小林陵侑(こばやし・りょうゆう)|経歴・W杯の成績・2026-27シーズンの予定

小林陵侑(こばやし・りょうゆう)|経歴・W杯の成績・2026-27シーズンの予定
SKI JUMPING

小林陵侑

小林陵侑は、岩手県出身のスキージャンプ選手です。W杯(ワールドカップ)で総合優勝を2回果たし、個人戦で通算37勝を挙げている日本男子のエースです。2022年北京五輪のノーマルヒルで金メダルを取り、2026年ミラノ・コルティナ五輪では混合団体で銅メダルを取りました。

プロフィール

項目 内容
生年月日 1996年11月8日
出身 岩手県松尾村(いまの八幡平市)
出身校 盛岡中央高校
所属 チームROY(2023年4月から。それまでは土屋ホーム)
身長 174センチ
五輪 2018年平昌・2022年北京・2026年ミラノ・コルティナの3大会に出場

これまでの歩み

小林陵侑は、岩手県の松尾村(いまの八幡平市)で育ちました。盛岡中央高校を卒業した2015年4月に、北海道の土屋ホームに入りました。土屋ホームは、五輪に8大会出場した葛西紀明が選手兼監督をつとめるチームです。

W杯の初出場は、高校を出て1年目の2016年1月です。最初の2シーズンは目立った成績を残せませんでした。2017-18シーズンにW杯総合24位まで上がり、2018年の平昌五輪では個人ノーマルヒルで7位に入りました。

大きく飛躍したのは2018-19シーズンです。2018年11月にフィンランドのルカで初優勝すると、そのシーズンだけで13勝を挙げました。年末年始のジャンプ週間では4戦全勝を果たしました。4戦全勝は、ジャンプ週間の長い歴史の中で3人目という大記録です。この年はW杯の総合優勝も果たしました。ヨーロッパ以外の国の選手が総合優勝したのは、これが初めてでした。

2021-22シーズンには、2022年の北京五輪で個人ノーマルヒルの金メダル、個人ラージヒルの銀メダルを取りました。日本選手が五輪の個人種目でメダルを2つ取ったのは、1998年長野五輪の船木和喜以来でした。このシーズンはW杯で8勝し、2回目の総合優勝も果たしました。

2023年4月には土屋ホームを離れ、プロの選手になりました。自分のチーム「チームROY」を立ち上げ、そこを拠点に世界を転戦しています。2023-24シーズンはジャンプ週間で3回目の総合優勝を果たし、W杯総合2位に入りました。

主な成績

W杯(ワールドカップ)の総合順位と勝利数

シーズン 総合順位 個人戦の勝利数
2017-18 24位 0勝
2018-19 1位(総合優勝) 13勝
2019-20 3位 3勝
2020-21 4位 3勝
2021-22 1位(総合優勝) 8勝
2022-23 5位 3勝
2023-24 2位 2勝
2024-25 9位 3勝
2025-26 2位 2勝

個人戦の勝利は、2025-26シーズンまでで通算37勝です。日本の男子では、いちばん多い勝利数です。ジャンプ週間の総合優勝は3回(2018-19、2021-22、2023-24)です。2019年には、ノルウェーの連戦「ロウ・エア」とスキーフライングの種目別でも優勝しました。

五輪と世界選手権

大会 主な成績
2018年平昌五輪 個人ノーマルヒル7位、個人ラージヒル10位、団体6位
2019年世界選手権(ゼーフェルト) 団体ラージヒル銅メダル、個人ラージヒル4位
2022年北京五輪 個人ノーマルヒル金メダル、個人ラージヒル銀メダル
2023年世界選手権(プラニツァ) 個人ラージヒル銀メダル
2025年世界選手権(トロンハイム) 個人ラージヒル銅メダル、個人ノーマルヒル7位
2026年フライング世界選手権(オーベルストドルフ) 団体金メダル、個人6位
2026年ミラノ・コルティナ五輪 混合団体銅メダル、個人ラージヒル6位、個人ノーマルヒル8位、スーパーチーム6位

2025年の世界選手権の個人ラージヒルは、競技が終わった時点では4位でした。あとで上位の選手がスーツの規定違反で失格になり、3位に繰り上がりました。

2025-26シーズンとフライング世界選手権

2025-26シーズンは、11月のリレハンメル大会(ノルウェー)で優勝して好スタートを切りました。同じ会場で行われたシーズン最初の混合団体でも、丸山希、二階堂蓮、伊藤有希と組んで優勝しています。12月にはスイスのエンゲルベルクで2勝目を挙げました。シーズンの個人戦では優勝2回、2位2回、3位4回の合計8回、表彰台に上りました。1月の札幌大会では2位に入っています。

