、パラスポーツの選手として初めて、早稲田大学スポーツ科学部の「トップアスリート入試」に合格しました。
大学では競技と勉強を両立し、2019年にスポーツ科学部を卒業しました。その後も、早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科で学んでいます。
2018年の平昌大会では、出場した5種目すべてでメダルを取りました。大回転で金、滑降と回転で銀、スーパー大回転とスーパー複合で銅です。2019年の世界選手権では、大回転とスーパー複合で金メダルに輝きました。
その後は陸上にも挑戦し、2021年の東京パラリンピックに陸上の女子100m(T54)で出場して6位に入りました。夏と冬の両方のパラリンピックに出たことになります。
2022年の北京大会では、滑降、スーパー大回転、大回転の3種目で金メダルを取りました。スーパー複合でも銀メダルを取り、回転は5位でした。2025年の世界選手権(スロベニア・マリボル)でも大回転で金メダルを取り、第一線での強さを見せました。
主な成績
冬季パラリンピック
| 大会 | 滑降 | スーパー大回転 | 大回転 | 回転 | スーパー複合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年 ソチ | — | 失格 | 5位 | 9位 | — |
| 2018年 平昌 | 銀 | 銅 | 金 | 銀 | 銅 |
| 2022年 北京 | 金 | 金 | 金 | 5位 | 銀 |
| 2026年 ミラノ・コルティナ | 出場せず | 銀 | 銀 | 7位 | 5位 |
冬季パラリンピックのメダルは、金4個、銀5個、銅2個の合わせて11個です。これまでの日本選手の最多は、アルペンスキーの大日方邦子の10個でした。
世界選手権のメダル
| 年 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | — | 滑降 | 大回転 |
| 2017年 | — | — | 滑降、大回転、スーパー大回転 |
| 2019年 | 大回転、スーパー複合 | スーパー大回転 | 滑降、回転 |
| 2025年 | 大回転 | — | — |
2018年と2022年には紫綬褒章を受けました。2018年には、日本パラスポーツ賞の大賞にも選ばれています。地元の深谷市は2018年に市民栄誉賞を作り、その第1号を村岡に贈りました。
チェアスキーという用具
村岡が乗るチェアスキーは、体に合わせて作った座席の下に、1本のスキーを付けた用具です。両手には、先に短いスキーが付いたストック(アウトリガー)を持ち、バランスをとりながら滑ります。座っているぶん重心が低く、スピード系の種目では時速100kmを超えることもあります。体幹の力が使える範囲が限られる選手ほど、ターンでの体の傾け方やアウトリガーの使い方が大切になります。
2026年ミラノ・コルティナ・パラリンピック
大会の前、2025年11月中旬にイタリアでの合宿中に転倒してけがをしたと、日本障害者スキー連盟が12月に発表しました。万全とはいえない状態で、冬は4大会目(夏の東京大会を含めると5大会目)のパラリンピックを迎えました。
会場はイタリアのコルティナ・ダンペッツォでした。最初の滑降は出場を見送りました。3月9日のスーパー大回転で銀メダルを取り、日本選手団にとって今大会初めてのメダルになりました。これで冬季パラリンピックのメダルは10個となり、日本選手の最多記録に並びました。
3月12日の大回転でも銀メダルを取り、通算11個として最多記録を塗りかえました。スーパー複合は5位、回転は7位で、銀メダル2個と入賞2つで大会を終えました。大会後には、満足はしていないものの、自分をほめてもいい結果だという思いを話しています。
2026-27シーズンの予定
FISパラアルペンスキーのワールドカップは、次のように各地を回ります。日本代表の顔ぶれは、日本障害者スキー連盟が決めて発表します。
| 時期 | おもな開催地 |
|---|---|
| 2026年12月 | シュタイナッハ(オーストリア)、サンタ・カテリーナ(イタリア)、ヴェイゾナ(スイス) |
| 2027年の年明けから | サンモリッツ(スイス・1月8〜10日)、フェルトベルク(ドイツ)、クランスカ・ゴーラ(スロベニア)、セッラ・ネヴェア(イタリア) |
| 2027年3月 | バルドネッキア(イタリア) |
今季は、2030年のフランス・アルプス・パラリンピックに向けた4年間の最初のシーズンです。パラリンピックの次のシーズンは、若い選手が力を伸ばす時期でもあります。けがから回復した村岡が、どの大会でどんな滑りを見せるかに注目です。
強さ・特徴
- すべての種目で戦える:スピード系の滑降・スーパー大回転から、技術系の大回転・回転まで、5種目すべてでパラリンピックのメダルを取っています。
- 大舞台での強さ:平昌で5個、北京で4個、ミラノ・コルティナで2個と、3大会続けてメダルを重ねました。
- 夏と冬の二刀流:陸上でも東京パラリンピックに出場し、6位に入りました。
よくある質問
村岡桃佳のパラリンピックのメダルはいくつですか?
冬季パラリンピックで11個です。金4個、銀5個、銅2個で、日本の選手として歴代最多です。
クラスの「LW10-2」とは何ですか?
座って滑る座位のクラスの1つです。座位は、体幹(おなかや背中)の力がどれくらい使えるかによって、LW10からLW12に分かれています。
夏のパラリンピックにも出たのですか?
はい。2021年の東京パラリンピックに、陸上の女子100m(T54)で出場して6位に入りました。
2026年の大会の成績は?
スーパー大回転と大回転で銀メダルを取りました。スーパー複合は5位、回転は7位でした。
所属はどこですか?
トヨタ自動車です。早稲田大学を卒業したあとも、トヨタ自動車に所属して競技を続けています。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
パラアルペンスキーの種目・日程・結果は競技のページへ。
出典
- 村岡桃佳(ウィキペディア)
- Momoka Muraoka(ウィキペディア英語版)
- 秋田魁新報(共同)「村岡2位、日本に初メダル」
- 秋田魁新報(共同)「村岡桃佳『自分を褒めてもいい』 けがを乗り越えて銀メダル2個」
- アルペン女子の村岡桃佳が負傷 冬季パラリンピック前回3冠(北海道新聞 2025年12月9日)
- ミラノ・コルティナ冬季パラ閉幕 村岡桃佳、銀2個・入賞2つで有終(早稲田大学 競技スポーツセンター)
- Japan at the 2026 Winter Paralympics(ウィキペディア英語版)
- FIS Para Alpine Ski World Cup 2027 サンモリッツ大会
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。