2026-27シーズン
ショートトラックのワールドツアー2026-27シーズンは、10月23日に始まるカナダ・バンクーバー大会で開幕し、2027年2月のオランダ・ティルブルフ大会まで7大会を転戦します。シーズンの締めくくりは、3月12日から14日に韓国・ソウルで開かれる世界選手権です。日本は、全日本距離別選手権で男子500m・1000mの2冠に輝いた宮田将吾と、女子1000mを制した長森遥南らが第1戦から出場します。
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ショートトラック2026-27シーズンの日程(これからの大会)
| 日程(現地) | 大会 | 開催地 | 案内 |
|---|---|---|---|
| 10月23日(金)〜25日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第1戦 男女 |
バンクーバー(カナダ) | 公式の案内 |
| 10月30日(金)〜11月1日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第2戦 男女 |
モントリオール(カナダ) | 公式の案内 |
| 11月20日(金)〜22日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第3戦 男女 |
ソウル(韓国) | 公式の案内 |
| 11月27日(金)〜29日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第4戦 男女 |
上海(中国) | 公式の案内 |
| 12月4日(金)〜6日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第5戦 男女 |
北京(中国) | 公式の案内 |
| 1月15日(金)〜17日(日) | ISU ショートトラック 欧州選手権 男女 |
ドレスデン(ドイツ) | 公式の案内 |
| 2月5日(金)〜7日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第6戦 男女 |
グダニスク(ポーランド) | 公式の案内 |
| 2月12日(金)〜14日(日) | ISU ショートトラック ワールドツアー 第7戦 男女 |
ティルブルフ(オランダ) | 公式の案内 |
| 3月12日(金)〜14日(日) | ISU ショートトラック 世界選手権 男女 |
ソウル(韓国) | 公式の案内 |
日付は開催地の日付です。日本で見るときは、放送・配信の時刻を番組表で確かめてください。日程は毎日、競技団体の公式発表から更新しています。
今季の見どころ
2026年2月のミラノ・コルティナ五輪から8か月。ショートトラックの新しいシーズンが、10月下旬のカナダで始まります。国際スケート連盟(ISU)が発表した日程では、ワールドツアーは10月から12月にかけてカナダ、韓国、中国で5大会、年明けの2月にポーランドとオランダで2大会の、合わせて7大会です。1大会は金曜から日曜までの3日間で、最後に3月の世界選手権が控えています。
開幕戦の会場は、バンクーバーのパシフィック・コロシアムです。2010年のバンクーバー五輪でショートトラックとフィギュアスケートが行われた会場で、国際大会のショートトラックが戻ってくるのは五輪以来になります。第2戦は、ショートトラックの本場のひとつモントリオールのモーリス・リシャール・アリーナで行われます。
世界の主役は、まずカナダ勢です。男子のウィリアム・ダンジヌーは、2024-25シーズンと2025-26シーズンに2年続けてワールドツアーの総合優勝(クリスタルグローブ)を手にしました。女子のコートニー・サローも2025-26シーズンの女子総合王者で、五輪では女子1000mで銀、500mで銅を取りました。男子500mの五輪金メダリスト、スティーブン・デュボワも含め、地元カナダでの2連戦は大きな注目を集めます。2025-26シーズンの国別の総合(チームのクリスタルグローブ)もカナダが制しました。
韓国では、五輪で通算7個のメダルを取ったチェ・ミンジョンが、2026-27シーズンを最後の国際シーズンにすると表明しています。最後の世界選手権が地元ソウルで開かれることが、決断の理由のひとつだと韓国の報道は伝えています。4月の韓国代表選考会でも1位になりました。ミラノ五輪の女子1500mでそのチェ・ミンジョンを破って金メダルを取ったキム・ギルリも、規定によって今季の韓国代表に選ばれています。11月のソウル大会は、韓国の女子2人の争いが見どころです。
五輪で最も強かったのはオランダでした。女子のクサンドラ・フェルゼブールが500mと1000mの2冠、男子のイエンス・ファントワウトが1000mと1500mの2冠、男子5000mリレーも金メダルです。ただし、この2人を含むオランダ勢の今季のワールドツアーへの出場予定は発表待ちです。開催国イタリアは、五輪の混合リレーで金メダルを取りました。
日本の見どころ
日本のエースは宮田将吾(日本通運)です。10月3日・4日に長野県南牧村で行われた全日本距離別選手権で、男子500mと1000mを制しました。500mの準決勝では39秒898の日本新記録を出しています。前の年は3冠で、2年続けて複数の種目を勝ちました。2025-26シーズンのワールドツアーでは、モントリオールの第2戦で男子1500m2位に入り、1500mの種目別ランキングでも3位でした。
女子は、ミラノ五輪代表の長森遥南(アンリ・シャルパンティエ)が距離別選手権の1000mで優勝しました。2位は長野・小海高校の関口綾野で、高校生も代表に入っています。日本の女子は2025-26シーズンのワールドツアーで3000mリレーの3位に2回入っており、リレーで表彰台に戻れるかも注目です。
2026-27シーズンの日程
ワールドツアーと、その間に行われる主な国際大会の日程です。会場名が発表されていない大会は「発表待ち」としています。日程は変わることがあります。
| 大会 | 日程 | 開催地 | 会場 |
|---|---|---|---|
| ワールドツアー第1戦 | 2026年10月23日〜25日 | カナダ・バンクーバー | パシフィック・コロシアム |
| ワールドツアー第2戦 | 2026年10月30日〜11月1日 | カナダ・モントリオール | モーリス・リシャール・アリーナ |
| ワールドツアー第3戦 | 2026年11月20日〜22日 | 韓国・ソウル | 発表待ち |
| ワールドツアー第4戦 | 2026年11月27日〜29日 | 中国・上海 | 発表待ち |
| ワールドツアー第5戦 | 2026年12月4日〜6日 | 中国・北京 | 発表待ち |
| ヨーロッパ選手権 | 2027年1月15日〜17日 | ドイツ・ドレスデン | 発表待ち |
| ユニバーシアード冬季大会(ショートトラック) | 2027年1月22日〜24日 | 中国・長春 | 発表待ち |
| 世界ジュニア選手権 | 2027年1月28日〜31日 | カザフスタン・アスタナ | 発表待ち |
| ワールドツアー第6戦 | 2027年2月5日〜7日 | ポーランド・グダニスク | 発表待ち |
| ワールドツアー第7戦(最終戦) | 2027年2月12日〜14日 | オランダ・ティルブルフ | 発表待ち |
| 世界選手権 | 2027年3月12日〜14日 | 韓国・ソウル | 発表待ち |
四大陸選手権は、ISUが発表した2026-27シーズンの日程表に入っていません。開催されるかどうかは発表待ちです。ジュニアのワールドカップは、11月にイタリアのボルミオで2大会、1月にアスタナで1大会が予定されています。
日本代表
日本スケート連盟は10月4日、ワールドツアー第1戦から第5戦の派遣選手団を発表しました。距離別選手権の各距離の優勝者を先に選び、残りを500mと1000mの上位者から男女5人ずつになるまで選ぶ決まりです。表の「出場」はその大会の正選手、「補欠」は補欠選手、空欄はその大会の派遣がないことを表します。
| 選手 | 所属 | 第1戦〜第5戦 |
|---|---|---|
| 宮田将吾(男子) | 日本通運 | 全5戦に出場 |
| 吉永一貴(男子) | トヨタ自動車 | 全5戦に出場 |
| 和田拓実(男子) | 三宝電機 | 全5戦に出場 |
| 松津秀太(男子) | シリウスEHC | 全5戦に出場 |
| 岩佐暖(男子) | きらぼし銀行 | 第1〜3戦に出場、第4・5戦は補欠 |
| 佐々木泰雅(男子) | 小海高校 | 第4・5戦に出場 |
| 長森遥南(女子) | アンリ・シャルパンティエ | 全5戦に出場 |
| 山名里奈(女子) | 滋賀県スポーツ協会 | 全5戦に出場 |
| 金井莉佳(女子) | 日本大学 | 全5戦に出場 |
| 権丈若葉(女子) | 阪南大学 | 第1・2・4・5戦に出場、第3戦は補欠 |
| 木南更紗(女子) | 関西学院大学 | 第1・2戦に出場、第3〜5戦は補欠 |
| 関口綾野(女子) | 小海高校 | 第3〜5戦に出場 |
| 中島未莉(女子) | トヨタ自動車 | 第3戦に出場 |
男子の補欠には、垣波武蔵・林大剛・鬼田来人(いずれも中京大学)、三好瑛久・渕上結太(いずれも関西学院大学)、小池克典(全日空商事)が入っています。監督は第1戦が河合季信強化部長、第2戦から第5戦は伴野清貴強化副部長です。
距離別選手権の優勝者は、男子500m・1000mが宮田将吾、男子1500mが吉永一貴、女子500mが中島未莉、女子1000mが長森遥南と報じられています。
