2027年のフリースタイルスキー・スノーボード世界選手権は、オーストリアのモンタフォンで3月6日から21日まで開かれます。スノーボード、フリースタイルスキー、フリースキーの31種目で世界一を決めます。前回の2025年大会で多くのメダルを取った日本勢が、五輪の翌年も世界の頂点に立てるかが注目です。
日程(開催地の日付)
| 日程(現地) | 競技 | 大会 | 開催地 | 案内 |
|---|---|---|---|---|
| 3月6日(土)〜21日(日) | フリースタイルスキー/フリースキー | FIS フリースタイルスキー/フリースキー 世界選手権 男女 観戦ガイドを見る |
モンタフォン(オーストリア) | 公式の案内 |
| 3月6日(土)〜21日(日) | スノーボード | FIS スノーボード 世界選手権 男女 観戦ガイドを見る |
モンタフォン(オーストリア) | 公式の案内 |
日程と結果は、競技団体の公式発表から毎日更新しています。
大会のあらまし
フリースタイルスキーとスノーボードの世界選手権は、2年に1度、奇数の年に開かれます。2027年は、オーストリア西部のモンタフォン地方が舞台です。期間は現地の日付で3月6日から21日までの約2週間です。
スノーボード、フリースタイルスキー、フリースキーの3つを、1つの大会としてまとめて行います。どの種目も、その1回の結果で世界一が決まります。冬のあいだに何度も戦って合計点を競うW杯とは、重みが違います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催地 | オーストリア西部・フォアアールベルク州のモンタフォン地方(ハーフパイプだけは、となりのチロル州キュータイ) |
| 期間 | 2027年3月6日〜21日(現地の日付) |
| 競技 | スノーボード、フリースタイルスキー(モーグル・エアリアル・スキークロス)、フリースキー(ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエア) |
| 決勝の数 | 31(スノーボード14、フリースタイル・フリースキー17) |
| 運営 | オーストリアスキー連盟と、地元のスキークラブ・町村・州・観光協会・山岳鉄道 |
| 開催の決定 | 2022年5月、イタリア・ミラノのFIS総会 |
| 日本との時差 | 8時間(日本のほうが進んでいます) |
| 観戦 | 競技も応援の催しも無料。山の上の会場へは、リフト券か大会の1日券が必要 |
組織委員会は、この大会を「フォアアールベルク州で過去最大の冬のスポーツの大会」と位置づけています。オーストリアスキー連盟は、大会をきっかけに「子どもたちを山に呼び戻したい」と話しています。
会場と種目
モンタフォンは、いくつものスキー場が集まる谷です。種目ごとに、谷の中のちがう場所に会場を置きます。ハーフパイプだけは、モンタフォンの外のキュータイ(チロル州)で行います。
| 会場 | 場所 | 行う種目 |
|---|---|---|
| ゴルム | モンタフォン | モーグル、デュアルモーグル、エアリアル(それぞれ団体戦も) |
| グラスヨッホ | シルブレッタ・モンタフォンのスキー場 | スキークロス、スノーボードクロス(それぞれ団体戦も) |
| ノバ | シルブレッタ・モンタフォンのスキー場 | スロープスタイル(スキー・スノーボード) |
| ガルゲレン | モンタフォン | パラレル大回転、パラレル回転、パラレル団体 |
| ノルディックセンター | チャグンス | ビッグエア(スキー・スノーボード) |
| キュータイ | チロル州 | ハーフパイプ(スキー・スノーボード) |
| メダルプラザ・メディアセンター | シュルンス | 表彰と大会の催し |
表彰の広場(メダルプラザ)とメディアセンターは、谷の中心の町シュルンスに置かれます。シュルンスの教会前の広場(キルヒプラッツ)で行う応援の催しは、無料で楽しめます。
決勝の日程
FISの日程から、決勝が行われる日をまとめました。日付は開催地の日付です。日本時間では、現地の昼の試合が夜、夕方の試合が深夜になります。
| 日付(現地) | スノーボード | フリースタイル・フリースキー |
|---|---|---|
| 3月7日 | 男女 パラレル大回転 | — |
| 3月8日 | 男女 ハーフパイプ | — |
| 3月9日 | 男女 パラレル回転 | 男女 ハーフパイプ |
| 3月10日 | パラレル団体 | — |
| 3月12日 | 男女 ビッグエア | — |
| 3月13日 | — | 男女 モーグル、男女 スキークロス、男女 ビッグエア |
| 3月14日 | — | スキークロス団体 |
| 3月15日 | — | 男女 デュアルモーグル |
| 3月16日 | — | デュアルモーグル団体 |
| 3月19日 | 男女 スロープスタイル | 男女 エアリアル |
| 3月20日 | 男女 スノーボードクロス | エアリアル団体、男女 スロープスタイル |
| 3月21日 | スノーボードクロス団体 | — |
