クロスカントリースキーとは?種目・ルールと2026-27シーズンの大会日程・結果

CROSS-COUNTRY SKIING

クロスカントリースキー

2026年 冬季五輪の競技

クロスカントリースキー(英語:Cross-country skiing)は、スキー・スノーボードに分類される冬の競技です。主な種目はディスタンス、スプリント、チームスプリント、スキーアスロン、リレー。試合の形式はインターバルスタート、マススタート、パシュート、ステージレース、長距離・マラソン大会があります。

走法・出発方式・距離を独立競技として増やさない。長距離大会の全ての距離は固定列挙しない。

クロスカントリースキーはどんな競技か

クロスカントリースキーは、雪の上の長いコースをスキーで走り、速さを競う競技です。日本の新聞やテレビでは「スキー距離」とも呼ばれます。上り坂、下り坂、平らな道がまじったコースを、自分の力だけで進みます。

もともとは、北ヨーロッパの雪国で人が移動するための手段でした。それが競技になり、いまもノルウェーやスウェーデン、フィンランドで大人気です。冬季五輪では、第1回の1924年シャモニー大会から続く、もっとも古い競技のひとつです。

体への負担がとても大きい競技としても知られています。腕と脚の両方を使い、長い時間、全身で走り続けるからです。「雪上のマラソン」と言われることもあります。

2つの走り方 クラシカルとフリー

クロスカントリーには、大きく分けて2つの走り方(走法)があります。レースごとに、どちらで走るかが決まっています。

走法 どんな走り方か 見分け方
クラシカル 雪に掘った2本のみぞ(シュプール)に沿って、板を前後に動かして進む。歩く動きに近い。 板が平行のまま、まっすぐ前後に動く。
フリー スケートのように、板を斜め外側にけり出して進む。スケーティングとも呼ぶ。クラシカルより速い。 板がハの字に開く。ストック(杖)が長い。

クラシカルでは、板の裏の真ん中に、雪をつかむためのワックスを塗ります。こうすると、けったときに後ろへ滑らず、前に進めます。どのワックスを選ぶかは、気温や雪の状態で大きく変わります。チームの「ワックス係」の腕も、勝負を左右します。

種目とルールのくわしい説明

種目 どんなレースか
個人(インターバルスタート) 選手が30秒ごとなどの間隔で1人ずつスタートする。ゴールまでのタイムで順位を決める。
マススタート 全員がいっせいにスタートする。先にゴールした人が勝ち。
スキーアスロン 前半をクラシカル、後半をフリーで走る。途中で板をはきかえる。
スプリント 短いコースを走る。予選のタイム上位が、6人ずつの組で準々決勝、準決勝、決勝と勝ち抜く。
チームスプリント 2人1組で、短いコースを交互に何回も走る。
リレー 4人でつなぐ。前の2人がクラシカル、後ろの2人がフリーで走る。

2026年の五輪では、男女6種目ずつ、合わせて12種目が行われました。この大会で大きく変わったのは距離です。女子の長距離は、前の大会まで30キロでした。それが男子と同じ50キロになりました。リレーも男女とも1人7.5キロにそろえられました。

順位の決まり方

個人のインターバルスタートでは、ゴールのタイムだけで順位が決まります。前を走る人が、必ずしも勝っているわけではありません。途中のタイム差を見て、だれが速いかを判断します。

マススタートやスプリント、リレーでは、先にゴールラインを越えた人が勝ちです。ゴール前のせり合いでは、足を前に突き出して、板の先でゴールを争います。差がほとんどないときは、写真判定で決まります。

見どころ・観戦のポイント

集団の中のかけ引き

マススタートやスキーアスロンでは、集団で走る時間が長くなります。前の選手の後ろにつくと、風よけになって体力を温存できます。だれがいつ前に出るか。そのかけ引きが見どころです。

上り坂でのスパート

レースが大きく動くのは、たいてい急な上り坂です。強い選手は、上り坂で一気にペースを上げて、ほかの選手を引き離します。ゴール前の最後の上り坂は、特に注目です。

スプリントの勝ち抜き戦

スプリントは数分で終わる短いレースです。6人が並んでスタートし、上位だけが次に進みます。ぶつかり合いや転倒もあり、初めて見る人にも分かりやすい種目です。

スキーアスロンの板のはきかえ

スキーアスロンでは、前半と後半の間に板とストックを取りかえます。この作業は数十秒で行います。ここでの速さも、順位に関わります。

用具とコース・会場

板は、アルペンスキーよりずっと細くて軽いです。靴はかかとが板から離れるようになっています。これで歩くように、またはけるように進めます。クラシカル用とフリー用では、板の長さや固さ、ストックの長さがちがいます。

2026年の五輪の会場は、イタリア北部のバルディフィエンメ地方にあるテーゼロでした。日本では、2007年に札幌市でノルディックスキー世界選手権が開かれ、クロスカントリーのレースも行われました。

日本の主な選手

クロスカントリーは、北欧の国が圧倒的に強い競技です。日本の選手は、世界の上位をめざして戦っています。2026年の五輪には、男子の馬場直人選手(中野土建)、廣瀬崚選手(T・A・C)、山崎大翔選手(となみ衛星通信テレビ)、女子の土屋正恵選手(弘果)が出場しました。

2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果

日本選手

選手 種目と順位
馬場直人 男子10キロフリー 35位/男子スキーアスロン 34位/男子50キロクラシカル 26位
廣瀬崚 男子10キロフリー 33位/男子スキーアスロン 22位/男子50キロクラシカル 32位
山崎大翔 男子10キロフリー 30位(日本勢最高)/男子スキーアスロン 44位
土屋正恵 女子10キロフリー 26位/女子スキーアスロン 35位/女子50キロクラシカル 23位

女子50キロの土屋選手は、2時間34分23秒9でゴールしました。女子が五輪で初めて50キロを走ったレースでした。

クレボが全6種目で金メダル

男子では、ノルウェーのヨハンネスヘスフロト・クレボ選手が、6種目すべてで金メダルを取りました。10キロフリー、スキーアスロン、50キロクラシカル、スプリント、チームスプリント、リレーです。1回の冬季五輪で6個の金メダルを取ったのは、史上初めてです。これまでの大会と合わせた金メダルは11個になりました。50キロクラシカルでは、ノルウェーの選手が1位から3位までを独占しました。

女子はスウェーデンが強さを見せた

女子では、スウェーデンのフリーダ・カールソン選手が10キロフリーとスキーアスロンで金メダルを取りました。同じスウェーデンのエッバ・アンデション選手は、初めての女子50キロで優勝しました。タイムは2時間16分28秒2です。2位に2分以上の差をつける圧勝で、本人にとって初めての五輪金メダルでした。アンデション選手は、10キロフリーとスキーアスロンではどちらも2位でした。

2026-27シーズンの見どころ

ワールドカップは、2026年11月下旬にフィンランドのルカで開幕します。年末年始には、数日の間に何レースも続けて走る「ツール・ド・スキー」が行われます。ここで総合優勝するには、スピードと粘り強さの両方が必要です。

2027年には、スウェーデンのファルンでノルディックスキー世界選手権が開かれます。ファルンは、クロスカントリーが盛んなスウェーデンでも伝統のある会場です。五輪で6冠のクレボ選手がどこまで勝ち続けるか、地元スウェーデンの女子選手がどう迎え撃つかが注目です。

よくある質問

Q. 「スキー距離」と「クロスカントリースキー」は同じものですか。
A. 同じ競技です。日本の報道では「スキー距離」、国際大会の名前では「クロスカントリー」と呼ばれることが多いです。

Q. クラシカルとフリーは、どちらが速いのですか。
A. フリーのほうが速いです。同じ距離なら、フリーのほうが短いタイムでゴールします。

Q. なぜ北欧の国が強いのですか。
A. 北欧では、クロスカントリーが生活に根づいたスポーツだからです。子どものころから雪の上を走る人が多く、競技人口がとても多いです。

Q. レースの途中で板が折れたらどうなりますか。
A. コースの決められた場所で、ほかの板やストックに取りかえることができます。ストックは、レース中に折れることがよくあります。

解説の出典

クロスカントリースキーのこれからの大会

日程(現地) 大会 開催地 案内
11月27日(金)〜29日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ルカ(フィンランド) 公式の案内
12月4日(金)〜6日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
トロンハイム(ノルウェー) 公式の案内
12月11日(金)〜13日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ダボス(スイス) 公式の案内
1月1日(金)〜3日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
レ・ルス(フランス) 公式の案内
1月1日(金)〜10日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ツール・ド・スキー(各地を転戦) 公式の案内
1月5日(火)〜6日(水) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
オーベルストドルフ(ドイツ) 公式の案内
1月8日(金)〜10日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
バル・ディ・フィエンメ(イタリア) 公式の案内
1月22日(金)〜24日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
エンガディン(スイス) 公式の案内
1月29日(金)〜31日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
トブラッハ(ドッビアーコ)(イタリア) 公式の案内
2月12日(金)〜14日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ラハティ(フィンランド) 公式の案内
2月24日(水)〜3月8日(月) FIS クロスカントリースキー 世界選手権
男女
ファルン(スウェーデン) 公式の案内
3月13日(土)〜14日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
オスロ(ノルウェー) 公式の案内
3月16日(火) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ドランメン(ノルウェー) 公式の案内
3月19日(金)〜21日(日) FIS クロスカントリースキー ワールドカップ
男女
ウルリスハムン(スウェーデン) 公式の案内

クロスカントリースキーの最近の結果

日付(現地) 大会 上位(表彰台) 出典
3月22日(日) FIS クロスカントリースキー W杯 男子 20kmマススタート フリー 1位 ヨハンネスヘスフロト・クレボ(ノルウェー)
2位 ハラルエストベリ・アムンセン(ノルウェー)
3位 エイナル・ヘーデガート(ノルウェー)
公式結果
3月22日(日) FIS クロスカントリースキー W杯 女子 20kmマススタート フリー 1位 ヨンナ・スンドリング(スウェーデン)
2位 リン・スバーン(スウェーデン)
3位 ハイディ・ベング(ノルウェー)
公式結果
3月21日(土) FIS クロスカントリースキー W杯 女子 スプリント決勝 フリー 1位 リン・スバーン(スウェーデン)
2位 ヨンナ・スンドリング(スウェーデン)
3位 マヤ・ダールクビスト(スウェーデン)
公式結果
3月21日(土) FIS クロスカントリースキー W杯 男子 スプリント決勝 フリー 1位 フェデリコ・ペレグリノ(イタリア)
2位 ラーシュ・ヘッゲン(ノルウェー)
3位 アントン・グラーン(スウェーデン)
公式結果
3月20日(金) FIS クロスカントリースキー W杯 女子 10kmインターバルスタート クラシカル 1位 リン・スバーン(スウェーデン)
2位 フリーダ・カールソン(スウェーデン)
3位 ハイディ・ベング(ノルウェー)
公式結果

スキー・スノーボードのほかの競技

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出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

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