リュージュとは?種目・ルールと2026-27シーズンの大会日程・結果

LUGE

リュージュ

2026年 冬季五輪の競技

リュージュ(英語:Luge)は、そりに分類される冬の競技です。主な種目は人工トラック・シングル、人工トラック・ダブルス、自然トラック・シングル、自然トラック・ダブルス。試合の形式はチームリレー、スプリント、混合・チーム形式(規程・大会別)があります。

自然トラックを落とさず収録。男女・人数・トラック種別を属性で管理し、全てを2026五輪採用とは扱わない。

リュージュはどんな競技か

リュージュは、そりにあおむけに寝て、足を前にして氷のコースを滑り降りる競技です。名前はフランス語で「そり」という意味です。速さは時速140kmを超え、そり競技の中でも特に速い競技です。タイムは1000分の1秒まで計る、とても細かい勝負です。

操作には、ふくらはぎでそりの前の部分(クーフェ)を押したり、肩で体重をかけたりします。ハンドルもブレーキもありません。体をできるだけ平らにして空気の抵抗を減らし、わずかな動きで向きを変えます。

冬季五輪では、1964年のインスブルック大会から行われています。2014年のソチ大会でチームリレーが加わり、2026年のミラノ・コルティナ大会では、それまで男女の区別がなかった2人乗りが、男子2人乗りと女子2人乗りに分かれました。国際競技団体は、国際リュージュ連盟(FIL)です。

種目とルール

種目 内容
男子1人乗り 4回の合計タイム(五輪)
女子1人乗り 4回の合計タイム(五輪)。多くのコースで、男子より少し下のスタート地点から滑る
男子2人乗り 2人が重なってあおむけに乗る。2回の合計タイム
女子2人乗り 2026年に五輪の種目になった。2回の合計タイム
チームリレー(混合リレー) 女子1人乗り・男子1人乗り・2人乗りが順に滑ってつなぐ

スタートは、座ったまま左右の取っ手をつかみ、体を前後に揺らして勢いよく飛び出します。その後、指先に付いたスパイクで氷をかいて加速し、あおむけの姿勢に入ります。そりの刃(ランナー)を温めることは禁止で、スタート前に温度が測られます。体重の軽い選手は、決められた範囲でおもりを身に付けることができます。

チームリレーでは、ゴールした選手がコースの上にある板(タッチパッド)を手でたたくと、次の選手のスタートの扉が開きます。たたき損ねると時間を失うので、ゴールの瞬間も見どころです。

リュージュには、人工の氷のコースで行う競技のほかに、山の道を使う「自然コース(ナチュールバーン)」の競技もあります。自然コースのリュージュは五輪の種目ではなく、別にワールドカップや世界選手権が行われています。

順位とタイムの決まり方

五輪の1人乗りは、2日間で4回滑った合計タイムで順位が決まります。3回目が終わった時点で上位20人だけが、4回目に進めます。2人乗りは1日で2回の合計です。タイムは1000分の1秒まで計るため、4回で3分30秒ほど滑っても、1位と2位の差が0.1秒もないことがあります。

ワールドカップは、ふつう2回の合計で順位を決め、順位に応じた点数でシーズンの総合優勝を争います。1回だけで勝負を決める「スプリント」という種目もあります。

見どころ・観戦のポイント

スタートの「漕ぎ」

スタート直後に、手で氷をかいて加速する部分が勝負の第一歩です。ここでの0.01秒の差が、ゴールではもっと大きな差になります。

体が動かない選手ほど速い

速い選手の滑りは、ほとんど体が動いていないように見えます。小さな力でそりを操り、壁にも当たらず、まっすぐなラインを保っているからです。カーブの出口でそりが跳ねたり壁に当たったりすると、すぐに区間タイムに表れます。

