村瀬心椛は、2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子ビッグエアで金メダル、スロープスタイルで銅メダルを取った選手です。13歳でXゲームズに優勝し、北京五輪でも銅メダルを取りました。今季は世界選手権の連覇がかかります。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 村瀬心椛(むらせ・ここも) |
| 生年月日 | 2004年11月7日 |
| 出身 | 岐阜県岐阜市 |
| 所属 | TOKIOインカラミ(FISの登録) |
| 種目 | スノーボード・ビッグエア、スロープスタイル |
| 主な実績 | 2026年ミラノ・コルティナ五輪 ビッグエア金メダル・スロープスタイル銅メダル、2022年北京五輪 ビッグエア銅メダル、2025年世界選手権 ビッグエア優勝 |
村瀬心椛は、ビッグエアとスロープスタイルの両方で世界のトップに立つ選手です。小学4年生でプロになり、10代のはじめから世界の大会で勝ってきました。五輪のメダルは、北京大会の銅、ミラノ・コルティナ大会の金と銅を合わせて3個です。
これまでの歩み
小学生でプロ、13歳で世界一
2015年、小学4年生でプロの資格を取りました。2016年からは、世界の若手が集まる大会のシリーズで3年続けて年間王者になっています。2018年5月、13歳でXゲームズ・ノルウェー大会のビッグエアに優勝しました。Xゲームズで史上最年少の優勝です。このとき、女子では初めて公式戦で「バックサイド・ダブルコーク1260」を決めたとされています。同じ年の8月には、ジュニア世界選手権のスロープスタイルとビッグエアの2種目で優勝しました。
けがからの復帰と北京五輪の銅
2018年12月、練習中に右ひざのお皿の骨を折り、約1年間試合から離れました。復帰後は、2019年12月のW杯ビッグエアで2位に入り、すぐに世界の上位に戻ります。2021年10月、スイス・クールのW杯ビッグエアでW杯初優勝をあげました。
2022年2月の北京五輪では、ビッグエアで銅メダルを取りました。17歳3か月でのメダルは、冬季五輪の日本女子で最年少の記録と報じられています。ビッグエアで日本選手がメダルを取ったのも初めてでした。スロープスタイルは10位でした。このシーズンはW杯でスロープスタイル2勝、ビッグエア1勝をあげ、総合優勝もしています。
世界選手権の金、そして五輪の金
2023-24シーズンは、W杯で3勝して再び総合1位になりました。2025年3月の世界選手権(スイス・エンガディン)ではビッグエアで優勝し、スロープスタイルでも銀メダルを取りました。報道によると、2025年11月の代表合宿では、女子で初めて「バックサイド・トリプルコーク1620」を成功させています。横に4回半も回る、とても難しい技です。
主な成績
五輪・世界選手権
| 年 | 大会 | ビッグエア | スロープスタイル |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 世界選手権(アスペン) | 6位 | 5位 |
| 2022年 | 北京五輪 | 銅メダル | 10位 |
| 2025年 | 世界選手権(エンガディン) | 金メダル | 銀メダル |
| 2026年 | ミラノ・コルティナ五輪 | 金メダル(179.00点) | 銅メダル(85.80点) |
W杯(ワールドカップ)
FISの記録をもとに数えると、W杯の優勝は昨季までに8回です。年間の順位でも何度も上位に入っています。
| シーズン | 優勝 | 年間順位など |
|---|---|---|
| 2020-21 | なし | 総合2位 |
| 2021-22 | 3回(ビッグエア1、スロープスタイル2) | 総合1位、スロープスタイル1位 |
| 2022-23 | なし | ビッグエア2位 |
| 2023-24 | 3回(ビッグエア2、スロープスタイル1) | 総合1位、スロープスタイル1位 |
| 2024-25 | 1回(スロープスタイル) | — |
| 2025-26 | 1回(スロープスタイル) | スロープスタイル2位 |
表の「総合」は、ビッグエア・スロープスタイル・ハーフパイプを合わせた「パーク&パイプ」の順位です。昨季は2026年1月にスイス・ラークスのスロープスタイルで優勝しました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪
ビッグエアで金メダル
女子ビッグエアの決勝は、2026年2月9日にイタリアのリビーニョで行われました。ビッグエアは3回跳んで、種類の違う技2本の合計点で争います。
| 回 | 技(報道より) | 得点 |
|---|---|---|
| 1回目 | バックサイド・トリプルコーク1440 | 89.75点 |
| 2回目 | フロントサイド・トリプルコーク1440をねらうが1260に | 72.00点 |
| 3回目 | フロントサイド・トリプルコーク1440 | 89.25点 |
1回目で首位に立ち、3回目に逆回りの大技を決めて、合計179.00点で優勝しました。冬季五輪のスノーボードで、日本の女子が金メダルを取ったのは初めてです。2大会続けてメダルを取った日本の女子スノーボード選手も、村瀬が初めてと報じられています。
スロープスタイルでも銅メダル
2月18日の女子スロープスタイルでは、85.80点で銅メダルでした。金メダルは87.83点を出した19歳の深田茉莉で、日本の2人がそろって表彰台に上がりました。村瀬は3回目にも大技をねらいましたが点が伸びず、2冠には届きませんでした。それでも、ひとつの五輪で金と銅の2つのメダルを取っています。2026年には紫綬褒章を受けました。
2026-27シーズンの予定と見どころ
全日本スキー連盟(SAJ)は、今季も村瀬をスロープスタイル・ビッグエアのSランクに選んでいます。同じSランクの女子には、五輪のスロープスタイル金の深田茉莉、昨季のW杯ビッグエア年間1位の鬼塚雅がいます。
今季のW杯の日程は、FISのカレンダーでは次のとおりです。日付は開催地の日付です。
| 日程(現地) | 開催地 | 種目 |
|---|---|---|
| 2026年11月26日〜28日 | インスブルック(オーストリア) | ビッグエア |
| 12月3日〜5日 | 北京(中国) | ビッグエア |
| 12月10日〜13日 | ブリッケンリッジ(アメリカ) | スロープスタイル |
| 2027年1月7日〜9日 | クライシュベルク(オーストリア) | ビッグエア |
| 1月13日〜16日 | ラークス(スイス) | スロープスタイル |
| 1月20日〜21日 | ティーニュ(フランス) | ビッグエア |
| 2月25日〜28日 | アスペン(アメリカ) | スロープスタイル |
| 4月1日〜4日 | シルバプラナ(スイス) | スロープスタイル |
3月6日から21日には、オーストリアのモンタフォンで世界選手権があります。村瀬は前回2025年の世界選手権でビッグエアに優勝していて、今回は2大会続けての世界一がかかります。スロープスタイルでは前回が銀メダルで、五輪で敗れた深田茉莉との争いにも注目です。出る大会は、大会ごとのエントリーで決まります。
得意な技・滑りの特徴
村瀬の強みは、左右どちらの回り方でも大技を決められることです。ビッグエアは種類の違う2つの技で点を競うため、片方の回り方しかできないと高い点が出ません。五輪では、背中側に回る「バックサイド」と、体の正面側に回る「フロントサイド」の両方で、縦に3回まわるトリプルコーク1440を決めました。
スロープスタイルでは、手すりのようなレールやジャンプ台をつなぐ力が求められます。村瀬はW杯のスロープスタイルで年間1位に2回なっていて、ビッグエアと2つの種目で世界のトップに立っています。Xゲームズでは、着地の斜面で自由な技を見せる「ナックルハック」という種目でもメダルを取っています。新しい技に挑み続ける姿勢も、世界から注目される理由です。
よくある質問
村瀬心椛の五輪のメダルはいくつですか?
3個です。2022年北京大会のビッグエア銅、2026年ミラノ・コルティナ大会のビッグエア金とスロープスタイル銅です。
名前の読み方は?
「むらせ・ここも」と読みます。
今季はいつから試合がありますか?
W杯は2026年11月26日からのオーストリア・インスブルックのビッグエアで始まります。スロープスタイルは12月のアメリカ・ブリッケンリッジが最初です。
ほかの日本の選手
相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・小林陵侑・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ
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出典
- FIS 選手プロフィール Kokomo MURASE
- 村瀬心椛(ウィキペディア)
- Kokomo Murase(Wikipedia 英語版)
- 深田茉莉が金、村瀬心椛は銅 スノボ女子スロープスタイル決勝(デイリースポーツ)
- ミラノ・コルティナ五輪が閉幕 日本、最多のメダル24個(秋田魁新報・共同)
- 木俣と村瀬がビッグエアV スノーボード世界選手権(AFPBB News)
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スロープスタイル/ビッグエア
- FIS カレンダーと結果(スノーボード 2026-27)
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。