総合順位は2位でした。優勝はスロベニアのドメン・プレブツで、この選手が圧倒的な強さを見せたシーズンでした。ジャンプ週間は総合5位でした。

2026年1月にドイツのオーベルストドルフで開かれたフライング世界選手権では、団体戦で日本が初めて優勝しました。メンバーは小林陵侑、内藤智文、中村直幹、二階堂蓮の4人です。小林は「メダルは仲間が取らせてくれた」という趣旨の言葉を残しています。

2026年ミラノ・コルティナ五輪

ジャンプはイタリア北部のプレダッツォで行われました。小林は北京大会に続くノーマルヒルの連覇をねらいましたが、8位でした。ラージヒルは6位でした。

2月10日の混合団体では、丸山希、高梨沙羅、二階堂蓮と組んで銅メダルを取りました。日本がこの種目で取った初めてのメダルです。2人1組で行われた男子のスーパーチームは、二階堂蓮と組んで6位でした。

2026-27シーズンの予定と見どころ

この夏、小林は夏のグランプリには出ていません。国内では、8月22日に山形市の蔵王で開かれたサマージャンプ大会で優勝しました。98.5メートルと103メートルを飛び、合計271.3点でした。

W杯は11月20〜22日にノルウェーのリレハンメルで開幕します。前のシーズンに優勝した会場で、好スタートを切れるかが最初の注目点です。主な予定は次のとおりです。

時期 大会 開催地
11月20〜22日 W杯開幕戦 リレハンメル(ノルウェー)
12月29日〜1月6日 ジャンプ週間(4大会) ドイツ・オーストリア
1月22〜24日 W杯札幌大会 大倉山ジャンプ競技場(札幌市)
2月18〜21日 W杯フライング大会 ビケルスン(ノルウェー)
2月25日〜3月7日 ノルディックスキー世界選手権 ファルン(スウェーデン)
3月18〜21日 W杯最終戦 プラニツァ(スロベニア)

ジャンプ週間では、4回目の総合優勝がかかります。世界選手権では、これまで手にしていない個人の金メダルがねらいです。W杯の総合優勝を争うには、前のシーズンに大差をつけたドメン・プレブツにどこまで迫れるかがかぎになります。

強さ・ジャンプの特徴

報道では、体の能力の高さと、同じジャンプを何度でもくり返せる力が強みとされています。助走では体の重心を安定させます。踏み切りではジャンプ台にしっかり力を伝えて飛び出します。空中では助走のスピードを落とさず、スキーの裏を斜面に近づけて浮く力を得ます。着地では両手を広げてテレマーク姿勢をきちんと決め、高い飛型点をもらいます。

大きな舞台で結果を立て直す力もあります。2025年の世界選手権は、助走が安定しないシーズンの中で迎えましたが、ラージヒルでメダルを取りました。

大きなジャンプ台を得意とすることでも知られます。2024年4月には、アイスランドで行われた非公式の挑戦で291メートルを飛びました。公式の大会ではないため、FISの記録には数えられていません。公式の自己最長は、2019年3月にプラニツァで飛んだ252メートルです。

本人は、五輪の前に「最大のライバルは自分自身」と語っていました。メダルよりも、会場を沸かせる「ビッグフライト」を見せたいという考えです。自分のスタイルを貫く姿勢は、好きなヒップホップの音楽から学んだと伝えられています。

よくある質問

小林陵侑のW杯の勝利数は?

個人戦で通算37勝です(2025-26シーズン終了時点)。W杯の総合優勝は2018-19と2021-22の2回です。

五輪のメダルはいくつありますか?

3個です。2022年北京大会のノーマルヒルで金、ラージヒルで銀、2026年ミラノ・コルティナ大会の混合団体で銅を取りました。

日本でW杯を見られる大会はありますか?

あります。2027年1月22〜24日に、札幌市の大倉山ジャンプ競技場でW杯が開かれる予定です。前のシーズンの札幌大会で、小林は2位に入っています。

ほかの日本の選手

相原史郎・堀島行真・伊藤有希・葛西優奈・丸山希・三木つばき・宮田将吾・森重航・村岡桃佳・村瀬心椛・中村直幹・二階堂蓮・小栗大地・新濱立也・高梨沙羅・戸塚優斗・山本涼太・吉田雪乃・フォルティウス・ロコ・ソラーレ・SC軽井沢クラブ

スキージャンプの種目・日程・結果は競技のページへ。

出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました