スピードスケートとは?種目・ルールと2026-27シーズンの大会日程・結果

SPEED SKATING

スピードスケート

2026年 冬季五輪の競技

スピードスケート(英語:Speed skating)(別の呼び方:スピスケ・長距離スケート・ロングトラック・long track)は、スケートに分類される冬の競技です。主な種目は500m、1000m、1500m、3000m、5000m、10000m、マススタート、チームパシュート、チームスプリント。試合の形式は距離別競技、オールラウンド総合、スプリント総合があります。

全距離を男女共通の五輪種目としない。総合選手権は複数距離の合計方式であり独立競技ではない。

チームスプリント等の新採用・形式変更を追う。

タイムを削る個人種目から、集団の駆け引き、3人の連係まで。レースのかたちで、注目する場所も変わります。

ここに注目して見る

ラップの変化

最初の速さだけでなく、後半までペースを保てるか。周回ごとのタイムを追ってみましょう。

コーナーと交差

個人距離では内外のレーンを交代。コーナーから次の直線へのつながりも見どころです。

種目で視点を変える

個人距離はタイム、団体は連係、マススタートは位置取り。種目ごとの勝ち方を先に確認します。

種目と試合の形式

種目 どんな形式か
短距離:500m・1000m スタートと加速、速いペースを保つ力を見るタイム競争。
中長距離 1500m、女子3000m・5000m、男子5000m・10000mなど。距離ごとのペース配分に注目。
団体追い抜き 3人で滑るチーム競技。最後の選手のフィニッシュがチームの記録になります。
マススタート 集団で争う形式。中間スプリントと最終フィニッシュに得点があり、位置取りが重要です。
チームスプリント 3人でスタートし、先頭の選手が周回ごとに離れる3周の種目。2026五輪の採用種目とは分けて扱います。
混合リレー 女子1人・男子1人によるロングトラックのリレー形式。ショートトラックの混合リレーとは別です。
総合:オールラウンド/スプリント 4レースのタイムを500m基準の得点へ換算して総合成績を争います。単一距離の結果と区別します。

目の前の相手より、全体のタイム。

個人距離は通常2人ずつ滑りますが、勝者は全組のタイムを比べて決まります。内外のレーンを交代して距離をそろえ、同じ組で先着しても優勝とは限りません。団体追い抜きや集団形式には別の勝敗・記録の条件があります。

知っておきたい言葉

言葉 意味
個人距離 500mなど距離ごとの種目。全組が終了してから最終順位が決まります。
団体追い抜きのフィニッシュ 先頭ではなく3人目の通過でチームのタイムを記録します。
総合得点 オールラウンド等では距離の異なるタイムを換算。単純に秒数を足す採点ではありません。
ロングとショート スピードスケートとショートトラックは別分野。リンクや大会の競技形式を分けて掲載します。

よくある質問

Q. マススタートは先着だけ?
A. 標準形式では最終フィニッシュの上位3人の得点が大きく、中間スプリントの得点も順位に関わります。実施大会の規程を確認しましょう。

Q. WCと世界選手権はどう違う?
A. WCは複数の開催地を回るシリーズ。世界選手権は大会の方式に応じて世界タイトルを争います。

Q. 結果のタイムと総合順位は?
A. 距離別のタイムと、オールラウンドの最終総合順位は別の成績です。結果カードに種目名と集計の種類を明記しています。

スピードスケートの歩み

スピードスケートは、氷の上をどれだけ速く滑れるかを競う、冬の競技の中でも古い種目です。国際スケート連盟(ISU)は1892年にできました。冬のスポーツの国際団体としては、とても古い団体です。

オリンピックでは、1924年の第1回冬季大会(フランスのシャモニー)から男子の種目が行われています。女子の種目が正式に加わったのは1960年のスコーバレー大会からです。

1990年代の後半には、かかとの部分で刃が靴から離れる「スラップスケート」が広まりました。氷を長く押せるようになり、記録が一気に伸びました。団体追い抜き(チームパシュート)は2006年トリノ大会から、マススタートは2018年平昌大会から五輪の種目になっています。

日本のスピードスケートの歩み

日本のスピードスケートで初めての五輪メダルは、1984年サラエボ大会の男子500mで北沢欣浩さんが取った銀メダルです。その後、男子500mを中心にメダルが続きました。1998年の長野大会では、清水宏保さんが男子500mで金メダルを取りました。

女子では、1992年アルベールビル大会の1500mで橋本聖子さんが銅メダルを取りました。2018年の平昌大会では、小平奈緒さんが女子500mで金メダル、女子団体追い抜きと高木菜那さんのマススタートでも金メダルを取り、日本の女子が世界の頂点に立った大会になりました。

五輪で日本がスピードスケートのメダルを取った大会と、おもなメダルを表にまとめます。

大会 日本のおもなメダル
1984年 サラエボ 北沢欣浩(男子500m・銀)
1988年 カルガリー 黒岩彰(男子500m・銅)
1992年 アルベールビル 黒岩敏幸(男子500m・銀)、井上純一(男子500m・銅)、宮部行範(男子1000m・銅)、橋本聖子(女子1500m・銅)
1994年 リレハンメル 堀井学(男子500m・銅)、山本宏美(女子5000m・銅)
1998年 長野 清水宏保(男子500m・金、男子1000m・銅)、岡崎朋美(女子500m・銅)
2002年 ソルトレークシティー 清水宏保(男子500m・銀)
2010年 バンクーバー 長島圭一郎(男子500m・銀)、加藤条治(男子500m・銅)、女子団体追い抜き(銀)
2018年 平昌 小平奈緒(女子500m・金、1000m・銀)、高木美帆(1500m・銀、1000m・銅)、女子団体追い抜き(金)、高木菜那(マススタート・金)
2022年 北京 高木美帆(女子1000m・金、500m・銀、1500m・銀)、女子団体追い抜き(銀)、森重航(男子500m・銅)
2026年 ミラノ・コルティナ 高木美帆(女子500m・銅、1000m・銅)、女子団体追い抜き(銅)

2026年ミラノ・コルティナ五輪の結果(日本を中心に)

2026年2月のミラノ・コルティナ五輪で、日本のスピードスケートは銅メダル3個でした。3個とも高木美帆選手がかかわったメダルです。

  • 女子1000m:高木美帆選手が1分13秒95で銅メダル。この種目で3大会続けてのメダルです。金はオランダのユタ・レールダム選手で、銀もオランダの選手でした。
  • 女子500m:高木美帆選手が37秒27で銅メダル。金と銀はオランダの2人で、銀はレールダム選手でした。
  • 女子団体追い抜き:日本(高木美帆、野明花菜、佐藤綾乃。登録メンバーに堀川桃香)は、3位決定戦で米国に勝って銅メダル。これで高木選手の五輪のメダルは通算10個になり、夏と冬を合わせて日本の女子で最多です。
  • 女子1500m:高木選手がいちばん金メダルを望んでいた種目でしたが、6位でした。
  • 男子500m:新濱立也選手の6位が日本勢の最高でした。北京大会で銅メダルの森重航選手は10位でした。

男子では、米国のジョーダン・ストルツ選手が500mと1000mで金メダルを取りました。国別では、オランダが金5個を含む13個のメダルを取り、強さを見せました。

高木美帆選手の引退

高木美帆選手は、ミラノ・コルティナ五輪のあと、現役を引退すると表明しました。15歳で出た2010年バンクーバー大会から4回の五輪に出て、合計10個のメダルを取りました。1500mの世界記録を持ち、2018年には日本の女子で初めて世界オールラウンド選手権で総合優勝しています。短い距離から長い距離までこなせる、日本の歴史でも特別な選手でした。

2026-27シーズンの見どころ

今季は、日本の女子を長く引っぱってきた高木選手がいない、新しいシーズンです。ミラノ五輪の団体追い抜きで表彰台に立った21歳の野明花菜選手など、若い選手が中心になれるかが大きな見どころです。男子は、新濱立也選手、森重航選手らの短距離勢が、もう一度世界の表彰台をねらいます。

ワールドカップは11月の北京大会で始まり、その次の第2戦は北海道の帯広で開かれます。日本で世界のトップ選手の滑りを見られる、貴重な機会です。シーズンの最後には、2027年2月に北京で世界選手権が予定されています。4年後の2030年五輪(フランス・アルプス)に向けた、最初のシーズンでもあります。

国内のおもなリンク

スピードスケートのリンクは1周400mです。日本の代表的な屋内リンクは次の3か所です。

  • 明治北海道十勝オーバル(北海道帯広市):ワールドカップなどの国際大会が開かれる屋内リンク。
  • エムウェーブ(長野県長野市):1998年長野五輪のスピードスケート会場。
  • YSアリーナ八戸(青森県八戸市):2019年にできた屋内リンク。

屋内のリンクは風や雪の影響を受けにくく、記録が出やすいのが特長です。北海道や長野には屋外のリンクも多く、冬になると子どもたちの練習の場になっています。

よくある質問

Q. 日本でいちばん多く五輪のメダルを取ったスピードスケートの選手は?
A. 高木美帆選手です。2018年、2022年、2026年の3大会で合計10個のメダルを取りました。夏と冬を合わせても、日本の女子で最多です。

Q. スラップスケートとは何ですか?
A. かかとの部分で刃が靴から離れる仕組みのスケートです。氷を押す時間が長くなり、速く滑れます。いまのスピードスケートでは、ほとんどの選手が使っています。

Q. 日本でワールドカップを見られますか?
A. 2026-27シーズンは、第2戦が北海道帯広市の明治北海道十勝オーバルで開かれる予定です。日程はこのページの大会の表で確かめられます。

解説の出典

今季の見どころ: スピードスケート2026-27シーズンの日程・日本選手・テレビ放送

スピードスケートのこれからの大会

日程(現地) 大会 開催地 案内
11月13日(金)〜15日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第1戦
男女
北京(中国) 公式の案内
11月20日(金)〜22日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第2戦
男女
帯広(日本) 公式の案内
12月4日(金)〜6日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第3戦
男女
ヘーレンフェーン(オランダ) 公式の案内
12月11日(金)〜13日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第4戦
男女
スタバンゲル(ノルウェー) 公式の案内
1月8日(金)〜10日(日) ISU スピードスケート 欧州選手権
男女
ヘーレンフェーン(オランダ) 公式の案内
1月29日(金)〜31日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第5戦
男女
ソルトレークシティー(米国) 公式の案内
2月5日(金)〜7日(日) ISU スピードスケート ワールドカップ 第6戦
男女
カルガリー(カナダ) 公式の案内
2月25日(木)〜28日(日) ISU スピードスケート 世界選手権
男女
北京(中国) 公式の案内

スピードスケートの最近の結果

日付(現地) 大会 上位(表彰台) 出典
3月8日(日) 世界オールラウンド選手権 男子総合 1位 サンデル・アイトレム(ノルウェー)
2位 メトジェイ・イレク(チェコ)
3位 ウラジーミル・セミルニー(ポーランド)
—
3月8日(日) 世界オールラウンド選手権 女子総合 1位 ラグネ・ビクルン(ノルウェー)
2位 マライケ・フルーネワウト(オランダ)
3位 高木美帆(日本)
—
3月8日(日) ISU スピードスケート 世界選手権 1500m 女子 1位 ジョイ・ベーネ(オランダ)
2位 高木美帆(日本)
3位 ラグネ・ビクルン(ノルウェー)
公式結果
3月8日(日) ISU スピードスケート 世界選手権 1500m 男子 1位 ジョーダン・ストルツ(米国)
2位 サンデル・アイトレム(ノルウェー)
3位 ペーデル・コングスハウグ(ノルウェー)
公式結果
3月8日(日) ISU スピードスケート 世界選手権 5000m 女子 1位 ラグネ・ビクルン(ノルウェー)
2位 マライケ・フルーネワウト(オランダ)
3位 フランチェスカ・ロロブリジーダ(イタリア)
公式結果
3月8日(日) ISU スピードスケート 世界選手権 10000m 男子 1位 メトジェイ・イレク(チェコ)
2位 ウラジーミル・セミルニー(ポーランド)
3位 サンデル・アイトレム(ノルウェー)
公式結果
3月7日(土) ISU スピードスケート 世界選手権 500m 女子 1位 高木美帆(日本)
2位 アントワネット・ライプマデヨング(オランダ)
3位 ナデジダ・モロゾワ(カザフスタン)
公式結果
3月7日(土) ISU スピードスケート 世界選手権 500m 男子 1位 ジョーダン・ストルツ(米国)
2位 ペーデル・コングスハウグ(ノルウェー)
3位 フィンエリアス・ハネベリ(ノルウェー)
公式結果
3月7日(土) ISU スピードスケート 世界選手権 3000m 女子 1位 ラグネ・ビクルン(ノルウェー)
2位 マライケ・フルーネワウト(オランダ)
3位 ジョイ・ベーネ(オランダ)
公式結果
3月7日(土) ISU スピードスケート 世界選手権 5000m 男子 1位 サンデル・アイトレム(ノルウェー)
2位 ステイン・ファンデブント(オランダ)
3位 ウラジーミル・セミルニー(ポーランド)
公式結果

スケートのほかの競技

ショートトラック・フィギュアスケート・シンクロナイズドスケーティング・マラソンスケート・コルテバーン/スーパースプリント・スホーンライデン・アイスクロス・インクルーシブスケーティング

スケートの競技をまとめて見る

出典

競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。

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