2人乗りの息の合い方

2人乗りは、上に乗る選手(前の選手)が操作し、下の選手がそれを支えて体重の移動を合わせます。2人の動きがぴったり合ったときの速さは見ものです。

コースと会場

リュージュはボブスレー・スケルトンと同じコースを使うことが多く、スタート地点を変えて滑ります。ドイツ・オーストリア・イタリア・ラトビアが強豪で、ドイツのアルテンベルク、オーバーホフ、ヴィンターベルク、ケーニヒスゼー、ラトビアのシグルダなどがワールドカップの常連です。

日本のコース「スパイラル」のいま

日本で唯一、そり競技のコースがあるのが長野市の「スパイラル」(長野市ボブスレー・リュージュパーク)です。1998年の長野五輪で、ボブスレーとリュージュの会場になりました。長野市の案内では、コースの総延長は1,700m、標高差は113m、カーブは15か所です。

ただし、氷を張ったコースとしての運営は、2017-18シーズンを最後に休止しています。休止は2017年4月に決まりました。理由は、維持管理費の重い負担です。いまは冬の12月29日から2月末までが休園期間です。

施設には長さ120mのプッシュトレーニング場が残り、夏にはスタートの速さを競う全日本プッシュ選手権が開かれています。コースの道は、ノルディックウォーキングのコース(初心者向け3km・上級者向け5km)としても使われています。氷の上で滑る練習は、海外のコースに行かないとできないのが、日本のそり競技の大きな課題です。

日本の主な選手

日本の男子1人乗りの第一人者は、小林誠也(中外印刷)です。2022年の北京大会に初めて出場し、2026年のミラノ・コルティナ大会で2大会連続の五輪となりました。

国内に氷のコースがないため、小林は2022年の夏から毎年1〜2か月、ひとりで米国に渡り、米国チームと一緒に練習してきました。米国のレークプラシッドには、夏でも氷の上でスタート練習ができる屋内の施設があります。日本の戸城正貴コーチと米国の指導者のつながりから実現した協力です。

ミラノ・コルティナ大会では、2月8日までの男子1人乗りで、3回の合計2分44秒430の25位となり、上位20人が進む4回目には届きませんでした。それでも、海外で練習を重ねて五輪に出続けていることは、日本のリュージュにとって大きな一歩です。

2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果

会場はコルティナ・スライディングセンター。2月7日から12日まで5種目が行われました。地元イタリアが2人乗りの男女で金メダルを取り、現地で大きく報じられました。

種目 優勝 ひとこと
男子1人乗り ランゲンハン(ドイツ) 4回合計3分31秒191。2位オーストリア、3位イタリアの選手
女子1人乗り タウビッツ(ドイツ) 4回合計3分30秒625
男子2人乗り イタリアのペア 2位オーストリアとの差は0.068秒
女子2人乗り イタリアのペア この大会から五輪の種目に
チームリレー ドイツ 2位オーストリア、3位イタリア
男子1人乗り(日本) 小林誠也は25位 2大会連続の五輪

2026-27シーズンの見どころ

ワールドカップは11月下旬のドイツ・ヴィンターベルクで開幕します。12月には韓国の平昌、中国の延慶と、アジアのコースでの大会が続きます。日本との時差が小さいので、中継や配信を見やすい時期です。年が明けるとシグルダ、アルテンベルク、オーバーホフ、コルティナ・ダンペッツォ、フランスのラ・プラーニュを回り、3月のドイツ・ケーニヒスゼーでシーズンを終えます。

五輪で勝ったドイツ・イタリア・オーストリアの3強の争いに加え、新しく五輪の種目になった女子2人乗りに、どの国が力を入れてくるかも見どころです。

よくある質問

Q. スケルトンとの違いは?

A. リュージュはあおむけで足が前、スケルトンは腹ばいで頭が前です。スタートも、リュージュは座ったまま、スケルトンは走って飛び乗ります。

Q. なぜ1000分の1秒まで計るのですか?

A. 選手の差がとても小さく、100分の1秒では同じタイムになることが多いからです。

Q. 2人乗りは男女で組めますか?

A. 五輪では2026年から男子2人乗りと女子2人乗りに分かれました。男女が一緒に滑るのは、チームリレーです。

Q. 日本で体験できる場所はありますか?

A. 長野のスパイラルは氷のコースとしての運営を休止しているため、いまは国内で氷のコースを滑る機会はほとんどありません。

解説の出典

リュージュのこれからの大会

日程(現地) 大会 開催地 案内
11月28日(土)〜29日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
ヴィンターベルク(ドイツ) 公式の案内
12月12日(土)〜13日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
平昌(韓国) 公式の案内
12月19日(土)〜20日(日) アルパインリュージュ ワールドカップ 第1・2戦
男女
オプダッハ(ヴィンターライテン)(オーストリア) 公式の案内
12月19日(土)〜20日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
延慶(中国) 公式の案内
1月3日(日)〜4日(月) アルパインリュージュ ワールドカップ 第3戦
男女
ラース(イタリア) 公式の案内
1月9日(土)〜10日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
シグルダ(ラトビア) 公式の案内
1月16日(土)〜17日(日) アルパインリュージュ ワールドカップ 第4戦
男女
ラッチュ(イタリア) 公式の案内
1月16日(土)〜17日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
アルテンベルク(ドイツ) 公式の案内
1月23日(土)〜24日(日) アルパインリュージュ ワールドカップ 第5戦
男女
ドイチュノーフェン(イタリア) 公式の案内
1月23日(土)〜24日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
オーベルホフ(ドイツ) 公式の案内
2月5日(金)〜7日(日) 第26回 アルパインリュージュ世界選手権
男女
インスブルック(オーストリア) 公式の案内
2月5日(金)〜7日(日) 第54回 FILリュージュ世界選手権
男女
インスブルック(オーストリア) 公式の案内
2月13日(土)〜14日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
コルティナ(イタリア) 公式の案内
2月20日(土)〜21日(日) アルパインリュージュ ワールドカップ 第6戦(エリミネーター)
男女
ウムハウゼン(オーストリア) 公式の案内
2月20日(土)〜21日(日) リュージュ ワールドカップ
男女
ラ・プラーニュ(フランス) 公式の案内

ほかの大会も日程の一覧で見る(全16件)

リュージュの最近の結果

日付(現地) 大会 上位(表彰台) 出典
3月3日(火)〜8日(日) リュージュ ワールドカップ 男子1人乗り 1位 フェリックス・ロッホ(ドイツ)
2位 ドミニク・フィシュナラー(イタリア)
3位 ダビド・グライルシャー(オーストリア)
公式結果
3月3日(火)〜8日(日) リュージュ ワールドカップ 女子1人乗り 1位 メルレ・フレーベル(ドイツ)
2位 ユリア・タウビッツ(ドイツ)
3位 ケンディヤ・アパリョデ(ラトビア)
公式結果
3月3日(火)〜8日(日) リュージュ ワールドカップ 男子2人乗り 1位 ウォルフガング・キンドル / トーマス・シュトイ(オーストリア)
2位 ユリ・ガット / リッカルド・シェプフ(オーストリア)
3位 フロリアン・ミュラー / トニ・エゲルト(ドイツ)
公式結果
3月3日(火)〜8日(日) リュージュ ワールドカップ 女子2人乗り 1位 ララミヒャエラ・キップ / セリーナ・エグレ(オーストリア)
2位 ダヤナ・アイトベルガー / マグダレーナ・マチナ(ドイツ)
3位 マルタ・ロベジニエツェ / キティヤ・ボグダノワ(ラトビア)
公式結果

そりのほかの競技

ボブスレー・スケルトン・クレスタ競走・パラボブスレー・スポーツローデル・ホルンシュリッテン競走・キックスレッド競走・ショベルレース

そりの競技をまとめて見る

出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

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