この先の代表選び
年明けのワールドツアー第6戦・第7戦と3月の世界選手権の代表は、10月の距離別選手権と、2027年1月10日・11日に同じ長野県南牧村で行われる全日本選手権の2大会の順位をポイントに換えて選びます。それぞれの距離で2大会の合計ポイントが最も多い選手が先に選ばれ、残りは500mと1000mの合計ポイント順です。第6戦・第7戦の代表はまだ決まっておらず、発表待ちです。
世界選手権に出られる人数は男女それぞれ3人または5人で、ISUからの通知で決まります。個人種目の枠は各距離2人です。リレーに出られるかどうかはワールドツアーの最終ランキングで決まり、リレーの出場権を取れば男女それぞれ5人まで派遣できます。つまり、ワールドツアーでのリレーの成績が、世界選手権の日本代表の人数にも関わってきます。また、世界選手権の個人種目で3位以内に入った選手は、男女それぞれ3人までを上限に、翌2027-28シーズンのワールドツアー第1戦から第5戦の代表に選ばれる決まりです。
ミラノ・コルティナ五輪の日本
2026年2月のミラノ・コルティナ五輪には、日本から男子4人、女子5人の9人が出場しました。男子は宮田将吾、吉永一貴、渡邊啓太、岩佐暖、女子は中島未莉、金井莉佳、平井亜実、渡邉碧、長森遥南です。メダルには届きませんでした。男子5000mリレーは宮田、岩佐、渡邊、吉永の4人で7位。男子1500mは渡邊が12位で、宮田は準決勝で失格になりました。女子1500mは長森が13位でした。五輪の悔しさを、今季のワールドツアーでどう晴らすかが注目です。
ワールドツアーのしくみ
ワールドツアーは、長く続いた「ワールドカップ」に代わって、2024-25シーズンから始まったISUのシリーズ大会です。国ごとにチーム名とデザインがあり、たとえばカナダは「アイス・メープルズ」、イタリアは「グラディエーターズ」として戦います。
- 種目:男女それぞれ500m、1000m、1500mの個人種目と、男子5000mリレー、女子3000mリレー、男女混合2000mリレーがあります。
- 出場人数:1つの国が各個人種目に出せるのは3人までです。日本の枠も、各距離3人とリレー1チームです。
- ポイント:大会の後半に行われる本戦の順位にポイントがつきます。2025-26シーズンは、個人の総合順位を個人種目のよい成績9つの合計で決めていました。今季の細かな配点はISUの発表待ちです。
- クリスタルグローブ:シーズンの総合1位の男女に贈られるトロフィーで、ワールドツアーの最高の賞です。国別の総合1位にもチームのクリスタルグローブが贈られます。2025-26シーズンは、個人の成績に、リレーの成績を3倍にしたものを足して国別の順位を決めていました。
- 世界選手権との関係:ワールドツアーの最終ランキングで、世界選手権のリレーに出られる国が決まります。
初めて見る人へ ルールの要点
ショートトラックは、1周111.12mの小さなリンクを、何人かで同時に滑って順位を争う競技です。500mは4周半、1000mは9周、1500mは13周半を滑ります。1つのレースには4人から6人ほどが出て、予選、準々決勝、準決勝と勝ち上がり、最後に決勝を行います。タイムより「何着に入ったか」が大事で、上位に入った選手が次のラウンドに進みます。
追い抜きのきまり
追い抜くこと自体はいつでもできますが、ぶつかったときの責任は基本的に追い抜く側にあります。前の選手は、後ろの選手を急にふさぐような動きをしてはいけません。インコースを鋭く突くのか、外から大きく回るのか、最後の2周から3周の駆け引きがいちばんの見せ場です。
失格になる主な反則
- インピーディング:手で押す、体で押しのける、進路をふさぐなどして、ほかの選手のじゃまをする反則です。最も多い失格の理由です。
- クロストラック:前の選手との間が十分にないのに、内側へ急に入り込む反則です。
- コースの外へ出る:カーブの内側に置かれた目印(ブロック)の内側に入るなど、決められたコースを外れると反則になります。
- キッキングアウト:ゴールの瞬間に足を投げ出すのは認められていますが、刃で相手を危険にさらすような動きは反則です。
反則をとられると、そのレースは失格(ペナルティ)となり、結果表には「PEN」と書かれます。悪質な場合はイエローカード、レッドカードが出され、その大会のほかのレースにも影響します。反則で転ばされた選手は、審判の判断で次のラウンドへ進めることがあり、これを「アドバンス」と呼びます。
リレーの交代
