2026-27シーズン
スピードスケートのワールドカップ(W杯)2026-27シーズンは、11月13日に中国・北京で開幕し、全6戦を行います。第2戦は11月20日から22日まで、北海道帯広市の明治北海道十勝オーバルで開かれます。シーズンの大一番は、2027年2月25日から28日に北京で開かれる世界距離別選手権です。高木美帆さんが引退したあとの、新しい日本代表の最初のシーズンになります。
スピードスケート2026-27シーズンの日程(これからの大会)
| 日程(現地) | 大会 | 開催地 | 案内 |
|---|---|---|---|
| 11月13日(金)〜15日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第1戦 男女 |
北京(中国) | 公式の案内 |
| 11月20日(金)〜22日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第2戦 男女 |
帯広(日本) | 公式の案内 |
| 12月4日(金)〜6日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第3戦 男女 |
ヘーレンフェーン(オランダ) | 公式の案内 |
| 12月11日(金)〜13日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第4戦 男女 |
スタバンゲル(ノルウェー) | 公式の案内 |
| 1月8日(金)〜10日(日) | ISU スピードスケート 欧州選手権 男女 |
ヘーレンフェーン(オランダ) | 公式の案内 |
| 1月29日(金)〜31日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第5戦 男女 |
ソルトレークシティー(米国) | 公式の案内 |
| 2月5日(金)〜7日(日) | ISU スピードスケート ワールドカップ 第6戦 男女 |
カルガリー(カナダ) | 公式の案内 |
| 2月25日(木)〜28日(日) | ISU スピードスケート 世界選手権 男女 |
北京(中国) | 公式の案内 |
日付は開催地の日付です。日本で見るときは、放送・配信の時刻を番組表で確かめてください。日程は毎日、競技団体の公式発表から更新しています。
今季の見どころ
2026-27シーズンは、2030年のフランス・アルプス冬季五輪に向けた4年間の最初のシーズンです。日本の女子を長く引っぱってきた高木美帆さんは、2026年春に現役を引退しました。五輪で10個のメダルを取った第一人者がいない中で、だれが新しいエースになるのかが、いちばんの注目点です。
W杯は、11月から12月にかけて北京、帯広、オランダのヘーレンフェイン、ノルウェーのスタバンゲルと4戦が続きます。年が明けると、1月下旬に米国のソルトレークシティー、2月上旬にカナダのカルガリーで残りの2戦があります。この2つのリンクは標高の高い場所にあり、空気が薄いぶん記録が出やすいことで知られています。
500mは、第1戦・第2戦・第4戦で、男女とも1つの大会の中で2本ずつ行われます。短距離の選手にとっては、W杯のポイントを積み上げる大事な大会になります。
全6戦のおもな種目
日本スケート連盟の発表をもとに、各大会で行われる種目をまとめました(日付は開催地の日付)。
| 大会 | 日程 | おもな種目 |
|---|---|---|
| 第1戦 北京(中国) | 11月13日〜15日 | 500m・1000m・1500m・女子3000m・男子5000m・マススタート・団体追い抜き |
| 第2戦 帯広(日本) | 11月20日〜22日 | 500m・1000m・1500m・女子3000m・男子5000m・団体追い抜き・ミックスリレー |
| 第3戦 ヘーレンフェイン(オランダ) | 12月4日〜6日 | 500m・1000m・1500m・女子5000m・男子10000m・マススタート・ミックスリレー |
| 第4戦 スタバンゲル(ノルウェー) | 12月11日〜13日 | 500m・1000m・1500m・女子3000m・男子5000m・マススタート・チームスプリント |
| 第5戦 ソルトレークシティー(米国) | 2027年1月29日〜31日 | 500m・1000m・1500m・女子3000m・男子5000m・マススタート・チームスプリント・ミックスリレー |
| 第6戦 カルガリー(カナダ) | 2027年2月5日〜7日 | 500m・1000m・1500m・女子3000m・男子5000m・マススタート・団体追い抜き・チームスプリント |
日本で見られる帯広大会(第2戦)
第2戦の帯広大会は、11月20日(金)から22日(日)までの3日間です。会場の明治北海道十勝オーバルは、帯広の森にある屋内の400mリンクです。日本で世界のトップ選手の滑りを直接見られる、今季ただ一度のW杯です。
帯広大会では、男女の500m(2本)、1000m、1500m、女子3000m、男子5000m、団体追い抜き、男女で走るミックスリレーが行われます。マススタートはありません。日本の選手にとっては地元の声援を受けて戦える大会で、ここで結果を出して勢いをつけたいところです。
日本代表の決まり方
W杯に出る日本代表は、日本スケート連盟が国内の大会の成績をもとに選びます。選び方は大会ごとに次のとおりです。