予選の日
- スノーボード:ハーフパイプの予選は3月6日。ビッグエアの予選は男子が3月10日、女子が決勝と同じ3月12日です。スロープスタイルの予選は男子が3月16日、女子が3月17日。スノーボードクロスの予選は3月19日です。パラレルの2種目は、予選と決勝を同じ日に行います。
- フリースタイル・フリースキー:ハーフパイプの予選は3月7日。ビッグエアの予選は男子が3月11日、女子が決勝と同じ3月13日です。モーグルとスキークロスの予選は3月12日。スロープスタイルの予選は女子が3月17日、男子が3月18日。エアリアルの予選は3月18日です。
種目のかんたんな説明
スノーボードとフリースキーの「パーク&パイプ」
- ハーフパイプ:半分に切った筒のような雪の壁を左右に行き来しながら、空中で技を出します。高さ、技の難しさ、完成度を審判が採点します。
- スロープスタイル:ジャンプ台や手すりなどが並ぶコースを滑り、いくつもの技をつなげます。
- ビッグエア:大きなジャンプ台から1回飛んで、空中の大技を競います。回転の数が勝負を分けます。
速さを競う種目
- スノーボードクロス・スキークロス:4人ほどが同時に滑り出し、こぶやカーブのあるコースで先着を争う勝ち抜き戦です。
- パラレル大回転・パラレル回転:2人が横に並んだコースで旗門を回り、速さを競います。回転のほうが旗門の間がせまく、細かいターンが続きます。
フリースタイルスキー
- モーグル:こぶの並ぶ急な斜面を滑り、途中の2つのジャンプ台で技を出します。ターン、エア、タイムの点数で順位を決めます。
- デュアルモーグル:2人が並んだコースを同時に滑る勝ち抜き戦です。
- エアリアル:急なジャンプ台から高く飛び、宙返りやひねりの技の美しさと難しさを競います。
スノーボードクロス、スキークロス、パラレル、デュアルモーグル、エアリアルには、国ごとのチームで戦う団体戦もあります。
前回2025年大会の日本
前回の2025年大会は、スイスのエンガディン地方(サンモリッツとシルバプラナ)で3月に開かれました。日本は、スノーボードとフリースタイルで多くのメダルを取りました。主なものは次のとおりです。
| 種目 | 選手と結果 |
|---|---|
| スノーボード 男子ビッグエア | 木俣椋真が金、長谷川帝勝が銀 |
| スノーボード 女子ビッグエア | 村瀬心椛が金、岩渕麗楽が銀、深田茉莉が銅 |
| スノーボード 女子スロープスタイル | 村瀬心椛が銀、岩渕麗楽が銅 |
| スノーボード 男子ハーフパイプ | 平野流佳が銀、戸塚優斗が銅 |
| スノーボード 女子ハーフパイプ | 清水さらが銀、小野光希が銅 |
| スノーボード 女子パラレル | 三木つばきがパラレル回転で金、パラレル大回転で銀 |
| 男子モーグル | 堀島行真が金(デュアルモーグルは銀) |
| 女子モーグル | 冨高日向子が銀 |
男子モーグルの堀島行真は、カナダのミカエル・キングズベリーの連覇を止めての金メダルでした。女子ビッグエアは、日本勢が表彰台を独占しています。
日本選手の見どころ(スノーボード)
日本は2026年2月のミラノ・コルティナ五輪で、スノーボードだけで9個のメダルを取りました。代表は大会が近づいてから全日本スキー連盟(SAJ)が決めます。ここでは、五輪と前のシーズンの成績から注目の選手を紹介します。
ハーフパイプ(3月8日)
男子は、五輪で金メダルの戸塚優斗が中心です。前のシーズンはW杯のハーフパイプで年間1位でした。五輪で銅の山田琉聖、北京五輪の金メダリストの平野歩夢、前回の世界選手権で銀の平野流佳も控えます。日本の代表争いそのものが、世界一を争う戦いです。女子は、前回の世界選手権で銀の清水さらと銅の小野光希、前のシーズンのW杯で2位の工藤璃星、3位の冨田せなが上位をねらいます。
ビッグエア(3月12日)・スロープスタイル(3月19日)
男子ビッグエアは、五輪の金メダリストの木村葵来と、前回の世界王者の木俣椋真に注目です。五輪のスロープスタイルで銀の長谷川帝勝は、前回の世界選手権のビッグエアでも銀でした。女子は、五輪のビッグエアで金の村瀬心椛が、世界選手権のビッグエア2連覇をねらいます。五輪のスロープスタイルで金の深田茉莉、前のシーズンのW杯ビッグエアで年間1位の鬼塚雅、前回2つのメダルを取った岩渕麗楽もいます。
パラレル(3月7日・9日)
女子の三木つばきは、前のシーズンにW杯のパラレル総合とパラレル大回転で年間1位になりました。前回の世界選手権ではパラレル回転で金メダルです。今回は、パラレル大回転とパラレル回転の両方でメダルをねらいます。
スノーボードクロス(3月20日)
日本の男子は、高原宜希、佐藤聖悟、櫻井虹太らがSAJのAランクに選ばれています。世界の上位との差をどこまで縮められるかが見どころです。
日本選手の見どころ(フリースタイルスキー)
モーグル(3月13日)・デュアルモーグル(3月15日)
男子の堀島行真は、前回の世界選手権のモーグルで金メダルを取りました。五輪ではモーグルで銅、デュアルモーグルで銀です。前のシーズンはW杯で、モーグルとデュアルモーグルを合わせた順位で年間1位でした。今回は、モーグルの2連覇と、デュアルモーグルの初優勝をねらいます。五輪のデュアルモーグルで4位の島川拓也、W杯で上位に入る平山将大もSランクです。
女子は、前回の世界選手権で銀メダルの冨高日向子が引退しました。SAJのSランクに選ばれた柳本理乃を中心に、次の世代がどこまで上位に入れるかが注目です。
スキークロス(3月13日)
男子の古野慧は、ミラノ・コルティナ五輪で4位に入りました。日本勢として初めてのメダルまで、あと一歩でした。世界選手権の表彰台に届くかが見どころです。
モンタフォンという土地
モンタフォンは、オーストリアのいちばん西にあるフォアアールベルク州の谷です。スイスとの国境に近く、シルブレッタ・モンタフォン、ゴルム、ガルゲレンなど、いくつものスキー場があります。谷の中心の町はシュルンスです。
モンタフォンでは、これまでもスノーボードクロスやスキークロスのW杯が開かれてきました。今回は、それに加えて採点の種目やパラレルの種目もまとめて行う、谷をあげての大会になります。
現地で見るには
組織委員会によると、すべての競技と、シュルンスの広場の催しは無料で見られます。ただし、山の上の会場へ行くには、リフトやロープウェーの有効な券が必要です。シーズン券や1日券など、どの券でもかまいません。スキーをしない人のための大会専用の1日券もあり、大人29ユーロ、子ども15ユーロです。この券はモンタフォンのどの会場でも使えるので、1日にいくつもの種目を見て回れます。
日本での放送・配信
10月17日時点で、モンタフォン大会の日本での放送・配信の予定は発表されていません。
前回の2025年大会では、NHK BSがスノーボードの男女ビッグエアを生放送し、混合団体パラレルも録画で放送しました。今季のW杯については、J SPORTSが、スノーボードのビッグエア・ハーフパイプ・スロープスタイルと、モーグル・デュアルモーグルの男女全戦の配信を案内しています。
オーストリアと日本の時差は8時間です。ヨーロッパの夏時間は3月28日からなので、大会の期間中はずっと8時間差です。現地の正午の試合は、日本の午後8時になります。
よくある質問
スノーボードとスキーは別々の大会ですか?
いいえ。スノーボード、フリースタイルスキー、フリースキーを、1つの世界選手権としてまとめて行います。
ハーフパイプはどこで行うのですか?
ハーフパイプだけは、モンタフォンではなく、となりのチロル州のキュータイで行います。スノーボードもスキーも同じ会場です。
次の世界選手権はいつですか?
2年に1度の大会なので、モンタフォンの次は2029年です。
出典
- FIS スノーボード世界選手権2027 モンタフォンの日程
- FIS フリースタイル・フリースキー世界選手権2027 モンタフォンの日程
- FIS Snowboard, Freestyle and Freeski World Championships Montafon 2027(プレスポータル)
- Montafon 2027 チケット情報
- Montafon 2027 数字で見る大会(PDF)
- PlanetSKI: 2027年の世界選手権の開催地決定(FIS総会・2022年5月)
- FIS Freestyle Ski and Snowboarding World Championships 2025(ウィキペディア英語版)
- AFPBB News 木俣と村瀬がビッグエアV スノーボード世界選手権
- CBC: Japan's Horishima denies Canada's Kingsbury of 4th straight moguls world title
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スノーボード・ハーフパイプ
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スロープスタイル/ビッグエア
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スノーボード・アルペン
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 スノーボードクロス
- 全日本スキー連盟 SAJ強化指定選手 2026/2027 フリースタイル・モーグル
- FIS ワールドカップ順位表(スノーボード 2025-26)
- FIS ワールドカップ順位表 男子モーグル(2025-26)
- 秋田魁新報(共同) デュアルモーグル、堀島が「銀」
- 北海道新聞 冨高日向子が今季限りで引退表明
- 秋田魁新報(共同) ミラノ・コルティナ五輪が閉幕 日本、最多のメダル24個
- スポカレ スノーボード世界選手権2025 混合団体パラレルの放送
- J SPORTS スノーボード
- J SPORTS モーグル
競技の情報の確認日:2026-10-16・大会の情報の確認日:2026-10-17。日程は開催地の日付です。変更があるため、出かける前・見る前に公式の案内をご確認ください。