リレーは1チーム4人で滑ります。交代は、次に滑る選手の体を手で押してタッチする方法で行い、何周目に交代してもかまいません。ただし最後の2周は1人の選手が滑りきります。滑っていない選手はリンクの内側でスピードを調整しながら待ち、交代の瞬間に一気に加速します。男子5000mは45周、女子3000mは27周、混合2000mは18周です。混合リレーは男女2人ずつで、女子、女子、男子、男子の順に滑ります。交代の位置取りやタッチのうまさで順位が大きく入れかわるので、リレーは最後まで目が離せません。
テレビ・配信と日本時間
2026-27シーズンのワールドツアーの日本での放送・配信は、発表待ちです。参考までに、2026年3月の世界選手権では、ISUが案内した日本の放送パートナーはJ SPORTSでした。また、放送局のない国や地域に向けては、ISUの公式YouTubeチャンネルで全レースが生中継されました。今季のワールドツアーや2027年の世界選手権でも同じ形になるかどうかは、発表を待つ必要があります。
見る時間の目安です。バンクーバー大会は、現地の午後4時にレースが始まります。日本時間では翌日の午前8時ごろからです。モントリオール大会も日本時間の朝から昼にかけての時間帯になります。11月のソウル大会は日本と同じ時間帯、上海・北京大会は日本より1時間遅れなので、夕方から夜にかけてテレビの前で見やすい時間帯です。2月のグダニスク、ティルブルフ大会は日本時間の夜から深夜にかけて決勝が行われます。各大会の細かい時間割は、大会ごとの発表待ちです。
観戦のポイント
- 500m:スタートの飛び出しで勝負がほぼ決まる種目です。最初のカーブで先頭に立てるかを見てください。宮田将吾が日本記録を出した種目でもあります。
- 1000m:序盤は様子を見て、残り4周ほどから一気に順位が動きます。日本の男女のエースが距離別選手権で勝った種目です。
- 1500m:集団の中での位置取りと、仕掛けるタイミングの読み合いです。残り3周の動きに注目すると楽しめます。
- 結果表の見方:「PEN」は反則による失格、「ADV」は反則を受けてのアドバンスを表します。転倒やタッチの瞬間はスロー再生で確かめると、審判の判定の理由がよく分かります。
11月のソウル、上海、北京は日本から近く、現地で見に行きやすい大会です。チケットの発売は大会ごとの発表待ちです。バンクーバー大会のチケットは45カナダドルからと案内されています。
解説の出典
- ISU Short Track Event Calendar 2026/27(ISU)
- 2026/27 ショートトラック国際競技会派遣選手団(日本スケート連盟)
- 2026/27 ショートトラックワールドツアー第1戦〜第5戦 派遣選手団(日本スケート連盟・PDF)
- 2026/27 ショートトラック国際競技会派遣選手選考基準(日本スケート連盟・PDF)
- ショートトラック イベントスケジュール(日本スケート連盟)
- 宮田、長森が1000メートルV 距離別ショートトラック最終日(熊本日日新聞)
- NXグループ 宮田将吾選手が日本新記録(LOGISTICS TODAY)
- 第37回全日本ショートトラック距離別選手権 結果(トヨタイムズスポーツ)
- ISU Short Track World Tour #1 Vancouver(ISU)
- International short track returns to Vancouver(Speed Skating Canada)
- Rim grabs gold and Dutch take relay while Dandjinou lifts Crystal Globe(ISU)
- 2025–26 ISU Short Track World Tour(Wikipedia)
- Short-track speed skating at the 2026 Winter Olympics(Wikipedia)
- スケート・ショートトラックのTEAM JAPAN(JOC)
- 長森13位、男子リレー7位 ショートトラック・20日(北海道新聞)
- 渡辺啓太12位、宮田将吾は失格 ショートトラック・14日(北海道新聞)
- 王国オランダ、ショートTも席巻(秋田魁新報)
- Short track legend Choi Min-jeong says next int'l season will be her last(The Korea Times)
- In final season on short track national team, Choi Min-jeong still leads the pack(Korea JoongAng Daily)
- Where to watch ISU Short Track World Championships(ISU)
ショートトラックの種目・ルール・歴史は競技のページへ。ほかの冬の競技の日程・最近の結果もどうぞ。
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。