| 派遣する大会 | 選考の対象になる国内大会 | 派遣できる人数 |
|---|---|---|
| W杯 第1戦〜第4戦 | 全日本距離別選手権(2026年10月23日〜25日、長野市エムウェーブ) | 男女合わせて20人まで |
| W杯 第5戦〜第6戦 | 全日本選手権(2026年12月28日〜30日、YSアリーナ八戸) | 男女合わせて18人まで |
| 世界距離別選手権 | 全日本選手権(同上) | 男女合わせて16人まで |
選考では「記録達成率」という数字を使います。種目ごとに世界の上位レベルの「選考基準記録」が決められていて、選手のタイムがその記録にどれだけ近いかを百分率で表します。たとえば女子500mの選考基準記録は37秒76、男子500mは34秒48です。種目や男女の違いをこえて、達成率の高い選手から順に代表が決まります。
世界距離別選手権で日本が出られる人数(種目ごとの枠)は、W杯第6戦までの成績で決まります。そのため、世界距離別選手権の代表はW杯第6戦が終わったあとに選ばれます。
注目の日本選手
日本スケート連盟は2026年4月に、今季の強化選手を発表しました。上位の「シニア強化選手A」には、男子の新濱立也選手(高崎健大)と、女子の山田梨央選手(直富商事)が入りました。
- 男子の短距離:新濱立也選手は、ミラノ・コルティナ五輪の男子500mで6位に入り、日本勢の最高でした。2022年北京五輪の500m銅メダリスト・森重航選手もシニア強化選手に入っています。倉坪克拓選手、村上右磨選手らも力のある短距離の選手です。
- 女子:ミラノ五輪の団体追い抜きで銅メダルを取ったメンバーの野明花菜選手(立教大学)と、登録メンバーだった堀川桃香選手(富士急行)は、高木さんのあとのチームの中心として期待されます。短距離では吉田雪乃選手(寿広)も強化選手に入っています。
- そのほかの強化選手:男子は野々村太陽、小島良太、森野太陽、佐々木翔夢、山田和哉、蟻戸一永の各選手ら、女子は稲川くるみ、久保杏奈、北原伊織、新田恭子、飯田明音の各選手らです。
実際にW杯に出るメンバーは、10月下旬の全日本距離別選手権の結果で決まります。若い選手がここで記録を出して、一気に代表入りするかどうかにも注目です。
シーズン後半と世界距離別選手権
12月のW杯第4戦が終わると、1月8日から10日にオランダのヘーレンフェインで欧州選手権があります。これはヨーロッパの国の選手が出る大会です。1月15日から25日には中国の長春で冬のユニバーシアードがあり、日本の大学生の選手が出場します。
シーズンの最後を飾るのが、2月25日から28日に北京で開かれる世界距離別選手権です。種目ごとに世界一を決める大会で、500m、1000m、1500m、女子3000m、5000m、男子10000m、マススタート、団体追い抜き、チームスプリント、ミックスリレーが行われます。日本は1つの種目に最大3人(男子10000mと女子5000mは2人)まで出られる可能性があります。
テレビ・配信で見るには
今季のW杯の放送予定は、まだまとまった発表がありません。参考までに、前回日本で開かれたW杯(2024年11月の長野大会)では、NHKのBSが1日目を生放送し、2日目と3日目の競技を録画で放送しました。帯広大会の放送予定が出たら、番組表で確かめてください。国際スケート連盟(ISU)の公式サイトでは、各大会の結果が速報で公開されます。
よくある質問
Q. 高木美帆さんは今季のW杯に出ますか?
A. 出ません。高木さんはミラノ・コルティナ五輪のあと、2026年春に現役を引退しました。
Q. 日本でW杯を見られるのはいつですか?
A. 第2戦の帯広大会で、11月20日から22日までです。会場は北海道帯広市の明治北海道十勝オーバルです。
Q. 日本代表はいつ決まりますか?
A. 前半の4戦は、10月23日から25日の全日本距離別選手権の結果で決まります。後半の2戦と世界距離別選手権は、12月28日から30日の全日本選手権の結果で選ばれます。
Q. 今季の「世界選手権」はどんな大会ですか?
A. 2027年2月25日から28日に北京で開かれる世界距離別選手権です。500mや1000mなど、種目ごとに世界一を決めます。
解説の出典
- 2026/27 スピードスケート国際競技会派遣選手選考基準(日本スケート連盟・2026年9月19日更新)
- 2026/27 公式競技会一覧(日本スケート連盟・2026年10月7日現在)
- 令和8年度 スピードスケート強化選手(日本スケート連盟・2026年4月22日)
- 第33回全日本スピードスケート距離別選手権大会(日本スケート連盟)
- ISU Speed Skating World Cup #2 Obihiro(ISU)
- ISU Speed Skating World Championships 2027 Beijing(ISU)
- 2024/25 ISUワールドカップスピードスケート競技大会 長野大会(テレビ放送の案内)
- 高木、歴代最強の競技人生に幕(秋田魁新報・共同)
- 女子団体パシュートは銅メダル 高木美帆は通算10個目のメダル(デイリースポーツ)
スピードスケートの種目・ルール・歴史は競技のページへ。ほかの冬の競技の日程・最近の結果もどうぞ。
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。